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#356 若い牝①
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9月に入っても、暑さはいっこうに衰えなかった。
琴子は誰もいない居間で、窓から吹き込む微風で、はだけた胸のほてりを冷ましていた。
窓外には、真夏のようなぎらつく青空が広がっている。
夏の狂乱状態が収まって、このところ、息子の和夫も夫の正一もすっかり大人しくなってしまっていた。
こと、セックスに関しては、母であり妻である琴子にまるで敵わない。
その事実に、ふたりとも気づいたのだ。
だから、和夫も顔のやけどをダシにして、むやみに琴子に奉仕を求めてくることもない。
仮に相手をしてもらったところで、仁美たちの薫陶を受けて更なるパワーアップを果たした母の性技に瞬殺され、早漏の屈辱を味わわされるのがオチと、無意識のうちにわかっているのだろう。
もっと悲惨なのが正一で、一時の浮気相手であった仁美に捨てられた挙句、よりをもどそうと琴子に言い寄ってきたものの、あっさり拒否されてしまい、今は琴子の目を盗んではトイレや寝室で自慰にふける始末だった。
琴子とて、さまざまな快楽の味を知ってしまった今、家庭内のふがいないふたりの男の相手をする気など、さらさらない。
求められたら罪悪感から和夫には多少の快楽は与えてやってもいいと考えてはいるが、正一とはひとつのベッドで寝るのもごめんである。
その旨告げると夫は文句ひとつ言わず、その日の夜からダブルベッドを琴子に譲り、自身は床に布団を敷いて眠るようになったものだった。
そんなわけで秋を迎えた琴子は予想以上に順風満帆の生活を送っているのだが、その分、物足りなさが募るのだ。
セレブ御用達のプール付きジムで、仁美、チエミ、ダダ子と4人で酒池肉林の4Pに耽ってから早2週間。
あれ以来隣家の仁美からは何の誘いもなく、同じマンションに住みながら、日々の生活で顔を合わせることもない。
何度もこちらから訪ねようと思ったものの、あまりに物欲しげに思われないかと我慢している現在だ。
飽きられちゃったのかしら…?
ブラウスを腹のあたりまではだけ、じっとりと汗ばんだ肌に風を入れながら、琴子は視線を宙にさ迷わせている。
今もまた、あの時のプレイの一部始終を思い出しながら、オナニーに耽っていたところだった。
豊か過ぎるヒップと無毛の陰部に貼りついた薄くて面積の狭いショーツには前の部分に大きな染みができ、うっすらと性器の形が透けてしまっている。
授乳期の妊婦のもののようにすっかり張り詰めた乳房はバラ色の乳首をビンビンに尖らせ、ブラウスを押しのけてふたつとも完全に外にはみ出てしまっていた。
居間に色濃く漂うのは、琴子の全身から発散される熟した牝のフェロモンである。
私があまりにもあっさり手中にはまってしまうものだから、仁美さん、つまんなくなっちゃったのかな…。
そんなことを考えていると、どんどん気分が沈んでいき、悲しくなってくる。
その悲しみを忘れようともう一度オナニーを…。
そう思ってショーツの隙間から右手の人差し指を差し入れた時だった。
ピンポーン。
ドキッとするほど大きな音でインターホンが鳴り、琴子は半裸で寝そべっていたソファから飛び起きた。
「どなた?」
玄関の外を写すモニターカメラを見ると、見たことのない若い女性が映っていた。
「あの、私、朝比奈梨乃っていいます」
伸びあがるようにしてカメラを見上げ、女が言った。
「朝比奈さん? 朝比奈さんって、お隣の…」
驚きに琴子は目を見開いた。
「そうです。朝比奈仁美は、私の姉です」
「仁美さんの、妹さん…?」
言われてみれば、相手はカメラ越しでもわかるかなりの美少女だ。
「矢部琴子さん、ですよね? 姉から色々と伺ってます」
「うかがうって、何を…?」
自然、顔が熱くなる。
「実は琴子さんに、折り入ってお願いがありまして…」
美少女が、まるで見えているかのようなまなざしで、琴子を見つめてきた。
