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第3章 魔獣の巣窟

#24 王立生物学研究所⑩

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 そこから始まった蹂躙の嵐は、まさしく筆舌に尽くし難いものだった。

 達磨女と化したルビイは獣人たちの間をたらいまわしにされ、玩具のように犯された。

 が、始末に悪いのは、ルビイの中で淫蕩な魔王の血が目覚めてしまったことである。

 ルビイは芋虫のような裸体を打ち震わせ、歓喜の声を上げ、新たな肉棒を求めてすすり泣いた。

 百戦錬磨の戦乙女らしからぬその痴態に、獣人たちの間から下卑た笑い声が巻き起こった。

 口に勃起した肉棒を根元まで突っ込まれ、膣とアナルもそれぞれ別の肉棒で貫通され、ルビイは串刺しにされたバーベキューの豚肉のように宙で激しく痙攣した。

 口からよだれを、膣口からはおびただしい愛液を垂れ流し、20年前のあの魔窟の娼婦に戻ったかのように甘い声で更なる凌辱を哀願するのだった。

「お父さま、ごらんください、あの浅ましい姿を。あれで戦乙女なんですって。あれじゃまるで獣だわ。マリウスにあの痴態を見せて上げられないのが、本当に残念」

 犯され続けるルビイを冷徹な眼で眺めながら、見下したようにアグネスが言う。

「確かにな。だが、あの身体には、魔王様の血が流れておるというではないか。ここで殺してしまうには、ちと惜しい」

 答えたのは、アグネスの背後に佇む隻眼、黒マントの男である。

 年齢は不詳だが、会話から押して、40代後半か50代初めといったところだろう。

 男の名は、ダンウィッチ伯爵。

 この研究所のきってのナンバーワン錬金術師である。

「まさか、お父さま、ルビイの躰から魔王さまの血を・・・」

 呆れたように、娘のアグネスが目を見開いた。

「ふふ、いい考えだろう。魔王さまの血さえ手に入れば、エリザベスの死病もすぐに治る。ひょっとしたら、今よりずっと若返るかもしれぬ」

「お母さまに、魔王さまの血を・・・?」

「なあに、魔王さまから直接採取するわけではない。バレはせぬよ」

 そこまで言うと、男はパチリと指を鳴らした。

「よし、そろそろ血液の採取にかかれ、蛭女、準備はいいな。あ、だからといって、凌辱の手は休めるな。快感と恥辱こそが、魔王さまの血の活性化の鍵。ルビイが干上がるまで、潮を吹かせて吹かせまくるんだ」

 伯爵の呼びかけに合わせて人垣から這い出たのは、数あるキメラの中でも、極めつけの異形である。

 手も足もない扁平のぶよぶよした躰。

 その先端に、般若のごとき女の顔が生えている。

「どうれ、ちょっくら味見させてもらうよ」

 3本の肉棒に貫かれ、びくびく震えるルビイの裸身に、蛭女の骨のない身体が這い上がる。

 そうして、耳まで裂けた口をカッと開くと、いきなりルビイの乳房に噛みついた。

 

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