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#44 奉仕する牝犬⑦

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 琴子の唇を押し返すようにして、安田のペニスが勃起した。
 睾丸と亀頭の間から、短い竿の部分が現れたのである。
 ピンと来た。
 これぞ射精の兆候に違いない。
 口を丸く開け、すっぽりとペニスを頬張った。
 勃起してはいるものの、安田のペニスは短すぎて喉の奥まで届かない。
 が、この際、そのほうが琴子にとっては好都合だった。
 喉の奥に当たるまでペニスを咥え込むイラマチオは、女性にかなりの苦痛を強いる性技である。
 時として、こみ上げる吐き気と戦わねばならないからだ。
 その点、安田の貧弱なペニスは、棒アイスを舐めるようなものだった。
 海面体をぽってりした唇で包み込み、ゆっくりとしごいてやる。
 その間にも、琴子の両手の指は、安田の睾丸と肛門を責め続けている。
「あ、い、いく」
 安田の短い足が突っ張った。
 指が反り返り、ぴくぴく動く。
 丸い腹が激しく波打ち、脂肪がたぷたぷ揺れている。
 包皮を剥かれ、丸出しになった亀頭は、とろろ芋でも塗ったかのようにもうぬるぬるだ。
 琴子は口による上下運動を加速させた。
 ここまで来れば、いくら真正包茎でも、痛みより快感のほうが上回っているに違いない。
 そう判断したからだった。
「お、奥さん、い、いい、で、出ちゃう」
 安田がすすり泣くような声を立てると、琴子の口腔内で亀頭がぐわっと膨れ上がった。
 ぴゅっ。
 口の中に、ほんのわずかだが、生温かいものが飛び散るのがわかった。
「はうっ」
 安田が一度大きく腰を跳ね上げ、静かになった。
 ん?
 頬の内側に飛び散った少し苦い粘液を舐めながら、ふと思う。
 今のが射精?
 安田のペニスを咥えたまま、琴子は内心首をかしげざるを得なかった。
 手のひらで包んだ陰嚢はまだこんなに大きいのだ。
 全部出たとはとても思えない。
 もしかして・・・。
 真正包茎の安田は、これまでろくにオナニーもしてこなかったのではないだろうか。
 包皮が剥けた時の痛みを恐れるあまり、ちゃんと射精にまで至ったことがないのかもしれない。
 かわいそうに。
 心から同情した。
 定年を過ぎるこの年になるまで、ずっと真正包茎だった安田。
 その性生活の貧しさときたら、想像を絶するものだったのではなかろうか。
 妻にも嘲られ、かといって妻以外の女にも相手にされず、あまつさえ、自分で満足に自慰さえ行えない・・・。
 ならば私が、本当の射精を味わわせてあげるまでー。
 琴子は口をすぼめると、安田のペニスを一心不乱に吸い始めた。
 長い舌を蛇のようにペニスに巻きつけ、ちゅうちゅう吸った。
「あふ、ま、また、出る」
 安田がすすり泣くように喘いだ。
 と、尿道口から、青臭いものがどろりとにじみ出た。
 やはりまだ射精しきっていなかったのだ。
 中身を搾り出すようにして、右手の五本の指で睾丸を揉む。
 肛門に挿入した左手の人差し指で、勃起中枢につながる神経の集まった直腸壁を強く圧迫してやった。
「ああああ、い、逝っちゃうぅっ!」
 初めてエクスタシーを味わう処女のように、安田ががくがくと震え出す。
 そしてようやく、琴子の口の中に溜まりに溜まった精液をぶちまけた。





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