上 下
64 / 385

#62 仮面の企み⑥

しおりを挟む
 バックからさんざんバイブで股間を撫で回され、琴子はテーブルに乳房を押しつけて悶え狂った。
 硬く冷たいテーブルの表面に勃起した乳首をこすりつけ、尻だけ高く掲げて狂ったように打ち振った。
 性器に直接響く振動は、パンティの布越しの時とは比べものにならないほど、快感が強かった。
 こうなると、バイブが太すぎるのが、もどかしかった。
 性器の周囲は入念な愛撫のせいで、過敏なほど充血してしまっている。
 だが、蜜のあふれ返った中には、いつまで経っても、何も入ってこないのだ。
 せめて指だけでも・・・。
 病室のみんながしてくれたように指を中に入れて、このぐちょぐちょおまんこを掻き回してくれたら・・・。 
 そんな琴子の心中を読んだかのように、和夫が言った。
「どうだい、かあさん。そろそろ、これが欲しくなってきたんじゃないのかい?」
 声のほうに首をねじった琴子は、見た。
 いつのまにか和夫は、パジャマのズボンとパンツを脱ぎ捨て、下半身裸になっている。
 そしてその股間から、濃いピンク色に充血した長いペニスを屹立させているのだ。
 夫の正一ものに比べると、ずいぶんと弾力に富む肉の棒だった。
 太さこそ劣るが、腹に亀頭がくっつかんばかりに反り返ったその逞しさは、40歳過ぎた正一にはないものだ。
 琴子は、和夫が個人病棟に入院していた最初の頃、あのペニスを口に含んだ時のことを思い出していた。
 あの時は和夫に強要されて仕方なくだったが、今は違う。
 なぜだか、強烈に和夫のペニスに惹かれる自分がいる。
 入れたい、と思う。
 和夫の上にまたがって、あれを子宮に突き刺さるほど、奥まで咥え込むことができたら・・・。
 が、葛藤も大きかった。
 やはりまず、近親相姦への抵抗感は拭いきれない。
 フェラチオやベッティングぐらいならまだしも、本当のセックスとなるとさすがにためらわざるを得ないのだ。
 そして、極めつけは、あの顔。
 和夫は相変わらず、白いシリコンのデスマスクを顔に装着したままだ。
 あの化け物みたいな顔の持ち主に抱かれるのは、いくらなんでも気色悪すぎる・・・。
 バイブを止め、ベッドサイドのテーブルに置くと、和夫が琴子の顔の前に立った。
「さあ、どうするんだ、かあさん」
 琴子の鼻先に、急角度にそそり立つ勃起ペニスを誇示するように振り立てて、試すみたいに和夫が言った。





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

【R-18】クリしつけ

蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

【R18】僕の筆おろし日記(高校生の僕は親友の家で彼の母親と倫ならぬ禁断の行為を…初体験の相手は美しい人妻だった)

幻田恋人
恋愛
 夏休みも終盤に入って、僕は親友の家で一緒に宿題をする事になった。  でも、その家には僕が以前から大人の女性として憧れていた親友の母親で、とても魅力的な人妻の小百合がいた。  親友のいない家の中で僕と小百合の二人だけの時間が始まる。  童貞の僕は小百合の美しさに圧倒され、次第に彼女との濃厚な大人の関係に陥っていく。  許されるはずのない、男子高校生の僕と親友の母親との倫を外れた禁断の愛欲の行為が親友の家で展開されていく…  僕はもう我慢の限界を超えてしまった… 早く小百合さんの中に…

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

調教専門学校の奴隷…

ノノ
恋愛
調教師を育てるこの学校で、教材の奴隷として売られ、調教師訓練生徒に調教されていくお話

処理中です...