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#376 家畜遊戯⑨

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 どちらが先だったのかー。
「イ、イク!」
 修一が叫んだ瞬間、そこれに被せるようにして、
「ぼ、僕も、いっちゃううっ!」
 突然、和夫が声を絞り上げた。
 交尾する犬そのものの姿で、まぐわったまま、硬直するふたり。
「あふっ」
 息子にアナルを突かれた父親が大きくのけぞったかと思うと、腹に密着した肉茎から白いものが迸った。
「きゅ、きゅううっ!」
 それとほとんど同時に修一の毛だらけの骨ばった尻を抱え込み、和夫がかすれたうめき声を上げた。
 和夫の骨盤と修一の尻の隙間から、トロリと漏れ出す臭い液。
 頽れる修一が己の放った白濁液の上で仰向けになると、そこに精液だらけのペニスを揺らして和夫が倒れ込む。
「ああ、ああああ…な、なんてことだ…」
「や、やばいよ…これ…」
 ふたりとも、自らの行為が信じられないといったふうに、醜く頬を引きつらせている。 
 寝室に立ち込める濃厚な精液の匂いに、琴子は息が詰まりそうになる。
 それでも一度手にした女王の座を更に確固たるものにすべく、平気なふりしてふたりの敗残者に語りかけた。
「これであなたたちは地に堕ちた。証拠の動画も撮ってある。もう、私に逆らおうなんて考えは捨てること」
「あ、ああ…」
「は、はい…」
 意外に素直にうなずくふたり。
「ならばここで宣言します。私は明日からしばらくの間、お隣の仁美さんの家で彼女の妹、梨乃さんと暮らすわ。そのことについて、一切文句を言わないこと」
「い、いいけど…でも、食事や、洗濯は…?」
 不安げに声を震わせたのは息子の和夫のほうだ。
「い、一応、僕、受験生だから、あんまり、他事、したくないんだけど…」
「まあ、お隣同士のことだから、最低限のことだけは、してあげる。だからそれは心配しないで。もっとも、多くを望まれても困るけど。ほかに、意見は? あなた、何か言いたいこと、ないの?」
 修一に水を向けると、すぐに返ってきた返事が、これだった。
「特にはないが…。ご褒美が、ほしいな。琴子のいう通り、俺は恥を忍んで実の息子のペニスを受け入れたんだ。せめて、それに見合うだけの、何か報酬のようなものを…」
「そうだね。僕だって、パパのアナルなんて、正直、キモさ百倍だった。ここは最後に、やっぱりママの・・・」
「しょうがないわね」
 琴子はわざとらしくため息をつくと、二人の前に全裸の身体を晒して仁王立ちになった。
「後ろから前から、舐めさせてあげる。さあ、どっちが先にママを逝かせられるか、勝負よ!」
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