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#22 肉欲の疼き⑤
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スマホから聞こえてくる和夫の声は、ひどく裏返ってしまっている。
嫉妬しているのだ。
それに気づくと、たとえようもない甘美な疼きが、身体の中心からぞわぞわと湧き上がってきた。
琴子は青年の後頭部に両手を当てると、更に強く股間に押しつけた。
青年の舌が狂おしく動き、レース越しに恥部を舐めてくる。
布の上からとはいえ、膣の入口に固く尖らせた舌先を突っ込まれると、痺れるような快感がこみあげてきた。
勃起した肉の芽に青年の鼻が当たっていて、それがまたなんとも気持ちがいい。
「あん…」
たまらず嬌声を上げると、
「だ、だめ」
女のような声を漏らし、青年が身をふたつに折った。
そのまま椅子から崩れるように落ち、床に座り込んでしまう。
琴子は空気の中に青臭い匂いを嗅ぎ取った。
見下ろすと、青年はパジャマのズボンの前を両手で押さえ、胎児のように丸くなっている。
射精してしまったらしいのは、一目瞭然だ。
琴子はテーブルから降り、窓辺に近づいてスマホを手に取った。
「ひどいよ、かあさん」
画面の中から、不気味なミイラ男が苦渋に満ちた声で言った。
「俺には何もしてくれないのに、なんで見知らぬ他人にそんなサービスするんだよ」
包帯の隙間からのぞく細い眼は、嫉妬で真っ赤に充血しているようだ。
「それじゃまるで盛りのついた牝犬か、痴女みたいじゃないか」
そうなるように仕向けたのは誰なの?
ふと思ったが、口には出さなかった。
「じゃあ、もうやめていい?」
訊くと、
「だめだ」
画面の中の和夫が激しく首を振った。
「今度はリハビリルームだ。きのうと同じマシンで、トレーニングするところを見せてくれ」
「また?」
「ただし、仮面をはずして、目隠しをして」
「目隠し?」
「ロッカーのひとつに、タオルを入れておいた。それを使うんだ」
「いいけど、何をするつもりなの?」
「さあね」
眉をひそめる琴子に、肩をすくめて和夫が言った。
「行けばわかるさ」
嫉妬しているのだ。
それに気づくと、たとえようもない甘美な疼きが、身体の中心からぞわぞわと湧き上がってきた。
琴子は青年の後頭部に両手を当てると、更に強く股間に押しつけた。
青年の舌が狂おしく動き、レース越しに恥部を舐めてくる。
布の上からとはいえ、膣の入口に固く尖らせた舌先を突っ込まれると、痺れるような快感がこみあげてきた。
勃起した肉の芽に青年の鼻が当たっていて、それがまたなんとも気持ちがいい。
「あん…」
たまらず嬌声を上げると、
「だ、だめ」
女のような声を漏らし、青年が身をふたつに折った。
そのまま椅子から崩れるように落ち、床に座り込んでしまう。
琴子は空気の中に青臭い匂いを嗅ぎ取った。
見下ろすと、青年はパジャマのズボンの前を両手で押さえ、胎児のように丸くなっている。
射精してしまったらしいのは、一目瞭然だ。
琴子はテーブルから降り、窓辺に近づいてスマホを手に取った。
「ひどいよ、かあさん」
画面の中から、不気味なミイラ男が苦渋に満ちた声で言った。
「俺には何もしてくれないのに、なんで見知らぬ他人にそんなサービスするんだよ」
包帯の隙間からのぞく細い眼は、嫉妬で真っ赤に充血しているようだ。
「それじゃまるで盛りのついた牝犬か、痴女みたいじゃないか」
そうなるように仕向けたのは誰なの?
ふと思ったが、口には出さなかった。
「じゃあ、もうやめていい?」
訊くと、
「だめだ」
画面の中の和夫が激しく首を振った。
「今度はリハビリルームだ。きのうと同じマシンで、トレーニングするところを見せてくれ」
「また?」
「ただし、仮面をはずして、目隠しをして」
「目隠し?」
「ロッカーのひとつに、タオルを入れておいた。それを使うんだ」
「いいけど、何をするつもりなの?」
「さあね」
眉をひそめる琴子に、肩をすくめて和夫が言った。
「行けばわかるさ」
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