嬲られる淫獣 ~贖罪のために性奴隷と化した牝犬人妻はきょうも鬼畜の息子に奉仕する~

戸影絵麻

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#335 迸る淫汁⑳

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 ああん、ああん・・・。
 仁美の喘ぎ声がだんだん大きくなる。
 くぅぅんっ、あふぅ、きゅぅぅ・・・。
 蝋のように白いうりざね顔の中で、そこだけ血を吸ったように紅い唇が艶めかしく蠢いた。
 その隙間から時折のぞくのは肉色の舌の先端だ。
 仁美の舌はひどく細くて先が尖り、どことなく爬虫類のそれのように見える。
 右手でバイブを握り、左手で乳房を揉みしだくその姿は、淫乱以外の何物でもなかった。
 痩身の割に大きな乳房と張った尻。
 仁美の裸体は卑猥なことおびただしい。
 声もまたそうだった。
 麻薬に脳を侵され掠れてしまったかのような舌足らずのハスキーボイスの淫らさは、耳にするだけで濡れるほど。
 身のこなしは骨のない軟体動物のようで、くねる自らの裸体に巻きつく細い手足は深海生物の触手を思わせる。
 全身から醸し出す官能に呑まれてしまったのは琴子だけではなかった。
 さっきまで琴子をバックから双頭バイブで貫いていた巨女チエミですら、今は動くのをやめて、何かに憑かれたようにじっと仁美の挙動に見入っている。
「ああん、きもち、いい・・・」
 琴子の顏に甘い吐息を吐きかけ、仁美が喘ぐ。
「奥さんに見られながらするオナニーって、もう、最高・・・」
 そう言いながら、右手のバイブで秘部を突き、左手の指でふたつの乳首を交互につまんでは、紙縒りをつくるようにクリクリ左右によじっている。
 仁美の股間は今や大洪水だった。
 秘裂に隙間なくめり込んでいるはずの双頭バイブだが、その接合部からとめどなく淫汁がにじみ出ているのだ。
 淫汁は滝となって仁美の陰部から滴り落ち、ベッドのシーツに黒い染みをつくっている。
「琴子さん、どう思います? こんな、わたくしをご覧になって・・・」
 キスする寸前にまで近づく仁美の唇に、琴子はふと自分のそれを合わせたくなった。
 唇だけではない。
 乳首がめり込むほど、さっきみたいに、乳房同士も・・・。
「ああ、そうなのですね・・・。あなたも、わたくしを、求めている・・・」
 琴子の表情から何かを読み取ったのかー。
 にたりと口角を吊り上げ、仁美が言った。
「ならば、ご希望通り、そろそろ、ひとつになることに、いたしましょうか・・・」
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