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#163 痴女の罠⑪

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「わかりました…。着替えがてら、シャワーを浴びてきてもいいですか?」
 セーラー服の入った袋を胸に抱き、琴子はソファから腰を上げた。
「どうぞどうぞ。きょうは有給を取って会社を休みましたので、時間ならいくらでもあります」
 勇作がニコニコ顔で琴子を見送った。
 浴室で裸になると、琴子はシャワーの湯を股間に当てながら、おそるおそる襞をかき分け、膣口に人差し指を突っこんだ。
 いい加減、電池の切れたローターを取り出さなければならない。
 このまま忘れてしまうと、重大な感染症になりかねないのだ。
 今朝はまだ何もしていないのに、膣の中はしっとりと湿っていた。
 いきなり押しかけて来たマンションの住人に性行為をもちかけられるー。
 その異常なシチュエーションに、早くも躰が反応し始めているらしかった。
 町田勇作は、おせじにも寝たいタイプの男ではない。
 いや、それどころか、満員の電車の中や人混みで出会ったら、真っ先に避けてしまう種類の相手だろう。
 が、その嫌悪感が、琴子の倒錯的な性欲に火をつけていた。
 私は今からあの薄汚い初老の男に抱かれるのだ。
 それも、鬼婆のような妻の見ている目の前で…。
 シャワーの湯が気持よくなってきた。
 勢いを強め、湯が直接蜜壺の中に吹き込むようにする。
 奥まで突っ込んだ指先が何か硬いものに触れるのが分かった。
 ローターだ。
 やはりボルチオにはまり込んでいる。
 苦労して指先で回転させ、膣の底に落とし込む。
 自由になったところを、中指と人差し指で挟んで、落とさないようになんとか取り出した。
 シャワーによる快感で、膣口が開き切っているのが幸いした。
 苦労の末摘出したローターを、琴子は指でつまんで目の前に掲げてみた。
 半日以上琴子の中に入っていたそれは、脂で表面を覆われ、虹色に輝いている。
 しかも、恥ずかしいことに、饐えたチーズのような強烈な匂いを放っていた。
「まあ、いやらしい」
 ボディシャンプーを塗りたくり、お湯で丹念に洗った。
 それを洗面台の棚に置くと、バスタオルで身体を拭き、下着とセーラー服、そしてスカートをつけた。
 町田夫婦の娘が中学生の時のものというだけあって、セーラー服はあまりにサイズが小さかった。
 琴子のふくよかな乳房の形が外から克明にわかるほど、胸の部分がパンパンだった。
 スカートも短すぎ、ミニ丈どころか、座ったら下着が見えてしまうほどのマイクロミニである。
 昨夜新調した下着は、ホワイトに桜の花びらの刺繍をあしらった可愛らしいものだ。
 それが、ある意味この服装にはよく似合っている。
「お待たせしました」
 居間に戻ると、自分の隣を空けて待っていた勇作が、ぽかんと口を開けた。
「す、すばらしい…。矢部さん、あんたは、なんてエロいんだ…」
 しわくちゃだったズボンの前が、だんだんと丸く膨らんでくるのがわかった。
「悔しいけど、効果てきめんのようね」
 夫の隣にそっと腰かけた琴子を睨みつけて、綾子が不機嫌そうな口調で言った。
「あなた、いったい何歳なの? その身体、とても高校生の子どもがいるとは思えないんだけど」

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