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#4 和夫の要求③
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震える指で、ブラウスのボタンをひとつひとつはずしていく。
外し終えると、片腕ずつ抜き、スカートの上に畳んでかけた。
きょうの琴子は、大人しめなベージュのブラとパンティを身に着けている。
ブラはノンワイヤーの柔らかい生地で、パンティも地味ながら下半身にぴったりフィットしていた。
39歳という年齢の割に、琴子の身体は若々しい。
ほとんどぜい肉というものがなく、腰もよく締まっている。
だが、グラビアアイドルなどと決定的に違うのは、身体全体が成熟した女の色香をまとっていることだ。
本人は無自覚だが、その丸みを帯びた胸乳と大きめの尻は、下着に隠されていてもなお悩ましい。
「これで、いい?」
両手を脇に垂らして、再び和夫のほうを向く。
「すごい…すごいよ、かあさん」
和夫が夢にうなされたようにつぶやき、懸命に性器をしごく。
包帯から覗く血走ったふたつの眼は、少年のものというより、はっきりいって飢えた獣のそれだった。
「そのまま、床に四つん這いになって、お尻をこっちに向けて」
「え?」
更なる和夫の要求に、琴子はびくりと身を震わせた。
「やれよ。盛りのついた牝犬みたいにさ」
和夫の声に、苛ついた響きが混じった。
和夫、あなた、私を何だと思ってるの…?
悔し涙が溢れてきた。
そんなポーズ、まるでアダルトサイトの動画じゃない…。
「俺、知ってるんだぜ」
意地悪く、和夫が嗤った。
「あんたが裸で犬みたいな恰好して、とうさんに尻からぶち込まれてたの。ずいぶん、大きな声出してたよね」
顔がかっと熱くなった。
寝室の壁に両手をつき、夫にバックで犯される己の痴態が脳裏に浮かぶ。
あれは…いつのことだっただろう?
確か出張に出かける前の晩、しばらくできないということで、いつになく正一が激しく求めてきて…。
それにしても、そんなことがあるだろうか。
見られてた…だなんて。
よりによって、和夫に…。
「その時みたいな恰好するんだよ。ほら、今ここで」
「でも…」
「断れないよね」
「和夫…もう、許して…」
「俺がこうなったの、誰のせい?」
琴子はがっくりと床に膝をついた。
こんなの、卑怯だ。
いくら実の息子だからといって…。
でも、と思う。
私は確かに約束したのだ。
できることなら、なんでもすると…。
ここは恥を忍んで、言われた通り、やるしかない。
和夫に背を向け、床に両手をつき、そろそろと尻を上げていく。
緊張と羞恥で膝が震え、腋の下に冷たい汗が滲んだ。
恥ずかしい…。
それこそ、顏から火が出るという形容がぴったりなほど。
琴子の見事に発達した尻の間には、ベージュのパンティがきつく食い込んでいる。
長い間歩いていると、きまってそうなるのだ。
その上に貼りついたパンティストッキングが、汗で蒸れて気持ちが悪い。
「ねえ、かあさん」
和夫が訊いてきた。
含みのある口調に、琴子は動きを止め、和夫のほうを振り返った。
琴子の視線を受け止め、薄く笑って和夫が言う。
「かあさん、いつかひとりでしてたよね? とうさんが出張でいない時、台所でスカートめくってさ」
な、なに?
