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#211 凌辱のプールサイド⑱

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 チエミは幅の広い肩に、琴子を担ぎ上げた。
 ずれたブラから乳房を飛び出させ、パンティを半ばずり下げたままの恰好で、琴子は仰向けに担ぎ上げられた。
 上半身が後ろに、下半身が前に、プロレス技をかけられたように垂れ下っている。
「邪魔だから、取りましょうね」
 子どもをあやすような口調で言って、仁美が琴子の胸からはずれかけたブラジャーを取り去った。
 完全に解放された乳房がぼろんと震えながらまろび出て、琴子の下顎の先に勃起した大きな乳首がぶつかった。
「まあ、琴子さんのおっぱいの裏側って、真っ白なのね。すごいわ、おっぱいの裏側見るのなんて、初めてよ」
 仁美が逆向きに垂れ下がった琴子の乳房を両手で握り、乳を搾るように揉み出した。
「やだなあ、仁美さんったら。がっつかないでって言ったのはあんたでしょ? お遊びはこの人を着替えさせてからにしましょうよ」
 琴子を担いだまま、ホールのエントランスに向かって大股に歩きながら、チエミが不満げな声を出す。
 逆さにされた琴子には、周囲の様子がよくわからない。
 ただ、自動ドアの開く音がして、自分たちが暑い屋外から空調の効いた涼しい屋内に入ったのは、なんとなく肌で感じられた。
「いらっしゃいませ」
 鈴を振るような受付嬢の声がした。
「ご予約の朝比奈さまですね」
 あられもない琴子の姿は目に入っているはずだが、受付嬢の声には一筋の乱れもない。
「昼食のご用意もできておりますが、いかがなされますか」
「その前に、着替えたいの。ちょっと更衣室を借りるわね」
 仁美が応えて、
「さ、行きましょ」
 チエミの肘を押す。
 セミヌードの琴子を担いだまま、チエミは大股にロビーを横切ると、仁美に続いて建物の奥へ向かった。
 更衣室は無人だった。
 ロッカーの並ぶスペースの手前が、洗面設備を備えた広いレストルームになっている。
「おらよっと」
 軽快なかけ声とともにソファに琴子を横たえると、チエミがその露わな裸体を見下ろして、しみじみとした口調でつぶやいた。
「琴子さんって、見れば見るほどいい女よねえ。さあ、どの水着から着せてみる?」


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