「姉が戻るまで、姉の家で、私と一緒に、暮らしてほしいんです」
琴子は誰もいない居間で、窓から吹き込む微風で、はだけた胸のほてりを冷ましていた。
窓外には、真夏のようなぎらつく青空が広がっている。
夏の狂乱状態が収まって、このところ、息子の和夫も夫の正一もすっかり大人しくなってしまっていた。
こと、セックスに関しては、母であり妻である琴子にまるで敵わない。
その事実に、ふたりとも気づいたのだ。
だから、和夫も顔のやけどをダシにして、むやみに琴子に奉仕を求めてくることもない。
仮に相手をしてもらったところで、仁美たちの薫陶を受けて更なるパワーアップを果たした母の性技に瞬殺され、早漏の屈辱を味わわされるのがオチと、無意識のうちにわかっているのだろう。
もっと悲惨なのが正一で、一時の浮気相手であった仁美に捨てられた挙句、よりをもどそうと琴子に言い寄ってきたものの、あっさり拒否されてしまい、今は琴子の目を盗んではトイレや寝室で自慰にふける始末だった。
琴子とて、さまざまな快楽の味を知ってしまった今、家庭内のふがいないふたりの男の相手をする気など、さらさらない。
求められたら罪悪感から和夫には多少の快楽は与えてやってもいいと考えてはいるが、正一とはひとつのベッドで寝るのもごめんである。
その旨告げると夫は文句ひとつ言わず、その日の夜からダブルベッドを琴子に譲り、自身は床に布団を敷いて眠るようになったものだった。
そんなわけで秋を迎えた琴子は予想以上に順風満帆の生活を送っているのだが、その分、物足りなさが募るのだ。
セレブ御用達のプール付きジムで、仁美、チエミ、ダダ子と4人で酒池肉林の4Pに耽ってから早2週間。
あれ以来隣家の仁美からは何の誘いもなく、同じマンションに住みながら、日々の生活で顔を合わせることもない。
何度もこちらから訪ねようと思ったものの、あまりに物欲しげに思われないかと我慢している現在だ。
飽きられちゃったのかしら…?
ブラウスを腹のあたりまではだけ、じっとりと汗ばんだ肌に風を入れながら、琴子は視線を宙にさ迷わせている。
今もまた、あの時のプレイの一部始終を思い出しながら、オナニーに耽っていたところだった。
豊か過ぎるヒップと無毛の陰部に貼りついた薄くて面積の狭いショーツには前の部分に大きな染みができ、うっすらと性器の形が透けてしまっている。
授乳期の妊婦のもののようにすっかり張り詰めた乳房はバラ色の乳首をビンビンに尖らせ、ブラウスを押しのけてふたつとも完全に外にはみ出てしまっていた。
居間に色濃く漂うのは、琴子の全身から発散される熟した牝のフェロモンである。
私があまりにもあっさり手中にはまってしまうものだから、仁美さん、つまんなくなっちゃったのかな…。
そんなことを考えていると、どんどん気分が沈んでいき、悲しくなってくる。
その悲しみを忘れようともう一度オナニーを…。
そう思ってショーツの隙間から右手の人差し指を差し入れた時だった。
ピンポーン。
ドキッとするほど大きな音でインターホンが鳴り、琴子は半裸で寝そべっていたソファから飛び起きた。
「どなた?」
玄関の外を写すモニターカメラを見ると、見たことのない若い女性が映っていた。
「あの、私、朝比奈梨乃っていいます」
伸びあがるようにしてカメラを見上げ、女が言った。
「朝比奈さん? 朝比奈さんって、お隣の…」
驚きに琴子は目を見開いた。
「そうです。朝比奈仁美は、私の姉です」
「仁美さんの、妹さん…?」
言われてみれば、相手はカメラ越しでもわかるかなりの美少女だ。
「矢部琴子さん、ですよね? 姉から色々と伺ってます」
「うかがうって、何を…?」
自然、顔が熱くなる。
「実は琴子さんに、折り入ってお願いがありまして…」
美少女が、まるで見えているかのようなまなざしで、琴子を見つめてきた。
「姉が戻るまで、姉の家で、私と一緒に、暮らしてほしいんです」
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