異世界転生して謎のリングをアソコに装着したらエロ魔導士になりましたとさ

#155 魔王軍基地潜入計画⑮

　結論から先に言うと、リヴァイアさんは早漏であった。
　ほんの三こすり半で、果ててしまったのである。
　画面いっぱいに映し出されているのは、白目をむいた大仏さんの間抜けな顔。
　そして、白い乳状の液体を噴水のごとく噴き上げながら縮んでいく、電信柱のような肉棒である。
　射精して気が抜けてしまったのか、足元のハスの花がずぶずぶと沈み始めた。
　視界の中で結跏趺坐した大仏、いや、リヴァイアさんがゆっくりと横倒しに倒れていく。
「わ、ちょ、ちょっと！　このままじゃ、沈んじゃうよ！　基地に戻してよお！　私、泳げないんだから！」
　びっくりして叫ぶと、いつもの歌うような口調で女神が言った。
　－では、帰還の指令を出してください。乗る時の逆を口にするだけですー
「ファック・ミーの逆？　ミー・ファック？」
　－違います。ファック・ミーの逆は、ファック・ユーに決まってますー
　そ、そうなんだ。
　ま、いいや。
　この際、なんでも。　
　それで助かるなら。
「いい？　ビッチちゃん、よく聞いて、今度は、ファック・ユーだよ！」
　と。
　次の瞬間、画面が嘘のように切り替わった。
　目の前にあるのは、あの懐かしい格納庫の風景である。
　左の端に見える白いのは、弐号機のセーラー服の一部だろう。
　ーよくがんばりました。ご褒美ですー
　女神が言った。
　チーン、ジャラジャラ！
　景気のいい音がして、私の中でレベルが上がっていくのが分かった。
　ふと左手のブレスレットに目をやると、デジタル腕時計型の液晶画面に表示された数字が目まぐるしく変わっていく。
　39…40…41…42、43、44、45…。
　そしてあっという間に、50になった。
　すごい。
　ビッチファッカーでモンスターを倒すと、レベルが一気に10以上も上がるんだ。
　頭の中に、習得可能になった魔法のリストが浮かんできた。

　?母乳シャワー（水属性：範囲）
　?爆乳パンチ　（物理：単体）
　?舌先三寸　（物理：単体）
　?遠隔オナニー（雷属性：範囲）
　?鉄拳フィスト（土属性：単体）
　?アナルドリル　（火属性：単体）

　6個もあるけど、口にするのもはばかられるほど、気色悪そうなものばかり。
　特に、?から下は、はっきり言って、覚えたくないんだけど。
　それにしても、今回から親切にも属性まで表示されるようになったのは、なぜだろう。
　私のレベルが50を超えたからだろうか。
　－とりあえず、みんな”習得”にしておきますねー
　ひと言の相談もなく、女神が勝手に決めてしまった。
　－さて、今度は初号機の衣装ですー
　画面が、ビッチファッカーの全体像に切り替わる。
「あら」
　私はあっけにとられた。
　びしょ濡れのセーラー服を着ていた初号機は、早くも新しい装備に着換えを済ませていた。
　半袖の白いシャツ。
　下半身にぴったり張りついた小さな赤ブルマ。
　見事なJKの体操着スタイルである。
　ナイスバディの初号機が着ると、まるでコスプレパブのお姉さんみたい。
　－防御力、攻撃力ともに20パーセントアップですー
　誇らしげに、女神が言った。
　－次の装備、”スクール水着”めざして、この調子でがんばりましょう！ー