異世界転生して謎のリングをアソコに装着したらエロ魔導士になりましたとさ

戸影絵麻

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#201 怪獣島を脱出せよ!⑧

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「ぼーっとしてましたじゃないでしょ! まったくもう! どうすんのよ!」
 私はわめき散らした。
 大変な事態に陥ってしまった。
 こんな強敵は初めてだ。
 おっぱいロケット、乳首ミサイルはおろか、ヴァギナカッターもアナルシュレッダーも効かないなんて!
 お尻に怪物の鼻息がかかった。
 もう一回、挿入するつもりなのだろう。
 アナルシュレッダーを粉砕された私=初子の肛門は、すでに完全なる無防備状態である。
 ここで貫かれたら、まず間違いなく切れ痔になってしまうことだろう。
 -あわてないで、翔子ー
 なだめるように女神が言った。
 -どんな生き物にも弱点はあります。エロドータスは、見ての通り亀の一種でしょう。亀の弱点を思い出すのですー
「亀の弱点?」
 私は首をひねった。
 長年、亀を飼育してきた経験から、何か手掛かりがつかめるかもしれない。
 そういうこと?
 んー、でも、と思う。
 亀は万年ということわざ通り、亀という生物はほぼ史上最強である。
 なんせあの硬い甲羅に覆われているのだから、物理攻撃にはめっぽう強いのだ。
 もちろん、全身の皮膚も分厚く硬いから、”全身さわさわ”などの接触系エロ魔法も効きやしない。
 だけど、何かあるはずだ。
 亀の欠点と言えば、動きが遅いことと、もうひとつ…。
「あ、そうか」
 ようやくそれに思い至って、私は声に出してつぶやいた。
「わかったよ。でも」
 そこで言い渋ったのはほかでもない。
 これは魔法ではどうにもならない。
 肉弾戦で勝負をつけるしかない。
 そう悟ったからだった。
 -よく思いつきましたねー
 私の心を読んだのか、女神が満足そうにうなずく気配がした。
 -そうです。その手です。ただし、第一段階は、初子自身の耐久力に頼るしかありません。でも、安心してください。第二段階にまで持ち込めば、エロ魔法が使えます。地味であまり使い道がないので紹介を忘れていましたが、ほら、これです」
 頭の中にエロ魔法リストが再び提示され、その一か所が明るく光った。
「へーえ。こんなのも覚えてたんだ」
 確かに、こんな時でない限り、使い道なさそうな魔法である。
 でも、いいや。
 これならなんとかいけそうだ。
 方針が決まったら、あとは行動するのみ。
「愛液ローション!」
 まずは、初子の全身の毛穴からぬるぬるのローションを分泌させて、エロドータスの鼻先をかわした。
 すかさず四つん這いで少し距離を取り、身体を反転させて仰向けになる。
 そうしておいて、両足をM字に開き、股間を怪物に向け、「おいでおいで」という具合に腰を振る。
 ブフウッ!
 エロ亀がこっちに向き直り、ペニス状の鼻から獣じみた息を吐き出した。
 乳房を引っ張り出し、乳首だけ指で隠してプニプニ揉んで見せつけてやる。
 ガアアアアッ!
 興奮極まったのだろう。
 短い脚で地を蹴ると、エロドータスの巨体がのしかかってきた。
 とっさに両腕を突っ張ったけれど、重いのなんのって。
「うぐぐ」
 コクピットの床に仰向けになり、私は目を剥いた。
 砂利をいっぱいに積んだ4トントラックに轢かれたような気分だった。
 やばい、内蔵がつぶれそう。
 骨はみしみし言い出すし!
 股間に何か硬いものがあたるのが分かった。
 え、マジ?
 私は青くなった。
 あの鼻以外に、こいつ、本物のペニスも備えてるってわけ?
 今まで腹甲の中に隠してたってわけなのね?
 くうう。
 こうなると、もう、一刻の猶予もならなかった。
「!!!!!」
 100トン以上ありそうな巨大亀に押しつぶされかけながら、私はそのエロ魔法の名を口にした。
 これで効果がなければ、死ぬだけである。
 
 


 



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