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#368 家畜遊戯①
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不穏な気配で目が覚めた。
全裸なのに暑かった。
室温が異様に上昇している。
耳を澄ますと、奇妙な息遣いが聴こえてきた。
はあはあはあはあ…。
ハアハアハアハア・・・。
どうやら喘ぎ声のようだった。
しかも、声の主はひとりではなく、複数だ。
「誰?」
サイドテーブルの明かりをつけて身を起こすと、闇の中に異様な光景が浮かび上がった。
寝室の隅に、全裸の男がうずくまっている。
ひとりは和夫で、もうひとりは夫の修一だ。
ふたりとも丸裸になり、股を広げて、己の股間で烈しく右手を動かしているのだ。
たずねるまでもなかった。
自慰の際に上げた琴子の声が、よほど大きかったのだろう。
それにつられて、誘蛾灯に集まる昆虫のようにここまでやってきて、琴子の寝姿を肴にそれぞれ自慰に励んでいたというわけだ。
「何してるの? ふたりとも」
琴子の詰問に、最初に反応したのは、修一のほうだった。
完全に怒張し切り、バナナのように反り返った陰茎を扱く手を休め、悪戯を見つかった幼児みたいに目を伏せた。
「…悪かった。その、お前の声が、あんまり、すごかったものだから、つい…」
予想通りだった。
琴子は殊更うんざりした表情をしてみせ、次に和夫に視線を投げた。
和夫の股間からは、父親の修一のものをしのぐほど獰猛な影が、にょきりと聳え立っている。
「…ご、ごめんなさい。ママが。あんまりにも、苦しそうで、ぼ、僕、ちょっと、心配になったから…」
琴子を呼ぶ人称が、いつのまにか母さんからママに昇格している。
ここ半年の騒動を透して、和夫の中で私のイメージが一気に若返ったということだろうか。
しかも、俺じゃなくて僕だなんて。
この子、あの顔でかわい子ぶってるつもりなのだろうか。
琴子はそんなことを思い、心の中で苦笑した。
「うそおっしゃい。私の裸を肴に、オナニーしたかっただけのくせに」
「…そ、それは…」
薄明りの中でも、和夫のケロイドに覆われた顔が真っ赤になるのがわかった。
「勘弁してくれ、琴子。俺たち、ここんところ、ずっとご無沙汰だろ? なのに、おまえはますます色っぽくなるばっかりで、俺はもう、我慢できないんだよ…」
息子の前だというのに、恥も外聞もなく、修一が言い出した。
「お、俺もだよ」
修一の叫ぶような声に触発されたのか、堰を切ったように和夫もしゃべり出した。
「ママ、前はあんなに色々してくれたのに、最近は全然なんだもん。きょうだって、とってもおざなりで…。僕のことなんて、もう、どうでもいいみたいに…」
「わかったわよ」
琴子は長い髪をかき上げて、故意に艶めかしい腋の下と、先端がつんと上を向いた形のいい双つの乳房を見せつけた。
「親子そろって、そんなふうに浅ましくおチンポびんびんに勃てちゃって。つまりは、ふたり一緒にイイコトしてほしいっていうわけね?」
全裸なのに暑かった。
室温が異様に上昇している。
耳を澄ますと、奇妙な息遣いが聴こえてきた。
はあはあはあはあ…。
ハアハアハアハア・・・。
どうやら喘ぎ声のようだった。
しかも、声の主はひとりではなく、複数だ。
「誰?」
サイドテーブルの明かりをつけて身を起こすと、闇の中に異様な光景が浮かび上がった。
寝室の隅に、全裸の男がうずくまっている。
ひとりは和夫で、もうひとりは夫の修一だ。
ふたりとも丸裸になり、股を広げて、己の股間で烈しく右手を動かしているのだ。
たずねるまでもなかった。
自慰の際に上げた琴子の声が、よほど大きかったのだろう。
それにつられて、誘蛾灯に集まる昆虫のようにここまでやってきて、琴子の寝姿を肴にそれぞれ自慰に励んでいたというわけだ。
「何してるの? ふたりとも」
琴子の詰問に、最初に反応したのは、修一のほうだった。
完全に怒張し切り、バナナのように反り返った陰茎を扱く手を休め、悪戯を見つかった幼児みたいに目を伏せた。
「…悪かった。その、お前の声が、あんまり、すごかったものだから、つい…」
予想通りだった。
琴子は殊更うんざりした表情をしてみせ、次に和夫に視線を投げた。
和夫の股間からは、父親の修一のものをしのぐほど獰猛な影が、にょきりと聳え立っている。
「…ご、ごめんなさい。ママが。あんまりにも、苦しそうで、ぼ、僕、ちょっと、心配になったから…」
琴子を呼ぶ人称が、いつのまにか母さんからママに昇格している。
ここ半年の騒動を透して、和夫の中で私のイメージが一気に若返ったということだろうか。
しかも、俺じゃなくて僕だなんて。
この子、あの顔でかわい子ぶってるつもりなのだろうか。
琴子はそんなことを思い、心の中で苦笑した。
「うそおっしゃい。私の裸を肴に、オナニーしたかっただけのくせに」
「…そ、それは…」
薄明りの中でも、和夫のケロイドに覆われた顔が真っ赤になるのがわかった。
「勘弁してくれ、琴子。俺たち、ここんところ、ずっとご無沙汰だろ? なのに、おまえはますます色っぽくなるばっかりで、俺はもう、我慢できないんだよ…」
息子の前だというのに、恥も外聞もなく、修一が言い出した。
「お、俺もだよ」
修一の叫ぶような声に触発されたのか、堰を切ったように和夫もしゃべり出した。
「ママ、前はあんなに色々してくれたのに、最近は全然なんだもん。きょうだって、とってもおざなりで…。僕のことなんて、もう、どうでもいいみたいに…」
「わかったわよ」
琴子は長い髪をかき上げて、故意に艶めかしい腋の下と、先端がつんと上を向いた形のいい双つの乳房を見せつけた。
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