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#190 浅ましき3人プレイ⑬

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「前と後ろからを同時に・・・難しいわね。いったいどんな体位を取ればいいのかしら」
 形よく尖った顎に手をやり、琴子は眉根を寄せた。
 ひとつは、和夫か正一のどちらかがベッドに仰向けになり、その上に琴子が仰臥する方法だろうか。
 仰向けになった琴子のアナルに下からひとりがペニスを挿入し、その上にもうひとりが正常位の体位で覆い被さるのである。
 だが、この方法の短所は、一番下になる者にかかる負担である。
 彼にはふたり分の体重がのしかかることになってしまうのだ。
 琴子がそのことを説明すると、正一がうなずいた。
「そうだな。仮に俺がアナルを担当するにしても、おまえと和夫の体重を支えながらでは、正直、苦しくて快感を味わうどころじゃないかもしれん」
「立ったままってのはどうかな?」
 琴子の乳房をぎらつく目で見つめながら、和夫が言った。
 ペニスは完全に力を取り戻しているようで、反り返ったその雄姿はまるで筋肉でできた松の枝だ。
「ふたりでそれぞれの孔を下から突き上げるようにすれば、なんとかなるんじゃない?」
「そうね。それならうまくいくかもしれないわ」
 その体位を脳内スクリーンにイメージしてみて、琴子はうなずいた。
 3人の中では琴子が一番背が低いから、おそらく二本のペニスで躰を宙に持ち上げられる格好になるだろう。
 でもその方が、琴子自身の重さでふたりのペニスが奥まで刺さり、正常位でやるよりずっと気持ちよさそうだ。
「じゃあ、俺がアナルを担当しよう」
 どっちがどっちを責める?
 そう琴子がたずねる前に、珍しく正一が譲歩した。
「いいの? とうさん? ママのおま〇こ、僕に譲ったりして」
 和夫が探るような視線で父親の顔を見る。
「いいんだ」
 正一が自嘲するように唇の端を歪めた。
「見ての通り、おまえのより俺のチンポのほうが、ずっと細くて貧弱だ。琴子のおま〇こは、今更こんな租チンには満足しないだろうからな。俺のはサイズ的にもアナルに向いてるさ」
「あなた・・・」
 琴子は思わず正一の顔を見つめた。
 変わったわね…。
 そう言いかけて、言葉を呑み込んだ。
 正一の眼に、涙がにじんでいることに気づいたからである。
 それは、この重要な性的局面において、完全に息子に負けたことを認める老兵の涙だったのだ。


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