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第5章 屑肉と化した女戦士は魔王討伐の夢を見るか
#15 禁断の地②
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病室の入口に集ったメンバーたちが、こぞって息を呑むのがわかった。
「微弱ですが、脈拍が戻っています。ほんのかすかに、心臓の鼓動も・・・」
ルビイの胸に手のひらを置き、サトは続けた。
「ほんとだ・・・傷が、治ってる」
忍び足で近づいてきたアニムスが、ルビイの裸の胸のふくらみを見て、目を丸くする。
「身体の中に、内臓ができかけている。まだ完全にはほど遠いけど、空虚が埋まってきている」
ルビイの股に顔を近づけ、指で陰唇をめくって内部をのぞきこみ、サトが言った。
「どういうことだ? とても信じられないが・・・? きのうまで、隊長は確かに死んでいたんだぞ」
マグナが手の甲でごしごし目をこすった。
その隣では、エリスが祈るように胸元で両手を組み合わせている。
「本当に・・・でも、よかったです。ルビイさまがご無事で」
「無事かどうかは、まだ予断の許さないところですが・・・ゆうべのうちに、何かあったことは確かですね」
「隊長が生きてるなら、行く必要もなくなったのではないか? サト、おまえの古里、蕩源郷とやらに」
「いえ」
マグナの問いに、サトはかぶりを振った。
「なぜこうなったのか、わからない以上、計画は続行します。もしかしたらこれは、一時的な現象化もしれませんし。やはり、ルビイさまを虫師に委ねて、”常世の虫”による、真の治癒を施さないと」
「そこまで言うなら、今すぐ出発することは可能だが・・・」
「いえ。ひとつ言えることは、これで、あわてて出発する必要もなくなったということです。そこで、少し、私にお時間をいただけませんでしょうか? ゆうべここで何があったのか、ちょっと調べてみたいので。そうですね。できればエリスさまは、私にご同行願いたいのですが・・・。ほかの方は、午後までくつろいでいただくことにして」
「わ、私ですかあ?」
ルビイのそばを離れ、きょとんとしているエリスに近づくと、サトはそっとその手を取った。
「微弱ですが、脈拍が戻っています。ほんのかすかに、心臓の鼓動も・・・」
ルビイの胸に手のひらを置き、サトは続けた。
「ほんとだ・・・傷が、治ってる」
忍び足で近づいてきたアニムスが、ルビイの裸の胸のふくらみを見て、目を丸くする。
「身体の中に、内臓ができかけている。まだ完全にはほど遠いけど、空虚が埋まってきている」
ルビイの股に顔を近づけ、指で陰唇をめくって内部をのぞきこみ、サトが言った。
「どういうことだ? とても信じられないが・・・? きのうまで、隊長は確かに死んでいたんだぞ」
マグナが手の甲でごしごし目をこすった。
その隣では、エリスが祈るように胸元で両手を組み合わせている。
「本当に・・・でも、よかったです。ルビイさまがご無事で」
「無事かどうかは、まだ予断の許さないところですが・・・ゆうべのうちに、何かあったことは確かですね」
「隊長が生きてるなら、行く必要もなくなったのではないか? サト、おまえの古里、蕩源郷とやらに」
「いえ」
マグナの問いに、サトはかぶりを振った。
「なぜこうなったのか、わからない以上、計画は続行します。もしかしたらこれは、一時的な現象化もしれませんし。やはり、ルビイさまを虫師に委ねて、”常世の虫”による、真の治癒を施さないと」
「そこまで言うなら、今すぐ出発することは可能だが・・・」
「いえ。ひとつ言えることは、これで、あわてて出発する必要もなくなったということです。そこで、少し、私にお時間をいただけませんでしょうか? ゆうべここで何があったのか、ちょっと調べてみたいので。そうですね。できればエリスさまは、私にご同行願いたいのですが・・・。ほかの方は、午後までくつろいでいただくことにして」
「わ、私ですかあ?」
ルビイのそばを離れ、きょとんとしているエリスに近づくと、サトはそっとその手を取った。
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