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#70 隣家の女⑦

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 琴子のショーツは薄くて柔らかいレース地である。
 シンプルだが、典型的なビキニタイプで面積も狭い。
 色は純白だが、布目を透かして皮膚の色が見えるため、濡れてくると肌色に近くなる。
 だから、下手にセクシーさを売り物にした派手なランジェリーよりも、ある意味ずっと淫らに見える。
 下着の趣味が変わったのも、安田たちの影響だった。
 どんな下着をつければ男が一番興奮するのかー。
 それを、琴子はあの一週間でしっかり学んできた。
 必要のない時でもついその時の下着を身につけてしまうのは、潜在的な欲望のなせる業だったのかもしれない。
 今、そのショーツの端がめくられ、仁美の指が肉襞と肉襞の間に侵入している。
 襞をめくり上げて内側をこするそのテクニックは、確かに男たちの武骨で鈍感な指にはないものだった。
 ショーツか横に寄せられたため、琴子の股間には縦に刻まれた唇状の性器が剥き出しになってしまっている。
 その狭間を瞳の人差し指が出入りするたびに、くちゅくちゅといやらしい音が響いた。
「聞こえてます? この卑猥な音」
 琴子の勃起乳首にキスの雨を降らせながら、わざとらしく仁美が指で音を立ててみせる。
「ほんとうに、どうしちゃったんでしょうね、琴子さん・・・。ここを、こんなに濡らしちゃって」
 意識もうろうとしてせわしなく喘ぐ琴子を、愉しそうに眺めて瞳が言う。
「さっきまで、あんなにいやがってたのに・・・。やっぱり身体は正直なんですね」
 絶え間なく襲い来る快感に、琴子はもう失神寸前だった。
 いつのまにか、スカートも脱がされ、ブラもはぎ取られて、ショーツ一枚にされてしまっていた。
 ショーツだけ身につけ、あとは裸の自分が、全裸よりいやらしいことを、琴子は知っている。
 正一も、よく琴子をその格好にさせたまま、下着の横から肉棒をねじ込んできたものだった。
 その淫らな自分の躰の上に、淫魔のような仁美の裸身が密着し、感じやすい秘部を際限なく責め立ててくるー。
「でもね、琴子さん、これはほんの序の口なんですよ。レズプレイって、もっともっと奥が深いんです。あなたさえよければ、もっと気持ちよくしてさしあげますけど、いかがです?」
 粘液の立てるねちゃねちゃという音に混じって聞こえてくる仁美の言葉に、琴子はもううなずくしかなかった。

 

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