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#121 嫉妬仮面⑥

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 後ろに両腕をねじり上げられ、バックから貫かれたまま、琴子は化石のように固まった。
 ああ・・・なんてこと・・・。
 どくんどくんと脈打つ和夫のペニスは、硬さを保ったまま、琴子の膣内に生暖かい精液を注入し続けている。
「まだだ…まだ、行ける」
 歯軋りするように、和夫がつぶやくのが聞こえてきた。
「やめて…」
 和夫の意図を悟って、琴子は弱々しくかぶりを振った。
 信じられないことだが、和夫はまだ行為を続けようとしているのだ。
 夫の正一では、およそあり得ないことだった。
 正一の場合、一度射精すると、見る間にペニスをしぼませ、琴子の躰に興味をなくしてしまうのが常である。
 新婚当初から、一晩に二度のセックスは稀だったのだ。
 なのに、この子ときたら…。
 和夫は狂ったように琴子の背中のくぼみを舐めている。
 両手を腋の下から突っ込み、またぞろ乳房を揉み始めた。
 ペニスは琴子の中に収まったままである。
 射精直後、いったん硬さを失ったかに見えたそのペニスは、驚くべきことに再び膨張を始めている。
 これが、若さなの…?
 膣とペニスの接合部から精液が内腿に垂れるのを感じながら、琴子は恍惚の余韻に浸りながら、思った。
 高校生の頃が、最も性欲旺盛だ。
 そんな話をどこかで聞いたことがあるけれど、あれは本当だったのだ。
「どうだ。かあさん、とうさんより、ずっといいだろう」
 ペニスが十分な勢いを取り戻すと、和夫がまた琴子の腕を背後にねじり上げた。
 ジェットスキーで海面を疾走する時みたいな、そんな格好だ。
「痛い…」
 腕のつけ根が軋み、琴子は訴えた。
 が、和夫はやめなかった。
 すぐさま、腰を激しく前後に振り始める。
 そのたびに和夫の下腹が琴子の尻の肉に当たり、パンパンと小気味よい音を立てる。
「あ、当たってる…」
 和夫のペニスにローターを押し込まれ、琴子は快感に震えた。
 妊娠への恐怖も、いつしか快楽の前に雲散霧消してしまっている。
 和夫のペニスは、素晴らしかった。
 この硬さ。
 太さ。
 そして、抜群の復元力。
 あのデスマスクさえ見なければ、この子は最高のセックスパートナーに…。
 琴子の両手をひねり上げ、ペニスで膣を貫通したまま、和夫がキッチンの中を歩き回り始めた。
 歩く時の振動が、琴子の中で快感に変わる。
 淫汁と精液の混合物を股間から滴らせながら、琴子は突かれるまま、奴隷のように歩かされた。
「このまま、かあさんたちの寝室に行こう」
 濡れそぼる母親の膣をずんずん突き上げながら、ねっとりとした口調で、和夫が言った。
「あそこなら、かあさんの好きな玩具が、いっぱいあるだろう?」 

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