上 下
108 / 385

#106 快楽マッサージ⑥

しおりを挟む
 奥のドアを入ると、そこはアスレチックジムのような吹き抜けの空間になっていた。
 中央には丸テーブルが置かれ、壁際には鉄棒やトレーニングマシンが何台も並んでいる。
 奇妙なのは、天井にレールが張り渡され、そこから何本ものロープが下がっていることだった。
 さまざまな長さのロープの先には、みな一様に革のバンドみたいなものが取りつけられている。
「これは・・・?」
 怯えた琴子の問いには答えず、
「こちらに来てください」
 ロープを下に引きながら、ミカが強い口調で言った。
「今から、お客さまを拘束させていただきます」
「拘束? いったい、何を・・・」
「怖がる必要はありませんのよ」
 ひるんだ琴子の背を、抱くように仁美がそっと押し出した。
「ここは非日常の体験のためのもの。普段の生活では決して味わえない快楽を、たっぷり堪能できるのです」
 非日常の、快楽・・・?
 琴子の中で、ローターが更に勢いを増したようだった。
 丸テーブルの前に立つと、ミカとアミが手際よく琴子の手足に結束バンドを取りつけた。
「動かないでください。ゆっくりと、引き上げます」
 ミカが壁のスイッチに手を伸ばす。
 モーターが回る音がどこかで聞こえ、琴子の躰が浮き上がる。
 ロープがぴんと張り、手足が引っ張られた。
 数秒後。 
 両手を頭上に伸ばし、両足を180度水平に開いた姿勢で、琴子は宙にはりつけにされていた。
 真下には丸テーブルの天板が見えている。
 よく見ると、テーブルの真ん中には円形のくぼみがあり、そこに何かがはめ込まれていた。
 さっきまでなかったのに・・・いつのまに・・・。
 その威圧感溢れる物体のフォルムに、琴子は危うく悲鳴を上げそうになった。
 黒光りする、極太のティルドである。
 表面は無数のいぼで覆われ、これまで見たバイブの類いの中でもけた違いに長くて太い。
 それが、亀頭を生き物のように揺らしながら、真下から琴子の剥き出しの性器を狙っているのだ。
 今やミカの魂胆は明らかだった。
 ロープの長さを操作して、あれを琴子の体内に突き入れようというのだろう。
「無理よ・・・やめて」
 琴子は哀願した。
「そんなことされたら、躰が壊れちゃう・・・」
 と、その時、琴子の腋の下からそっと乳房に手を回して、仁美がささやいてきた。
「大丈夫です。わたくしが、十分入るようにしてさしあげますから」
 柔らかく温かいものが、背中に当たる。
 仁美の生の乳房の感触だった。
 琴子はドキッとした。
 顔が火の出るほど、赤くなっている。
 いつのまにやら、仁美も裸になっていたのだ。
  

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

【R-18】クリしつけ

蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

【R18】僕の筆おろし日記(高校生の僕は親友の家で彼の母親と倫ならぬ禁断の行為を…初体験の相手は美しい人妻だった)

幻田恋人
恋愛
 夏休みも終盤に入って、僕は親友の家で一緒に宿題をする事になった。  でも、その家には僕が以前から大人の女性として憧れていた親友の母親で、とても魅力的な人妻の小百合がいた。  親友のいない家の中で僕と小百合の二人だけの時間が始まる。  童貞の僕は小百合の美しさに圧倒され、次第に彼女との濃厚な大人の関係に陥っていく。  許されるはずのない、男子高校生の僕と親友の母親との倫を外れた禁断の愛欲の行為が親友の家で展開されていく…  僕はもう我慢の限界を超えてしまった… 早く小百合さんの中に…

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

処理中です...