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#15 反応する肉体⑧
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ステンレススチールの枠にスマホを固定し、見え方を調整すると、琴子はもう一度シートに横たわった。
両手でアームをつかみ、両足をペダルに乗せて、ボートを漕ぐようにゆっくりと全身を屈伸させていく。
運動とは縁のない生活を送っているだけに、しばらくすると息が切れてきた。
が、いざ始めてみると、身体全体を規則正しく動かすのは、なかなか気分のいいものだった。
特異な形状のブラジャーが汗で乳房に貼りつき、メッシュの覆い布を透かして乳首の突起が目立ってきた。
それは股間も同様で、肌という肌が汗で光り始める頃には、食い込むパンティに恥丘の膨らみとその狭間の渓谷までがくっきりと浮かび上がった。
頭上に固定したスマホの画面の中では、ミイラ男の手の動きが速くなっていた。
画面には映っていないが、肩の振動からそれとわかった。
「かあさん、ああ、かあさん…」
ミイラ男は視線で犯すかのように、琴子の汗で濡れそぼった肢体を凝視している。
真一文字の切れ目からうわ言のように漏れるその声は紛れもなく和夫のものだが、その外観があまりに異様なため、琴子にはだんだんその姿が自分の息子のものとは思えなくなってきている。
そのせいか、今は見つめられること自体が、すでに快感だった。
「かあさん、俺、もう、がまんできない…。これを、見て」
ふいにスマホの画面がぶれ、ミイラ男の下半身が大写しになった。
パジャマの非常口から、赤紫色に怒張した男根が突き出している。
綺麗に包皮の剥けた大人顔負けのその偉容に、琴子は思わず唾を呑み込んだ。
「ほら、俺、もうこんなになっちゃってる…。かあさんのせいだ…。かあさんが、あんまりいやらしいから…」
猛り立つ肉棒を握り締めて、画面の外から和夫の声が言った。
「どうしてくれるんだよ…このままじゃ、俺…」
その哀願するような声が、琴子の心の琴線に触れたようだった。
「私をオカズに、自分でするんじゃなかったの? それとも、出すのを手伝ってほしいとでもいうの?」
気がつくと、優しくなだめるような声でそう言っていた。
「お願いだ…。かあさん…。俺に、触って…」
興奮に息を弾ませながら、和夫がそこまで言った時だった。
「矢部和夫君、お食事の時間ですよ~」
画面の外から若い看護師の声がして、和夫が慌ただしく下半身にシーツをかぶせる様子が映った。
「かあさん、30分したら、戻ってきて。俺、待ってるから」
スマホを切る瞬間、未練げに琴子の体に最後の一瞥をくれ、せわしない口調で和夫が言った。
両手でアームをつかみ、両足をペダルに乗せて、ボートを漕ぐようにゆっくりと全身を屈伸させていく。
運動とは縁のない生活を送っているだけに、しばらくすると息が切れてきた。
が、いざ始めてみると、身体全体を規則正しく動かすのは、なかなか気分のいいものだった。
特異な形状のブラジャーが汗で乳房に貼りつき、メッシュの覆い布を透かして乳首の突起が目立ってきた。
それは股間も同様で、肌という肌が汗で光り始める頃には、食い込むパンティに恥丘の膨らみとその狭間の渓谷までがくっきりと浮かび上がった。
頭上に固定したスマホの画面の中では、ミイラ男の手の動きが速くなっていた。
画面には映っていないが、肩の振動からそれとわかった。
「かあさん、ああ、かあさん…」
ミイラ男は視線で犯すかのように、琴子の汗で濡れそぼった肢体を凝視している。
真一文字の切れ目からうわ言のように漏れるその声は紛れもなく和夫のものだが、その外観があまりに異様なため、琴子にはだんだんその姿が自分の息子のものとは思えなくなってきている。
そのせいか、今は見つめられること自体が、すでに快感だった。
「かあさん、俺、もう、がまんできない…。これを、見て」
ふいにスマホの画面がぶれ、ミイラ男の下半身が大写しになった。
パジャマの非常口から、赤紫色に怒張した男根が突き出している。
綺麗に包皮の剥けた大人顔負けのその偉容に、琴子は思わず唾を呑み込んだ。
「ほら、俺、もうこんなになっちゃってる…。かあさんのせいだ…。かあさんが、あんまりいやらしいから…」
猛り立つ肉棒を握り締めて、画面の外から和夫の声が言った。
「どうしてくれるんだよ…このままじゃ、俺…」
その哀願するような声が、琴子の心の琴線に触れたようだった。
「私をオカズに、自分でするんじゃなかったの? それとも、出すのを手伝ってほしいとでもいうの?」
気がつくと、優しくなだめるような声でそう言っていた。
「お願いだ…。かあさん…。俺に、触って…」
興奮に息を弾ませながら、和夫がそこまで言った時だった。
「矢部和夫君、お食事の時間ですよ~」
画面の外から若い看護師の声がして、和夫が慌ただしく下半身にシーツをかぶせる様子が映った。
「かあさん、30分したら、戻ってきて。俺、待ってるから」
スマホを切る瞬間、未練げに琴子の体に最後の一瞥をくれ、せわしない口調で和夫が言った。
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