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#108 快楽マッサージ⑧

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 ティルドの先端で膣の周辺を撫でられているうちに、自分でも穴がどんどん開いていくのがわかった。
 オナニーの時、何度か興奮のあまり、鏡に局部を映して見たことがあるが、琴子の穴はとてつもなくいやらしい形状をしている。
 性感が高まった時は特にそうで、内臓の入口のように赤く爛れた肉の穴が、獲物を欲しがるようにひくひく周囲を蠢動させるのだ。
 その淫らな穴のイメージが、今、琴子の脳裏を支配してしまっていた。
 早く入れてやってほしい。
 痛切に、そう思う。
 ひくつく赤い穴に太い疑似肉棒をぐいぐい突っ込んで、中の空虚を隅々まで満たしてほしい。
 官能の極みに達して膨張した琴子の膣には、あのローターはあまりに小さすぎるのだ。
 もう一度、長大で硬い棒状の物体を奥まで突っ込んで、ローターをボルチオに強く接触させてほしいのだ。
「そろそろいいころね。ミカさん、あれを」
 丸テーブルの上に立てたティルドから身を引いて、仁美が言った。
「乳首だけですか? それとも」
 隅でミカがごそごそと何か準備をし始める。
「3点セットでお願い。見ての通り、琴子さん、攻められるの大好きだから、きっとお喜びになると思うわ」
「わかりました。では、挿入はセットの後で」
 セットって、何だろう?
 恍惚状態で、琴子は訝しんだ。
 これ以上、まだやることがあるのだろうか?
 ミカが近づいてきた。
 手首にテグスのような糸の束を巻いている。
 アミが別のほうからやってくると、琴子の右の乳首を、乳頭をつまんで長く伸ばした。
「じっとしててくださいね」
 ミカがそう忠告して、伸びた乳首のつけ根を糸で縛る。
 左の乳首も同じように縛ると、今度はかがんで琴子の股間に顔を近づけた。
「お客さま、ずいぶん大きくていらっしゃるんですね。まるでソラマメみたい」
「え? な、なんのこと?」
「これですよ。クリトリス」
 最も敏感な部位をミカにつつかれ、
「あ、だめ」
 琴子は反射的に太腿を閉じかけた。
「心配いりませんから」
 仁美が背後に回り、両腕を伸ばして琴子の膝を開きにかかる。
 そこにアミがかがみこみ、指先で琴子の勃起したクリトリスを引っ張った。
 痺れるような刺激に思わず股間に目を向けると、ミカが糸でクリトリスの根元を縛っていた。
「さあ、あとはこの糸を」
 ミカとアミ、そして仁美の三人が、琴子の躰から伸びた糸を引いて、反対側の壁に向かった。
 壁には小さなフックがいくつも並んでいて。それに各々が糸の先を結ぶと、琴子は自然、ふたつの乳首とクリトリスを3本の糸で引っ張られる形になった。
「準備完了です」
 ピンと張った糸を満足げに眺めて、ミカが言った。
「これで、お客さまのどんな些細な動きも、素敵な刺激となって大事な部分に伝わります」
「では、いよいよ挿入といきましょうか」
 仁美が言うと、
「自動ですか? それとも手動?」
 ミカが細かく訊き返す。
「最初は自動でいいんじゃない? そのほうが、私たちも空いた手を色々使えるし」
「そうですね、まだ、アナルも残っていますしね」
 ふたりの会話に、琴子はまたぞろ興奮し始めていた。
 糸に引かれる乳首とクリトリスには、もう軽い疼きが生じている。
 ここであのティルドを膣口に挿入され、身体を動かしたらどうなるのか・・・。
 想像するだけで、新たな愛液があふれてくる。
 試しに自分で少し身体をひねってみた。
「あうっ」
 とたんに静電気に似た痺れに襲われ、琴子ははしたなく甘い声で喘いでいた。
 
 

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