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#164 痴女の罠⑫

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 琴子が隣に腰かけると、待ってましたとばかりに勇作が肩を抱いてきた。
 右手を腋の下から前に回し、セーラー服の上から丸みを帯びた琴子の胸をまさぐり始める。
「おお、なんという柔らかさ…しかも、この弾力…乳首はどこですかな?」
 ひとしきり手触りを味わうかのように揉みしだくと、布越しにブラジャーをずらして乳首を露わにした。
 セーラー服が白いため、そうされると乳輪と乳首が透けてしまう。
 早くも勃起し始めた琴子の乳首は、白い夏服を押し上げて隠すすべもない。
「ああ、これだ」
 その乳首を親指と人差し指でつまむと、勇作が豆を剥くようにコリコリ弄り出した。
「く…」
 うずくような快感に、白い喉をさらけ出す琴子。
 その喉に唇を這わせ、勇作が時折強く吸っては赤いキスマークをつけていく。
「だ、だめです…」 
 弱々しくかぶりを振りながらも、琴子は自分から股を開いてしまっていた。
 マイクロミニ丈のプリーツスカートがずり上がり、その下からパンティに覆われた陰部の一部が顔を出す。
 勇作がそれを見逃すはずがなかった。
 空いたほうの左手が更にスカートをめくり上げると、琴子の太腿の表面を滑り降りた。
 琴子はサイズの小さめのパンティを好んで穿いている。
 そのほうが、スリットへの食い込みがきつくて性的に興奮するからである。
 今もそうだった。
 琴子のパンティのデリケートゾーンは、剃毛したばかりの無毛の股間に薄紙のように貼りつき、恥丘のスリットを克明に浮き上がらせたあげく、尻の割れ目にまでしっかりと食い込んでいる。
 そこを、勇作の骨張った人差し指がゆっくりと前後に動き始めた。
「はうっ」
 はしたないとはわかっていながらも、喉から甘い吐息が漏れるのを琴子は抑えることができなかった。
 自分は今、見ず知らずの男に躰をまさぐられているのだ…。
 そう再認識するだけで、濡れてくる。
 それは琴子が時々オナニーの際に想像するシチュエーションそのものだった。
 夫のものではない誰かの指で乳首や秘所を弄られ、感じてしまう淫蕩な自分…。
「奥さん…あなた…」
 丹念に指を動かしながら、鼻息も荒く、勇作が言った。
「なんてことだ…。まだほとんど何もしていないのに、もう、濡れてるじゃないですか…」
 真っ先に反応したのは、ふたりの絡みを嫌悪感を顔に浮かべて眺めていた妻の綾子だった。
「さすが淫乱奥さまは違うわね。ねえ、あなた、私にもよく見えるように、もっと股を開かせてくれない? 淫乱女のあそこがどうなってるのか、同じ女としても、とっても興味あるわ」


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