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#205 凌辱のプールサイド⑫

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「仁美さん…」
 琴子は叫びの形に口を開けた。
「お、おばさん…」
 さすがの和夫も、デスマスクの口をあんぐりと開いてしまっている。
 寝室の入口から顔をのぞかせているのは、清楚な白のワンピースに身を包んだ仁美だった。
 襟元に小さなフリルのついたシンプルなワンピースに、地味なカーディガンを羽織っているだけなのだが、仁美の発散するフェロモンには目を見張るものがあった。
 上体を傾けているため、ワンピースの胸元が大きく開いて、今にもこぼれ落ちそうな乳房がのぞいているのだ。
 やせ型の体型の仁美は、その豊満な胸と華奢な上半身とのギャップがすごい。
 そのうなじのほつれ毛のあたりには、少しばかり生活に疲れた三十路の主婦のはかなさが漂っているのだが、熟したマンゴーのように小さなブラジャーからはみ出る真っ白な乳房がその雰囲気を帳消しにしてしまっている。
「へ、変なこと、言わないで」
 琴子はあわてて両手で尻を隠した。
 パンティラインが透けて見えていることは、言われて初めて知った思いだった。
 このパンツ、今まで気づかずに穿いていたのだ。
 和夫の高校の入学式も、これで…。
 恥ずかしさで顔が赤くなる。
 確かに生地は薄いけど、形がすっきりしていて、お気に入りだったのに…。
「だからって、穿き替えなくてもいいですよ。パンティをTバックにする必要もありませんわ。前から見ても透けて見えるし、そのパンツ、もう、最高」
「今行きますから、とりあえず、仁美さん、部屋から出てください」
 仁美の手を取り、外に連れ出そうとすると、仁美は抵抗するように和夫のほうに首を伸ばし、
「和夫君も相変わらずね。それ、みんな、使用済みのママの下着なんですって? ほんと、あなたって、ママにぞっこんなのね。おばさん、ちょっぴり妬けちゃうな」
「やめてください。これ以上、和夫を刺激しないで。私、このまま、プールへでもどこへでも行きますから」
 仁美の耳に口を近づけ、声を荒げる琴子。
 が、仁美はいっこうにひるむ様子もない。
「きょうはちょっとあなたのママとお約束があるからお相手できないんだけど、近いうちにおばさんのところにも遊びにいらっしゃい。まだママがしてくれないことも、おばさんが色々してあげるから」
「仁美、さん…」
 夢見るような表情で、仁美を見つめる和夫。
 その股間では、薄い陰毛の間から、萎えていたはずの肉の茎がしっかり立ち上がっているようだ。
 その恐ろしいほど反り返った生殖器を見せつけられて、琴子はかすかに胸の疼きを感じた。
 認めたくないことだが、どうやらそれは、容姿と言葉だけで息子を興奮させた仁美に対する、熾火が燻るような鈍い嫉妬の感情だった。


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