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#153 魔王軍基地潜入計画⑬
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床の足のマークに足の裏を合わせて立ち、天井から下がったつり革を握る。
すると拘束具が現れて、手錠よろしく私の両手首をがっしり固定した。
ついでに頭にヘルメットをかぶると、私はモーションキャプチャー用の電気コードでつながれたアクション俳優さながらの格好になった。
目の前の180度展望スクリーンに映っているのは、格納庫の殺風景な風景である。
「えーと、起動させる呪文、なんだっけ? ロボットだから、『パイルダー・オン』?」
-違います。『ファック・ミー』ですー
そうだった。
あまりに下らないから、忘れてたよ。
-起動して、次元転移したら、速攻で敵を倒してください。この初期装備は、正直、防御力がゼロに近いです。あ、それと、ロボットといっても、ビッチファッカーはあくまでも生体兵器ですから、体は肉でできています。物理攻撃にはあまり耐性がありませんので、敵の攻撃をよける時には、ちゃんとよけてくださいねー
「えー、アダマンチウムとか、超合金じゃないの?」
ーそんな色気のない素材で、誰がロボットをつくるものですかー
って、巨大ロボに色気は要らないと思うんだけど。
ま、いいや。
とりあえず、出発だ。
「ファック・ミー!」
爆乳を突き出して、高らかに私は叫んだ。
と、地響きとともに、何かが外れる音がした。
-コース・ゲート・オープンー
女神が節をつけて歌い出す。
-コース・ゲート・オープンー
空へ飛んでいくのかと思ったら、現実はその逆で、ロボットの身体は徐々に下に下がっていく。
どうやらコース・ゲートというのは足元に開いているようだ。
いきなり、重力が強くなった。
加速をつけて、ロボットが下降し始めたのだ。
まるでワイヤの切れたエレベーターみたいな勢いで、奈落の底に落っこちていく。
光が消え、闇の中につっこんだと思ったら、そこは荒れ狂う海の上空だった。
数十メートル先に見えるのは、波にもまれながら浮かぶあのエロ大仏。
リヴァイアさんである。
私、いや、ビッチファッカー初号機は、夏服のセーラー服のまま、ざんぶとばかりに海の中に投げ出された。
うぶっ。
ちょっと、この子、カナヅチなの? どんどん沈んでくんだけど?
最悪だった。
ここはなんでもいい。
とにかく、泳ぐのだ。
必死で犬かきのマネをしてみせる。
少し躰が浮いた。
がむしゃらに手足を動かし、前進する。
スクリーンに映っているのは、暗い海の中。
ほとんど何も見えないといってよい。
それでも、よく目を凝らしてみると、斜めにかしいだ海面にちらりと何かが見えた。
轟天号?
助かった!
思い切り手を伸ばす。
硬いものをつかんだ。
無我夢中で這い上がった。
「うひゃ」
私は仰天した。
ほんの目と鼻の先に、大仏のイガクリ頭が。
しまった。
ここ、敵の乗ってるハスの花の上じゃない!
後悔で、目の前が暗くなる。
その時、頭の中で女神が言った。
-ビッチファッカー初号機稼働可能時間、残り、あと2分ですー
すると拘束具が現れて、手錠よろしく私の両手首をがっしり固定した。
ついでに頭にヘルメットをかぶると、私はモーションキャプチャー用の電気コードでつながれたアクション俳優さながらの格好になった。
目の前の180度展望スクリーンに映っているのは、格納庫の殺風景な風景である。
「えーと、起動させる呪文、なんだっけ? ロボットだから、『パイルダー・オン』?」
-違います。『ファック・ミー』ですー
そうだった。
あまりに下らないから、忘れてたよ。
-起動して、次元転移したら、速攻で敵を倒してください。この初期装備は、正直、防御力がゼロに近いです。あ、それと、ロボットといっても、ビッチファッカーはあくまでも生体兵器ですから、体は肉でできています。物理攻撃にはあまり耐性がありませんので、敵の攻撃をよける時には、ちゃんとよけてくださいねー
「えー、アダマンチウムとか、超合金じゃないの?」
ーそんな色気のない素材で、誰がロボットをつくるものですかー
って、巨大ロボに色気は要らないと思うんだけど。
ま、いいや。
とりあえず、出発だ。
「ファック・ミー!」
爆乳を突き出して、高らかに私は叫んだ。
と、地響きとともに、何かが外れる音がした。
-コース・ゲート・オープンー
女神が節をつけて歌い出す。
-コース・ゲート・オープンー
空へ飛んでいくのかと思ったら、現実はその逆で、ロボットの身体は徐々に下に下がっていく。
どうやらコース・ゲートというのは足元に開いているようだ。
いきなり、重力が強くなった。
加速をつけて、ロボットが下降し始めたのだ。
まるでワイヤの切れたエレベーターみたいな勢いで、奈落の底に落っこちていく。
光が消え、闇の中につっこんだと思ったら、そこは荒れ狂う海の上空だった。
数十メートル先に見えるのは、波にもまれながら浮かぶあのエロ大仏。
リヴァイアさんである。
私、いや、ビッチファッカー初号機は、夏服のセーラー服のまま、ざんぶとばかりに海の中に投げ出された。
うぶっ。
ちょっと、この子、カナヅチなの? どんどん沈んでくんだけど?
最悪だった。
ここはなんでもいい。
とにかく、泳ぐのだ。
必死で犬かきのマネをしてみせる。
少し躰が浮いた。
がむしゃらに手足を動かし、前進する。
スクリーンに映っているのは、暗い海の中。
ほとんど何も見えないといってよい。
それでも、よく目を凝らしてみると、斜めにかしいだ海面にちらりと何かが見えた。
轟天号?
助かった!
思い切り手を伸ばす。
硬いものをつかんだ。
無我夢中で這い上がった。
「うひゃ」
私は仰天した。
ほんの目と鼻の先に、大仏のイガクリ頭が。
しまった。
ここ、敵の乗ってるハスの花の上じゃない!
後悔で、目の前が暗くなる。
その時、頭の中で女神が言った。
-ビッチファッカー初号機稼働可能時間、残り、あと2分ですー
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