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#78 夜這いの誘惑④
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和夫はいつのまにやらパンツを脱いでいた。
ごわごわした陰毛が琴子の下腹をこすり、猛り立った熱い棒状の器官が鼠径部に突き当たる。
「やめなさいっ!」
つい、声を荒げて、琴子は懸命に太腿を閉じた。
これ以上は、駄目。
琴子の中の良心が金切り声で叫んでいる。
ここで和夫を受け容れてしまったら、琴子、あなたは、堕ちるところまで堕ちてしまうのよ!
「騒ぐなよ。とうさんが起きてもいいのかい?」
デスマスクのような顏を寄せてきて、和夫が低い声で脅迫する。
「それに、言っただろ? かあさんは、俺には逆らえない。だって、俺の人生を台無しにしたのは、かあさん、あんたなんだからな」
「まだそれを・・・?」
琴子の目尻に涙がにじんだ。
卑怯だ、と思う。
この子はいつまで、こうして私を脅し続ける気なのだろう?
私はいつになったら、この悪魔から解放されるのか・・・。
琴子の脳裏に、昼間の仁美との情事のシーンが浮かんでは消えた。
ああ、何もかも捨てて、彼女の許へ行くことができたら・・・。
真剣に、そう願った。
「手とお口で出させてあげる。それで我慢して」
琴子は内腿に押しつけられた肉棒を握った。
「駄目だね」
和夫が琴子の手を振り払った。
「俺はかあさんとセックスがしたいんだ。考えてもみろよ。この顔で、俺が今後、他の女とセックスできると思うのか? 俺にはかあさんしかいないんだよ。な、そうだろう?」
「和夫・・・」
琴子は目と鼻の先に浮かぶ、おぞましい仮面をまじまじと見つめた。
気味悪さは相変わらずだが、声を震わせて懇願する和夫の姿に、琴子は心が揺れるのを感じないではいられなかった。
間近でその醜悪なマスクを見、必死な声を聞いていると、次第に我が子が不憫でならなくなってきたのである。
確かに、和夫の言う通りなのだ。
このままでは、一生、女も知らないまま、この子は静かに狂っていくことになるのだろう・・・。
「わかったわ。させてあげる」
琴子は長いため息をついた。
あえて、原罪を犯そうと思った。
自業自得なのだ。
私には、この子と一緒に、地獄に堕ちるしか道はないー。
弛緩した琴子の太腿を、和夫が両腋に挟み、抱え上げた。
肉棒の先端をむやみに押しつけてくるが、そこは童貞の悲しさで、いっこうに狙いが定まらない。
「こうするの」
琴子は和夫の熱く膨張した性器に手を添えると、心持ち尻を上げ、亀頭の先を己の膣口に誘った。
ぬるりとした感触とともに、ずぶずぶと硬い肉棒が蜜壺の中に分け入ってくる。
「は、入ってる・・・」
和夫が感動で声を震わせた。
「あわてないで。襞を巻き込むと痛いから、ゆっくり挿入するのよ」
「ああ・・・いい・・・熱いよ、かあさんの中・・・。すごく、締めつけてくる・・・」
上半身を反り返らせ、和夫がうめく。
痩せた胸板の上では、黒ずんだアンズのような乳首が、かすかに勃起しているようだ。
「中出しは絶対にダメよ。逝きそうになったら、すぐ抜いて。あとはかあさんのお口に出せばいいから」
久しぶりに空虚を肉で充填される快感を味わいながら、琴子は冷静に和夫を誘導していった。
とにかく、早く終わらせるのだ。
それが、すべてだった。
そう、夫が目を覚まさないうちにー。
ごわごわした陰毛が琴子の下腹をこすり、猛り立った熱い棒状の器官が鼠径部に突き当たる。
「やめなさいっ!」
つい、声を荒げて、琴子は懸命に太腿を閉じた。
これ以上は、駄目。
琴子の中の良心が金切り声で叫んでいる。
ここで和夫を受け容れてしまったら、琴子、あなたは、堕ちるところまで堕ちてしまうのよ!
「騒ぐなよ。とうさんが起きてもいいのかい?」
デスマスクのような顏を寄せてきて、和夫が低い声で脅迫する。
「それに、言っただろ? かあさんは、俺には逆らえない。だって、俺の人生を台無しにしたのは、かあさん、あんたなんだからな」
「まだそれを・・・?」
琴子の目尻に涙がにじんだ。
卑怯だ、と思う。
この子はいつまで、こうして私を脅し続ける気なのだろう?
私はいつになったら、この悪魔から解放されるのか・・・。
琴子の脳裏に、昼間の仁美との情事のシーンが浮かんでは消えた。
ああ、何もかも捨てて、彼女の許へ行くことができたら・・・。
真剣に、そう願った。
「手とお口で出させてあげる。それで我慢して」
琴子は内腿に押しつけられた肉棒を握った。
「駄目だね」
和夫が琴子の手を振り払った。
「俺はかあさんとセックスがしたいんだ。考えてもみろよ。この顔で、俺が今後、他の女とセックスできると思うのか? 俺にはかあさんしかいないんだよ。な、そうだろう?」
「和夫・・・」
琴子は目と鼻の先に浮かぶ、おぞましい仮面をまじまじと見つめた。
気味悪さは相変わらずだが、声を震わせて懇願する和夫の姿に、琴子は心が揺れるのを感じないではいられなかった。
間近でその醜悪なマスクを見、必死な声を聞いていると、次第に我が子が不憫でならなくなってきたのである。
確かに、和夫の言う通りなのだ。
このままでは、一生、女も知らないまま、この子は静かに狂っていくことになるのだろう・・・。
「わかったわ。させてあげる」
琴子は長いため息をついた。
あえて、原罪を犯そうと思った。
自業自得なのだ。
私には、この子と一緒に、地獄に堕ちるしか道はないー。
弛緩した琴子の太腿を、和夫が両腋に挟み、抱え上げた。
肉棒の先端をむやみに押しつけてくるが、そこは童貞の悲しさで、いっこうに狙いが定まらない。
「こうするの」
琴子は和夫の熱く膨張した性器に手を添えると、心持ち尻を上げ、亀頭の先を己の膣口に誘った。
ぬるりとした感触とともに、ずぶずぶと硬い肉棒が蜜壺の中に分け入ってくる。
「は、入ってる・・・」
和夫が感動で声を震わせた。
「あわてないで。襞を巻き込むと痛いから、ゆっくり挿入するのよ」
「ああ・・・いい・・・熱いよ、かあさんの中・・・。すごく、締めつけてくる・・・」
上半身を反り返らせ、和夫がうめく。
痩せた胸板の上では、黒ずんだアンズのような乳首が、かすかに勃起しているようだ。
「中出しは絶対にダメよ。逝きそうになったら、すぐ抜いて。あとはかあさんのお口に出せばいいから」
久しぶりに空虚を肉で充填される快感を味わいながら、琴子は冷静に和夫を誘導していった。
とにかく、早く終わらせるのだ。
それが、すべてだった。
そう、夫が目を覚まさないうちにー。
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