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#234 水の中の淫女たち⑧ 

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 ふたりにとって、仁美の命令は絶対らしかった。
 優に体重は仁美の倍はありそうなチエミとダダ子だが、ひょっとすると、琴子同様、彼女から性なる調教を受けているのかもしれなかった。
 いったん仁美の手中に堕ちてしまったら、二度と這い上がれない。
 そのことは、今も現在進行形で調教されている琴子が一番よく知っている。
「そだね~、奥さんも早く泳ぎたいかもね~」
 チエミが言い、琴子の背後に寄り添ったまま、歩き出す。
 その手はいまだに琴子のTバック水着のストリングにかかっており、恥丘をふたつに割るほどに強さで上に引き上げている。
「ちょ、ちょっと、やめて。こ、こんな格好で・・・」
「いえ、とっても素敵よ。ダダ子も手伝うわ」
 横に並んだダダ子が、琴子の股間に手を伸ばし、切れ込みの鋭いハイレグ水着のクロッチ部分に指をかけた。
「いや、やめて、だめっ! ああっ!」
 つま先立ちになり、激しく狼狽する琴子。
 ダダ子が、琴子を吊り上げようとでもするかのように、水着の前を引っ張ってきたのだ。
 チエミに後ろから、ダダ子に前から引っ張られ、水着のただでさえ狭いクロッチ部分は完全に割れ目に食い込んでしまっている。
 しかも、ふたりとも怪力の持ち主であるため、琴子は足の指を辛うじて床につけているだけの状態だ。
 チエミとダダ子に持ち上げられるようにして歩くと、足を踏み出すたびに体重が性器にかかるのがわかった。
 つっ!
 琴子は太めの眉をひそめ、疼きに耐えた。
 すさまじい食い込み具合だった。
 まだ未体験だが、縄や革紐で拘束されるSMプレイは、こんな感じなのかもしれないとふと思った。
 シャワー室から、明るいプールサイドに出た。
 思ったより、ずっと広い。
 五十メートルプールが二面もあり、広々としたプールサイドに並んだデッキチェアには、カラフルな水着姿の女性たちが、ゆったりと足を伸ばして寝そべっている。
 高級クラブだからか、年齢層は比較的高く、みんな上品そうな雰囲気だ。
 琴子たち四人が姿を現すと、近くで休んでいた数名が何気なく視線をこっちに向けてきた。
 ハイレグ水着を恥丘に食い込ませた琴子をひと目見るなり、ぎょっとしたようにサングラスをはずす。
「奥さ~ん、見られてるわよ!」
 観客たちによく見えるようにと、琴子をぐいと前に押し出すと、チエミがいきなり琴子の両腕を背中側にねじり上げ、胸を突き出す姿勢を取らせてきた。
 琴子の胸に目をやり、唖然とする女性たち。
 シャワーを浴びたせいでほとんど無色透明に近くなったハイレグ水着。
 豊かな乳房の形さえ露わなその頂点には丸い穴がそれぞれ開き、勃起した大きな乳首が飛び出しているのだ。
「いやっ」
 琴子が顔を背けると、
「いやじゃないでしょ。本当はもっと見られたいんでしょ?」
 ダダ子が横から手を伸ばして琴子の左の乳首を抓み上げ、穴から乳房ごと引っ張り出そうとでもいうかのように、ゴムみたいにぎゅうぎゅう引き伸ばし始めた。

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