上 下
154 / 385

#152 乱交パーティへの誘い⑳

しおりを挟む
 棒立ちになった中年夫婦を押しのけて、絡み合ったまま4人はエレベーターを出た。
 和夫に突き上げられ、仁美に勃起乳首を押しつけられながら、琴子は神輿に担がれるようにしてロビーを横切った。
「外へ」
 歌うような声で、男たちに仁美が命令する。
「公園まで行けば、手頃な芝生がありますわ。こんな蒸し暑い夜は、野外で好きなだけ、交わりましょう」
 野外セックス…?
 琴子はもう、呆れるを通り越して、仁美の想像力の豊かさに感心するしかない。
 入院中、母親を病室のほかの病人に犯させてその様子を見ながら自慰をした息子の和夫もかなりの変態だが、仁美はそれに輪をかけて狂っているとしか思えない。
 だが、そんな状況を、琴子自身、今は十分に楽しんでいた。
 赤の他人に見られながら、こんな恥ずかしいセックスをする。
 その自分の姿を頭の中にイメージするだけで、愛液の分泌が増してくる。
 自動ドアが開いて、仁美と琴子を腹の上に載せた男たちが建物の外に出た。
 仁美のいう公園は、すぐそこだった。
 4つの棟に囲まれた広い児童公園が、それである。
 街路灯に照らし出された公園には、さすがにこの時間、子どもたちや若い母親たちの姿はない。
 が、よく見ると、完全に無人というわけではなかった。
 暑気払いに出て来たのか、所在なげな老人がひとり正面のベンチに座り、向かって右手のベンチにはホームレスらしきみすぼらしい身なりの男が横になっている。
 更に後ろを振り返ると、さっきの中年夫婦が、こっそり跡をつけてくるのが見えた。
 全裸の琴子たちを見て、弾かれたように老人が立ち上がる。
 何事かとホームレスが薄目を開け、次の瞬間、がばっとベンチから身を起こした。
 近づいてくるふたりの視線に、琴子は異様なまでに興奮した。
 ここにも観客がいた…。
 それに、あの夫婦も…。
「ここでいいわ」
 芝生の中央まで来ると、仁美が言った。
「わたくしと琴子さんを向かい合わせにして、ふたりそれぞれ、わたくしたちをバックで犯してくださらない?」

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

【R18】もう一度セックスに溺れて

ちゅー
恋愛
-------------------------------------- 「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」 過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。 -------------------------------------- 結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。

【R-18】クリしつけ

蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。

【R18】僕の筆おろし日記(高校生の僕は親友の家で彼の母親と倫ならぬ禁断の行為を…初体験の相手は美しい人妻だった)

幻田恋人
恋愛
 夏休みも終盤に入って、僕は親友の家で一緒に宿題をする事になった。  でも、その家には僕が以前から大人の女性として憧れていた親友の母親で、とても魅力的な人妻の小百合がいた。  親友のいない家の中で僕と小百合の二人だけの時間が始まる。  童貞の僕は小百合の美しさに圧倒され、次第に彼女との濃厚な大人の関係に陥っていく。  許されるはずのない、男子高校生の僕と親友の母親との倫を外れた禁断の愛欲の行為が親友の家で展開されていく…  僕はもう我慢の限界を超えてしまった… 早く小百合さんの中に…

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

調教専門学校の奴隷…

ノノ
恋愛
調教師を育てるこの学校で、教材の奴隷として売られ、調教師訓練生徒に調教されていくお話

処理中です...