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#321 迸る淫汁⑥

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「チエミちゃん、だいぶ潤って来たわね。あなたもそろそろアレを使ってみたら?」
 まるで大木に登る白蛇のようにチエミの肉襦袢を巻いたような裸体に絡みついた仁美が、淫靡な声で囁いた。
 隠花植物の茎のような青白いその顔の中で、三日月形に微笑む唇だけが血を吸ったように赤い。
 巨大な左手で両の乳房をひと掴みにして握りつぶし、右手の指を膣口にめり込ませ、チエミは琴子を空中に持ち上げている。
 琴子の脂の乗り切った豊満な裸身は広げたチエミの両腕の間で垂直に伸び、半ば後ろに反り返っている。
 そうしてあたかもアコーデオンでも弾くように琴子の肉体を伸ばしたり縮めたりしながら、仁美の指摘通り、チエミ自身も股間から熱い液を迸らせているのだった。
「あう、あううう」
 獣のように呻き、チエミがうなずいた。
 その切株のように短く太い脚にしとどに垂れる透明な汁が、この巨女の興奮状態を如実に表していた。
 ずぼっ。
 突然膣から指を抜き取られ、
「ああっ!」
 琴子は奇妙に未練気な声を上げてしまう。
 抜かれて初めて気づく。
 よかったのだ。
 チエミの凶暴なまでの指技は。
「ちょっと待っててね。今準備するから」
 乳房を取っ手代わりにしてぶら下げていた琴子の身体を、無造作にベッドの上に放り出すチエミ。
「く・・・」
 解放され、琴子は無防備な手負いの鹿のごとく、横倒しに近い格好でシーツの上に寝そべった。
 準備って、何?
 好奇心に駆られて、首だけもたげ、チエミのほうを盗み見る。
「あぐ」
 とたんに、チエミの生々しい喘ぎ声が聴こえてきた。
 やだ・・・。
 琴子の目に映ったのは、とんでもなく卑猥で、無残な光景だ。
 短い両脚を開いて仁王立ちになった、肉達磨のようなチエミ。
 琴子たちと同じく剃毛してツルスベになったその股間には、メスで切りつけたように縦に赤い亀裂が走っている。
 笑みを浮かべた唇を垂直方向に貼りつけたようなその部分に、仁美が例の物体をぶっ刺していた。
 そう。
 ダダ子が使用して琴子を逝かせた、あの水牛の角に酷似した極太極長双頭バイブである。
 その一端を、仁美が器用な手先でもって、チエミの恥部にこじ入れているのだ。
「ああああんっ!」
 魁偉な外見に似合わぬ可愛らしい声で鳴くチエミ。
 と。
 水牛の角を斜め上に突き出したその恥部から、どぼっと熱い液体が吹き出した。
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