179 / 246
#178 初子と怪獣大戦争⑤
しおりを挟む
南国の砂浜に降り立った初子は、むちむちのスク水スタイルである。
晴れ渡った空と真っ青な海、そして白い砂。
まさに海水浴にはもってこいのシチュエーションだ。
だが、もちろん私たちはバカンスに来たわけではないのだから、のんびりと泳いでなどいられない。
まずは、怪獣を倒さねばならないのだ。
初子の輝くようなボディに視線を走らせた私は、紺のスク水の胸の部分に突起が出ていることに気づき、頭の中の女神に話しかけた。
「ちょっと、この水着、胸パット入ってないの? 乳首、透けてるんですけど」
よもやと思って股を広げてみると、クロス部分も同じである。
裏地がないので初子のあそこに水着が食い込んでしまっている。
いわゆる”はみマン”というやつで、中学時代、水泳の授業で男子にからかわれた苦い記憶が、ふと脳裏によみがえった。
-胸パットをはずしたのは、乳首ミサイル、おっぱいロケット使用時に備えてのことです。乳首の突起が出ていれば、水着の上からでも発射可能ですから。もちろん、その場合、水着には穴が開いてしまうわけですが。股間も同じです。ヴァギナ・バキュームは水着を脱がなくては無理ですけど、ヴァギナ・カッターー、アナル・シュレッダーはこの状態なら、水着を着たままでも使用可能です。もっとも、使用したが最後、水着は穴だらけになってしまうわけですがー
ご丁寧な解説、ありがとう。
しかし、改めて耳にして思うのは、ほんと、私のエロ魔法にはろくなものがないってこと。
名前聞くだけで恥ずかしくなるものばっかりだ。
「さあ、どっちからやっつける?」
ラジオ体操第一を初子に踊らせ、準備を整えると、私は言った。
100メートルほど先では、相変わらず2頭の怪獣が争っている。
が、よく見ると、形勢に優劣が突き始めていた。
空を飛べるほう、つまりクモモンガのほうが、圧倒的に有利なのだ。
そりゃ、そうである。
ガマキラスの鎌の届かないところまで飛び上がり、そこから得意の蜘蛛糸攻撃をしかければいいのだから。
地上では真っ白な蜘蛛糸でがんじがらめにされたガマキラスが苦し気にのたうち回っている。
「あの、負けそうなほうを先にやっつけるってのはどうかな? 初子で加勢すれば、イチコロだよ」
-それはだめです。仮にクモモンガと共闘してガマキラスを倒したとして、そのあとはどうするのですか? 飛行装備のない初子では、クモモンガとの1対1対決は圧倒的に不利です。特に、火器を使用しないとしたら尚更でしょう。つまり、ここは先に飛行怪獣から叩くべきなのです。もう少し待てば、クモモンガはとどめを刺しに地上に降りるはず。チャンスはその時ですー
女神はなかなかの戦略家のようだ。
「なるほどねえ」
私は素直に感心した。
それにしても、魔王軍の注意を引かないために、おっぱいロケット、乳首ミサイルその他もろもろが使えないとすると、これは相当に厄介な戦いだといえる。
私の武器は、本当にこのフライパンと亀の子だわししかないということになるのだから。
ここはじっくり、ふたつの台所用品、もとい、武器の性質を把握しておく必要がある。
そう、フライパンに何ができ、亀の子だわしに何ができるか、ということをだ。
だが、考えてみると、これは難問だった。
だってしょうがない。
どっちも戦いに使うようにはできていないのだ。
晴れ渡った空と真っ青な海、そして白い砂。
まさに海水浴にはもってこいのシチュエーションだ。
だが、もちろん私たちはバカンスに来たわけではないのだから、のんびりと泳いでなどいられない。
まずは、怪獣を倒さねばならないのだ。
初子の輝くようなボディに視線を走らせた私は、紺のスク水の胸の部分に突起が出ていることに気づき、頭の中の女神に話しかけた。
「ちょっと、この水着、胸パット入ってないの? 乳首、透けてるんですけど」
よもやと思って股を広げてみると、クロス部分も同じである。
裏地がないので初子のあそこに水着が食い込んでしまっている。
いわゆる”はみマン”というやつで、中学時代、水泳の授業で男子にからかわれた苦い記憶が、ふと脳裏によみがえった。
-胸パットをはずしたのは、乳首ミサイル、おっぱいロケット使用時に備えてのことです。乳首の突起が出ていれば、水着の上からでも発射可能ですから。もちろん、その場合、水着には穴が開いてしまうわけですが。股間も同じです。ヴァギナ・バキュームは水着を脱がなくては無理ですけど、ヴァギナ・カッターー、アナル・シュレッダーはこの状態なら、水着を着たままでも使用可能です。もっとも、使用したが最後、水着は穴だらけになってしまうわけですがー
ご丁寧な解説、ありがとう。
しかし、改めて耳にして思うのは、ほんと、私のエロ魔法にはろくなものがないってこと。
名前聞くだけで恥ずかしくなるものばっかりだ。
「さあ、どっちからやっつける?」
ラジオ体操第一を初子に踊らせ、準備を整えると、私は言った。
100メートルほど先では、相変わらず2頭の怪獣が争っている。
が、よく見ると、形勢に優劣が突き始めていた。
空を飛べるほう、つまりクモモンガのほうが、圧倒的に有利なのだ。
そりゃ、そうである。
ガマキラスの鎌の届かないところまで飛び上がり、そこから得意の蜘蛛糸攻撃をしかければいいのだから。
地上では真っ白な蜘蛛糸でがんじがらめにされたガマキラスが苦し気にのたうち回っている。
「あの、負けそうなほうを先にやっつけるってのはどうかな? 初子で加勢すれば、イチコロだよ」
-それはだめです。仮にクモモンガと共闘してガマキラスを倒したとして、そのあとはどうするのですか? 飛行装備のない初子では、クモモンガとの1対1対決は圧倒的に不利です。特に、火器を使用しないとしたら尚更でしょう。つまり、ここは先に飛行怪獣から叩くべきなのです。もう少し待てば、クモモンガはとどめを刺しに地上に降りるはず。チャンスはその時ですー
女神はなかなかの戦略家のようだ。
「なるほどねえ」
私は素直に感心した。
それにしても、魔王軍の注意を引かないために、おっぱいロケット、乳首ミサイルその他もろもろが使えないとすると、これは相当に厄介な戦いだといえる。
私の武器は、本当にこのフライパンと亀の子だわししかないということになるのだから。
ここはじっくり、ふたつの台所用品、もとい、武器の性質を把握しておく必要がある。
そう、フライパンに何ができ、亀の子だわしに何ができるか、ということをだ。
だが、考えてみると、これは難問だった。
だってしょうがない。
どっちも戦いに使うようにはできていないのだ。
0
お気に入りに追加
86
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。


日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる