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#94 二重奴隷⑮
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仁美のトレイには、今食べているパスタの皿のほか、小皿がいくつか並んでいる。
ひとつには脂ぎった太いフランクフルト・ソーセージ、別の小皿には山盛りのソフトクリームと赤い苺が載っている。
「そちらに行ってもいいかしら。色々作業しやすいように」
琴子の横に自分のトレイを押しやると、仁美が席を移動してきた。
「作業って・・・」
琴子の眼は、フランクフルト・ソーセージに釘付けだ。
脂ぎって光沢のあるそれは、わずかに湾曲したフォルムといい、勃起した男性器にそっくりだ。
まさか、と思う。
だが、すぐに打ち消した。
いや、”まさか”ではない。
これまでの仕打ちの数々からして、仁美ならやりかねない。
衆人環視の場で、琴子に変態的行為をさせること。
そして、羞恥でよりいっそう昂る琴子を眺めて楽しむこと。
どうやらそれが、琴子を外に連れ出した目的らしいのだ。
あんなものを、ここで・・・?
想像するだけで、身体の芯が濡れてくる。
それこそ、めまいを覚えるほどにー。
でも、ソーセージはともかくとして、ソフトクリームと苺の用途は何なのか。
単に自分が食べたくて取ってきたのか、それともこれも、新たな悪戯の小道具なのだろうか。
「大した作業ではないんですけど」
仁美がハンドバッグから奇妙なものを取り出した。
手のひらに収まるくらいの、小さなハサミである。
「あとでちゃんと弁償しますから、ちょっとその服に細工させてもらってもいいですか?」
「この服に?」
琴子は自分が着ているノースリーブのトップスを見た。
薄いニット地は通気性がよく、着心地は抜群だ。
が、考えてみればこれは、元々仁美に借りたものなのだ。
タイトスカートと一緒に、仁美が着ろと強要してきたものなのである。
彼女の服を彼女がどう細工しようと、琴子に文句は言えないだろう。
「弁償だなんて、そんな・・・これはそもそも、仁美さんのものだから・・・」
「ええ。でも、さし上げたからにはもう琴子さん、あなたのものでもあるんですよ。ほんと、よく似合ってるし」
「そ、そうかしら・・・」
「動かないでくださいね。その素敵なお肌を傷つけるわけにはいきませんので」
「は、はあ・・・でも、いったい、何を・・・?」
「待っててくださいね。すぐ終わります」
何をされるのかと緊張する琴子の前に、仁美の左手が伸びてきた。
そして、タンクトップの右胸の一部を指でつまんで引っ張ると、左手に持ったハサミでその先端を切り取った。
仁美が指を離すと、それ自体の弾性で布が元のように琴子の乳房に貼りついた。
以前と違うのは、右胸の中央に丸い穴が開き、そこから乳首だけが飛び出ていることである。
「素敵」
手際よく左胸にも穴を開けると、突き出たふたつのピンクの蕾を満足げに眺めて、仁美がつぶやいた。
「こ、こんな・・・困ります」
琴子は首の付け根まで赤くなった。
さっき菜箸やトングでさんざん弄ばれたせいで、琴子の乳首は炎症でも起こしたかのように赤らみ、コチコチに勃起している。
それがタンクトップに開いたふたつの穴から顔を出したさまは、我ながら見るからにいやらしい。
乳房自体がそこそこ豊かなだけに、尚更だ。
「手は下ろしてください」
胸を隠そうとした琴子を、やんわりと仁美が制した。
「せっかくですもの。たくさんのひとに、見てもらいましょう。その卑猥な勃起乳首」
そんなことを言いながら、ソフトクリームを人差し指ですくい取る。
その瞬間、仁美の意図に気づいて、琴子は無意識のうちに身を固くした。
そんな琴子を見て、仁美がいたずらっ子のような顏をする。
「まずは、火照った乳首を冷ましてあげないと。ね、そうでしょう?」
ひとつには脂ぎった太いフランクフルト・ソーセージ、別の小皿には山盛りのソフトクリームと赤い苺が載っている。
「そちらに行ってもいいかしら。色々作業しやすいように」
琴子の横に自分のトレイを押しやると、仁美が席を移動してきた。
「作業って・・・」
琴子の眼は、フランクフルト・ソーセージに釘付けだ。
脂ぎって光沢のあるそれは、わずかに湾曲したフォルムといい、勃起した男性器にそっくりだ。
まさか、と思う。
だが、すぐに打ち消した。
いや、”まさか”ではない。
これまでの仕打ちの数々からして、仁美ならやりかねない。
衆人環視の場で、琴子に変態的行為をさせること。
そして、羞恥でよりいっそう昂る琴子を眺めて楽しむこと。
どうやらそれが、琴子を外に連れ出した目的らしいのだ。
あんなものを、ここで・・・?
想像するだけで、身体の芯が濡れてくる。
それこそ、めまいを覚えるほどにー。
でも、ソーセージはともかくとして、ソフトクリームと苺の用途は何なのか。
単に自分が食べたくて取ってきたのか、それともこれも、新たな悪戯の小道具なのだろうか。
「大した作業ではないんですけど」
仁美がハンドバッグから奇妙なものを取り出した。
手のひらに収まるくらいの、小さなハサミである。
「あとでちゃんと弁償しますから、ちょっとその服に細工させてもらってもいいですか?」
「この服に?」
琴子は自分が着ているノースリーブのトップスを見た。
薄いニット地は通気性がよく、着心地は抜群だ。
が、考えてみればこれは、元々仁美に借りたものなのだ。
タイトスカートと一緒に、仁美が着ろと強要してきたものなのである。
彼女の服を彼女がどう細工しようと、琴子に文句は言えないだろう。
「弁償だなんて、そんな・・・これはそもそも、仁美さんのものだから・・・」
「ええ。でも、さし上げたからにはもう琴子さん、あなたのものでもあるんですよ。ほんと、よく似合ってるし」
「そ、そうかしら・・・」
「動かないでくださいね。その素敵なお肌を傷つけるわけにはいきませんので」
「は、はあ・・・でも、いったい、何を・・・?」
「待っててくださいね。すぐ終わります」
何をされるのかと緊張する琴子の前に、仁美の左手が伸びてきた。
そして、タンクトップの右胸の一部を指でつまんで引っ張ると、左手に持ったハサミでその先端を切り取った。
仁美が指を離すと、それ自体の弾性で布が元のように琴子の乳房に貼りついた。
以前と違うのは、右胸の中央に丸い穴が開き、そこから乳首だけが飛び出ていることである。
「素敵」
手際よく左胸にも穴を開けると、突き出たふたつのピンクの蕾を満足げに眺めて、仁美がつぶやいた。
「こ、こんな・・・困ります」
琴子は首の付け根まで赤くなった。
さっき菜箸やトングでさんざん弄ばれたせいで、琴子の乳首は炎症でも起こしたかのように赤らみ、コチコチに勃起している。
それがタンクトップに開いたふたつの穴から顔を出したさまは、我ながら見るからにいやらしい。
乳房自体がそこそこ豊かなだけに、尚更だ。
「手は下ろしてください」
胸を隠そうとした琴子を、やんわりと仁美が制した。
「せっかくですもの。たくさんのひとに、見てもらいましょう。その卑猥な勃起乳首」
そんなことを言いながら、ソフトクリームを人差し指ですくい取る。
その瞬間、仁美の意図に気づいて、琴子は無意識のうちに身を固くした。
そんな琴子を見て、仁美がいたずらっ子のような顏をする。
「まずは、火照った乳首を冷ましてあげないと。ね、そうでしょう?」
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