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#64 隣家の女①
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フェラチオに持ち込めば、もうこっちのものだった。
怒張し切った和夫の肉棒を隅々までしゃぶり、時折手を伸ばしてパジャマの下から乳首を触ってやると、
「ああ、かあさん、で、出ちゃう」
それまでとは打って変わって甘えた声で喘ぎ、5分と経たぬうちにどくんどくんと和夫は射精した。
カルピスの原液のようなスペルマを口に溜め、ゆっくりと手のひらの上に吐き出して、琴子は言った。
「このくらいのことなら、いつでもしてあげる。だから、くれぐれも自棄を起こさないで」
「フェラだけで済むと思うなよ。かあさんは俺の奴隷なんだからな」
相変わらず強がりを口にしてはいるものの、和夫は射精の反動で、すべてに興味を失った顔つきをしている。
「わかったから、お部屋で休みなさい。まだ退院したばかりで、本調子じゃないんだから」
和夫を部屋に追いやり、シンクで手についた精液を洗い流し、口をゆすいだ。
股間がベタベタするので、ついでにシャワーを浴び、着替えることにした。
気分転換に、近くのスーパーまで買い物に行こうと思った。
軽く化粧をして、ドアを開けた。
梅雨明けのさわやかな空気が琴子の火照った肌を包み込む。
通路の手すりの向こうに広がる青空が、睡眠不足気味の眼にまぶしいほどだ。
鍵を閉めて、振り向いた時だった。
エレベーターのドアが開いて、通路に小柄な女を吐き出した。
その姿を見るなり、琴子は棒を呑んだように立ちすくんだ。
「朝比奈さん・・・」
現れたのは、隣家の朝比奈仁美である。
時間帯からして、子どもを小学校の分団の集合場所まで送った帰りというところだろう。
「あ、矢部さんの、奥さん」
仁美が顔を上げた。
やつれてはいるが、肌の肌理の細かい整った顔立ちをしている。
質素なワンピースから出た手足は折れそうなほど細いのに、胸は大きく、腰は形よくくびれている。
仁美には、同性の琴子が見てもどきりとするほど、奇妙に退廃的な色香が漂っているのだった。
見開いた垂れ気味の眼を縁取るまつ毛が、うらやましいほど長かった。
この女を、ゆうべ、夫は抱いたのだー。
そう思うと、無性に腹が立ってきた。
「ちょうどよかった。朝比奈さんに、ちょっとお話があるんですけど」
身体を斜めにして仁美を通すと、その背中に向かって琴子は声をかけた。
「え? 私にですか?」
バッグから鍵を出したところで、驚いて仁美が振り返る。
「ええ。立ち話もなんですから、よろしければ、中へ入れていただけませんか?」
今なら正一が泊まった証拠が何か見つかるはずだ。
それを盾に問い詰めて、正一との関係を吐かせてやるのだ。
正一に直接ぶつかるより、この女を追及したほうが、話は早いに決まっている。
「私は別にかまいませんわ…少し、散らかってますけれど・・・」
意外なことに、仁美は後ろめたそうなそぶりも見せなかった。
ずいぶんと芸達者な女だこと。
意外に手強いかもしれない。
琴子が瞳に警戒の色を顔に浮かべた時、はにかむように微笑んで仁美が続けた。
「でも、うれしい。私、一度でいいから琴子さんと、じっくりおしゃべりしてみたかったんです」
怒張し切った和夫の肉棒を隅々までしゃぶり、時折手を伸ばしてパジャマの下から乳首を触ってやると、
「ああ、かあさん、で、出ちゃう」
それまでとは打って変わって甘えた声で喘ぎ、5分と経たぬうちにどくんどくんと和夫は射精した。
カルピスの原液のようなスペルマを口に溜め、ゆっくりと手のひらの上に吐き出して、琴子は言った。
「このくらいのことなら、いつでもしてあげる。だから、くれぐれも自棄を起こさないで」
「フェラだけで済むと思うなよ。かあさんは俺の奴隷なんだからな」
相変わらず強がりを口にしてはいるものの、和夫は射精の反動で、すべてに興味を失った顔つきをしている。
「わかったから、お部屋で休みなさい。まだ退院したばかりで、本調子じゃないんだから」
和夫を部屋に追いやり、シンクで手についた精液を洗い流し、口をゆすいだ。
股間がベタベタするので、ついでにシャワーを浴び、着替えることにした。
気分転換に、近くのスーパーまで買い物に行こうと思った。
軽く化粧をして、ドアを開けた。
梅雨明けのさわやかな空気が琴子の火照った肌を包み込む。
通路の手すりの向こうに広がる青空が、睡眠不足気味の眼にまぶしいほどだ。
鍵を閉めて、振り向いた時だった。
エレベーターのドアが開いて、通路に小柄な女を吐き出した。
その姿を見るなり、琴子は棒を呑んだように立ちすくんだ。
「朝比奈さん・・・」
現れたのは、隣家の朝比奈仁美である。
時間帯からして、子どもを小学校の分団の集合場所まで送った帰りというところだろう。
「あ、矢部さんの、奥さん」
仁美が顔を上げた。
やつれてはいるが、肌の肌理の細かい整った顔立ちをしている。
質素なワンピースから出た手足は折れそうなほど細いのに、胸は大きく、腰は形よくくびれている。
仁美には、同性の琴子が見てもどきりとするほど、奇妙に退廃的な色香が漂っているのだった。
見開いた垂れ気味の眼を縁取るまつ毛が、うらやましいほど長かった。
この女を、ゆうべ、夫は抱いたのだー。
そう思うと、無性に腹が立ってきた。
「ちょうどよかった。朝比奈さんに、ちょっとお話があるんですけど」
身体を斜めにして仁美を通すと、その背中に向かって琴子は声をかけた。
「え? 私にですか?」
バッグから鍵を出したところで、驚いて仁美が振り返る。
「ええ。立ち話もなんですから、よろしければ、中へ入れていただけませんか?」
今なら正一が泊まった証拠が何か見つかるはずだ。
それを盾に問い詰めて、正一との関係を吐かせてやるのだ。
正一に直接ぶつかるより、この女を追及したほうが、話は早いに決まっている。
「私は別にかまいませんわ…少し、散らかってますけれど・・・」
意外なことに、仁美は後ろめたそうなそぶりも見せなかった。
ずいぶんと芸達者な女だこと。
意外に手強いかもしれない。
琴子が瞳に警戒の色を顔に浮かべた時、はにかむように微笑んで仁美が続けた。
「でも、うれしい。私、一度でいいから琴子さんと、じっくりおしゃべりしてみたかったんです」
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