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#142 乱交パーティへの誘い⑩
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和夫の化け物じみた顔が、悔しそうに歪んだ。
ケロイドが縦横に走るでこぼこの頬に、涙が光っている。
「わかったよ。かあさんの言う通りだよ。こんな醜い顔じゃ、かあさん以外、誰も相手にしてくれないからな。でも、いいんだ。俺は、かあさんさえ傍にいれば。整形手術を拒んだのも、そのせいさ。この顔のままなら、かあさんは俺から一生離れられない。たとえあの屑親父と別れることになってもね。正直に言うよ。俺は、こうなる前から。かあさんが好きだったんだ。もちろん、母親としてじゃない。ひとりの大人の女としてさ…。だから、いつか必ず抱きたいと思ってた。かあさんとのセックスが、俺の夢だったんだ…。ただ、今は、怖いよ。この顔を、かあさんに見られてしまったから…。ねえ、かあさん、正直に言ってくれ。あんた、マスク無しの俺と本当にできるのか? この妖怪みたいな顔の男とさ」
「さあ、それは試してみないことには、なんとも言えないわね。あなたのその顔には、はっきり言って、虫唾が走る。我が子として認めたくないほどに。今更整形したってダメでしょうね。たとえあなたが整形していくらイケメンになったとしても、一度見たらその醜悪な顔は二度と忘れることができないもの。和夫、それぐらいあなたは醜いの。少し前の私なら、あなたを殺して自分も死ぬことを真剣に考えたと思う」
琴子は歯に衣着せぬ言葉を矢継ぎ早に和夫に投げつけた。
そのたび和夫は妖怪じみた顔を歪め、喉の奥で小さな悲鳴を漏らすのだった。
いつのまにやら、琴子はそんな和夫を虐めるのが楽しくてならなくなっていた。
この前代未聞の不具者は、私だけの玩具なのだ。
どんなに追いつめても、絶対に私から離れることはない。
だから、私がこの子をどんなふうに扱おうと、誰にも文句は言えないはずなのだ。
「でも、今は違うんだよね?」
和夫がすがるような眼をして訊いてきた。
「かあさん…『少し前の私なら』って、今さっき確かにそう言ったよね? ってことは、今はそう思ってないって、そういうことだよね? もう、僕と心中する気はないんだろ?」
「あなたに色々な目に遭わされて、鍛えられちゃったから。それに、あなたにもひとつだけ、取り柄があるってことが、わかったし」
女の眼をして和夫を見つめ、琴子は答えた。
「僕の、取り柄?」
気のせいか、和夫の瞳の輝きが戻ったようだった。
「これよ」
琴子は萎びかけた和夫のペニスを親指と人差し指でつまみ上げた。
「あなたのこれ、少なくとも、私の知ってる男の中では、最高だったから」
「とうさんよりも?」
和夫の顔が喜色で明るくなった。
「もちろんよ」
剥き出しの亀頭に頬ずりしながら、琴子は言った。
「一度あなたのこれを入れちゃったら、もう二度とあんな粗末なモノは入れる気になれないわ。それほどあなたのこれはステキなの」
ケロイドが縦横に走るでこぼこの頬に、涙が光っている。
「わかったよ。かあさんの言う通りだよ。こんな醜い顔じゃ、かあさん以外、誰も相手にしてくれないからな。でも、いいんだ。俺は、かあさんさえ傍にいれば。整形手術を拒んだのも、そのせいさ。この顔のままなら、かあさんは俺から一生離れられない。たとえあの屑親父と別れることになってもね。正直に言うよ。俺は、こうなる前から。かあさんが好きだったんだ。もちろん、母親としてじゃない。ひとりの大人の女としてさ…。だから、いつか必ず抱きたいと思ってた。かあさんとのセックスが、俺の夢だったんだ…。ただ、今は、怖いよ。この顔を、かあさんに見られてしまったから…。ねえ、かあさん、正直に言ってくれ。あんた、マスク無しの俺と本当にできるのか? この妖怪みたいな顔の男とさ」
「さあ、それは試してみないことには、なんとも言えないわね。あなたのその顔には、はっきり言って、虫唾が走る。我が子として認めたくないほどに。今更整形したってダメでしょうね。たとえあなたが整形していくらイケメンになったとしても、一度見たらその醜悪な顔は二度と忘れることができないもの。和夫、それぐらいあなたは醜いの。少し前の私なら、あなたを殺して自分も死ぬことを真剣に考えたと思う」
琴子は歯に衣着せぬ言葉を矢継ぎ早に和夫に投げつけた。
そのたび和夫は妖怪じみた顔を歪め、喉の奥で小さな悲鳴を漏らすのだった。
いつのまにやら、琴子はそんな和夫を虐めるのが楽しくてならなくなっていた。
この前代未聞の不具者は、私だけの玩具なのだ。
どんなに追いつめても、絶対に私から離れることはない。
だから、私がこの子をどんなふうに扱おうと、誰にも文句は言えないはずなのだ。
「でも、今は違うんだよね?」
和夫がすがるような眼をして訊いてきた。
「かあさん…『少し前の私なら』って、今さっき確かにそう言ったよね? ってことは、今はそう思ってないって、そういうことだよね? もう、僕と心中する気はないんだろ?」
「あなたに色々な目に遭わされて、鍛えられちゃったから。それに、あなたにもひとつだけ、取り柄があるってことが、わかったし」
女の眼をして和夫を見つめ、琴子は答えた。
「僕の、取り柄?」
気のせいか、和夫の瞳の輝きが戻ったようだった。
「これよ」
琴子は萎びかけた和夫のペニスを親指と人差し指でつまみ上げた。
「あなたのこれ、少なくとも、私の知ってる男の中では、最高だったから」
「とうさんよりも?」
和夫の顔が喜色で明るくなった。
「もちろんよ」
剥き出しの亀頭に頬ずりしながら、琴子は言った。
「一度あなたのこれを入れちゃったら、もう二度とあんな粗末なモノは入れる気になれないわ。それほどあなたのこれはステキなの」
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