息が止まるような衝撃に、琴子は凍りついた。
ま、まさか…そ、そんなことまで…。
「かあさんったら、無防備すぎるよ。誰もいないと思って安心してたのかもしれないけど、俺、見てたんだ。部活が予定より早く終わって、ちょうど帰ってきたとこだったから。そしたら、台所から変な声が聞こえてきてさ。思わず、足音を忍ばせて、のぞいて見ちゃったよ」
「やめて…それ以上、言わないで」
琴子は和夫から視線を逸らし、きつく眼を閉じた。
さっきとは比べ物にならないほどの恥ずかしさで、今にも叫び出しそうだ。
「だったらさ」
和夫の声のトーンが下がり、命令口調になった。
「ここでやってみせてよ。その格好のまま、あの時みたいに、オナニーをさ」
外し終えると、片腕ずつ抜き、スカートの上に畳んでかけた。
きょうの琴子は、大人しめなベージュのブラとパンティを身に着けている。
ブラはノンワイヤーの柔らかい生地で、パンティも地味ながら下半身にぴったりフィットしていた。
39歳という年齢の割に、琴子の身体は若々しい。
ほとんどぜい肉というものがなく、腰もよく締まっている。
だが、グラビアアイドルなどと決定的に違うのは、身体全体が成熟した女の色香をまとっていることだ。
本人は無自覚だが、その丸みを帯びた胸乳と大きめの尻は、下着に隠されていてもなお悩ましい。
「これで、いい?」
両手を脇に垂らして、再び和夫のほうを向く。
「すごい…すごいよ、かあさん」
和夫が夢にうなされたようにつぶやき、懸命に性器をしごく。
包帯から覗く血走ったふたつの眼は、少年のものというより、はっきりいって飢えた獣のそれだった。
「そのまま、床に四つん這いになって、お尻をこっちに向けて」
「え?」
更なる和夫の要求に、琴子はびくりと身を震わせた。
「やれよ。盛りのついた牝犬みたいにさ」
和夫の声に、苛ついた響きが混じった。
和夫、あなた、私を何だと思ってるの…?
悔し涙が溢れてきた。
そんなポーズ、まるでアダルトサイトの動画じゃない…。
「俺、知ってるんだぜ」
意地悪く、和夫が嗤った。
「あんたが裸で犬みたいな恰好して、とうさんに尻からぶち込まれてたの。ずいぶん、大きな声出してたよね」
顔がかっと熱くなった。
寝室の壁に両手をつき、夫にバックで犯される己の痴態が脳裏に浮かぶ。
あれは…いつのことだっただろう?
確か出張に出かける前の晩、しばらくできないということで、いつになく正一が激しく求めてきて…。
それにしても、そんなことがあるだろうか。
見られてた…だなんて。
よりによって、和夫に…。
「その時みたいな恰好するんだよ。ほら、今ここで」
「でも…」
「断れないよね」
「和夫…もう、許して…」
「俺がこうなったの、誰のせい?」
琴子はがっくりと床に膝をついた。
こんなの、卑怯だ。
いくら実の息子だからといって…。
でも、と思う。
私は確かに約束したのだ。
できることなら、なんでもすると…。
ここは恥を忍んで、言われた通り、やるしかない。
和夫に背を向け、床に両手をつき、そろそろと尻を上げていく。
緊張と羞恥で膝が震え、腋の下に冷たい汗が滲んだ。
恥ずかしい…。
それこそ、顏から火が出るという形容がぴったりなほど。
琴子の見事に発達した尻の間には、ベージュのパンティがきつく食い込んでいる。
長い間歩いていると、きまってそうなるのだ。
その上に貼りついたパンティストッキングが、汗で蒸れて気持ちが悪い。
「ねえ、かあさん」
和夫が訊いてきた。
含みのある口調に、琴子は動きを止め、和夫のほうを振り返った。
琴子の視線を受け止め、薄く笑って和夫が言う。
「かあさん、いつかひとりでしてたよね? とうさんが出張でいない時、台所でスカートめくってさ」
な、なに?
息が止まるような衝撃に、琴子は凍りついた。
ま、まさか…そ、そんなことまで…。
「かあさんったら、無防備すぎるよ。誰もいないと思って安心してたのかもしれないけど、俺、見てたんだ。部活が予定より早く終わって、ちょうど帰ってきたとこだったから。そしたら、台所から変な声が聞こえてきてさ。思わず、足音を忍ばせて、のぞいて見ちゃったよ」
「やめて…それ以上、言わないで」
琴子は和夫から視線を逸らし、きつく眼を閉じた。
さっきとは比べ物にならないほどの恥ずかしさで、今にも叫び出しそうだ。
「だったらさ」
和夫の声のトーンが下がり、命令口調になった。
「ここでやってみせてよ。その格好のまま、あの時みたいに、オナニーをさ」
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