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#91 二重奴隷⑫

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 琴子の乳首は、すでに限界近くまで勃起していた。
 ニットの生地の上からでもひと目でわかるぐらい突出し、石のように硬くなっていた。
 その乳首の先、ちょうど少しくぼんだ乳頭の真ん中に菜箸を突き立てると、仁美が箸を円を描くように動かし始めた。
「あう・・・くううう・・・」
 のけぞった琴子の喉から、切なげなかすれ声が漏れた。
 痺れるような快感に、蜜壺が決壊して生温かい汁が溢れ出す。
 反射的におしぼりを右手でつかみ、尻の下に敷いた。
 恥も外聞もなかった。
 こうでもしないと、椅子がパンティから染み出た淫汁でぐちょぐちょになってしまう・・・。
「琴子さんがおかしな声出すから、周りの皆さんが、不思議そうにこっちを見てますよ」
 くすく笑いながら、仁美が言った。
 はっと我に返って横目で店内の様子をうかがうと、確かに仁美の言う通りだった。
 半分ほど埋まった席のあちこちから、いぶかしげな視線が琴子に向けられている。
 隣のテーブルの幼女が、琴子のほうを指差して、若い母親の耳に何かささやいている。
 母親は女の子を抱き上げ、肩に顔をうずめさせると、怒った顔で琴子をにらんだ。
「どうしますか? もう、やめますか?」
 巧みに2本の菜箸を動かし、琴子の乳首をその先で自由自在に転がしながら、仁美が試すように訊いてきた。
「や、め・・・」
 琴子はよだれの垂れる口を開いた。
 いつのまにか、もっと刺激が強くなるよう、上体を反らし、胸を大きく突き出していた。
 仁美の愛撫は、いつにも増して鮮やかだ。
 こんなに離れているのに、わずかひと組の菜箸だけで、琴子の性感帯を的確にコントロールしてしまっている。
 ローターの振動レベルを上げられたのも、効いていた。
 Gスポットにはまり込んで唸りを上げるローターは、まるで琴子の躰を内側から溶かしていくようだ。
 乳首に当たる菜箸の冷たい固さも、絶妙だった。
 ニットの生地を間に挟んでいるせいで、痛みを感じることもなく、ちょうどいい感触を生んでいる。
「聞こえませんわ」
 仁美が意地の悪い口調で言った。
「BGMに負けないくらい、大きな声で言っていただかないと」
 なるほど、店内にはかすかにラテン系の音楽が流れている。
「それで、どうするんですか? やめるんですか? それとも・・・」
「やめないで」
 琴子の口から、思いがけず強い声が漏れた。
「じゃあ、私に、どうしてほしいんです?」
 仁美がうれしそうにほくそ笑む。
「もっと、強く、そのお箸で、琴子の勃起乳首を、つんつん突いてほしいんです」
 そう口にしたとたん、また蜜壺が決壊して、琴子のパンティから生臭い匂いが立ちのぼった。

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