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#286 マグロと化した熟女⑤
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琴子は金魚のように口をパクパク開閉させた。
だが、むろん空気が入ってくるはずもなく、全体スーツの吸着性の強い生地が口腔を塞ぐだけだった。
く、苦しい・・・。
死んじゃう・・・。
だ、誰か、助けて・・・。
必死の形相で見つめているのに、薄皮の向こうのダダ子とチエミは目をぎらつかせ、琴子の乳房を揉むばかり。
根元から引きちぎらんばかりに、全体スーツの生地ごと、ぎゅうぎゅう握りしめ、円を描くようにこね回す。
こんなんで、気持ちよくなるはずがない。
そう、大声で叫びたかった。
私は死にそうなの!
死に瀕している人間が、どうしてエクスタシーを感じられるっていうの?
手下を使ってこんな苦行を強いてくる仁美の気持ちがわからない。
仁美さん、あなたは私のこと、どう思ってるの?
死んでもどうってことない、玩具みたいなもの?
玩具が壊れたら、新しいのに買い替えればいい。
もしかして、そういうこと?
仁美に対する憎しみが湧いてきて、琴子は目尻を涙で濡らした。
あんまりだ、と思う。
私の人生を、ここまでめちゃくちゃにしておいて・・・。
今の琴子にとって、家族の存在はすでに二の次だ。
むしろこうして、仁美に呼び出され、未知の快楽を味わうことに喜びを見出しかけているのだ。
その矢先に、この仕打ちとは・・・。
ひどい。
あまりにも、ひどすぎる…。
が。
琴子の思考は、死への恐怖のあまり、少し先走り過ぎたようだ。
それは、突然、やってきた。
ーあっ!
心の中で声を上げる琴子。
これは何?
貼りつくスーツの生地に抵抗して、目を見開いた。
いきなり通電されたような烈しい疼きに、わけもわからず自問自答する。
ち、乳首?
え?
どういう、こと?
そ、そんな・・・。
私ったら・・・。
どうしちゃったの?
なんだかすごく、き、気持ち、いい・・・。
だが、むろん空気が入ってくるはずもなく、全体スーツの吸着性の強い生地が口腔を塞ぐだけだった。
く、苦しい・・・。
死んじゃう・・・。
だ、誰か、助けて・・・。
必死の形相で見つめているのに、薄皮の向こうのダダ子とチエミは目をぎらつかせ、琴子の乳房を揉むばかり。
根元から引きちぎらんばかりに、全体スーツの生地ごと、ぎゅうぎゅう握りしめ、円を描くようにこね回す。
こんなんで、気持ちよくなるはずがない。
そう、大声で叫びたかった。
私は死にそうなの!
死に瀕している人間が、どうしてエクスタシーを感じられるっていうの?
手下を使ってこんな苦行を強いてくる仁美の気持ちがわからない。
仁美さん、あなたは私のこと、どう思ってるの?
死んでもどうってことない、玩具みたいなもの?
玩具が壊れたら、新しいのに買い替えればいい。
もしかして、そういうこと?
仁美に対する憎しみが湧いてきて、琴子は目尻を涙で濡らした。
あんまりだ、と思う。
私の人生を、ここまでめちゃくちゃにしておいて・・・。
今の琴子にとって、家族の存在はすでに二の次だ。
むしろこうして、仁美に呼び出され、未知の快楽を味わうことに喜びを見出しかけているのだ。
その矢先に、この仕打ちとは・・・。
ひどい。
あまりにも、ひどすぎる…。
が。
琴子の思考は、死への恐怖のあまり、少し先走り過ぎたようだ。
それは、突然、やってきた。
ーあっ!
心の中で声を上げる琴子。
これは何?
貼りつくスーツの生地に抵抗して、目を見開いた。
いきなり通電されたような烈しい疼きに、わけもわからず自問自答する。
ち、乳首?
え?
どういう、こと?
そ、そんな・・・。
私ったら・・・。
どうしちゃったの?
なんだかすごく、き、気持ち、いい・・・。
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