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#115 浮遊都市ポラリスの秘密⑮
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「なあに? その秘密兵器って?」
私の問いに、ラルクが一平を指さしてみせた。
「これだ」
「無理無理無理無理!」
まっぴらごめんと言いたげに、両手をひらひらと振りながら、じりじりと一平があとじさる。
私も首を振った。
ラルクったら、何を言い出すかと思ったら。
「そりゃそうよ。私の乳首ミサイルでも壊せないバリアなんだよ。一平の手裏剣ごときが効くとは思えない」
「確かに物理攻撃はダメだろう。どうやらエロ魔法も通さないらしい。だが」
よく見ると、ラルクが指で示しているのは、一平の右肩あたりである。
そこにちょこんととまっているのは、子泣きジジイに激似のコボちゃんだ。
「幽霊なら、話は別だ」
「およ? わしのことか?」
大きな頭をゆらゆらさせて、うとうとしていたコボちゃんが、カッと目を見開いた。
「そうだ。コボルト王、あなたのことだ。あなたは管制センターの自動ドアを通り抜け、軌道エレベーター管制室の鋼鉄の扉すらも難なくすり抜けた。そのあなたなら、あのドームの中に入れるはずだ。そうじゃないか?」
なるほど。
私はラルクの聡明さに舌を巻いた。
さすがサポ読書家。
考えることだけは、私の先を行っているようだ。
「そんなことは朝飯前じゃが…、で、入って何をすればいいのじゃ?」
コボちゃんがつぶらな瞳でラルクを見た。
「バリアを張っている娘の気を逸らしてほしい。ほんとは、殺してきてくれると、手間が省けるんだが」
「それは無理じゃ。なんせ肉体がないからのう。それにわしのテレキネシスは、箸より重い物は持てぬ」
箸ってあんた、コボルトなんでしょ?
なんでそんなたとえ知ってるの?
ついついそう突っ込みたくなったが、ここはグッと我慢することにした。
「このじっちゃん、エッチなことしかできないんだって。スカートめくりとかさ」
一平がバカにしたように笑う。
「し、失礼な! 乳だって揉めるし、なんならあそこもイジイジしてやれるぞ!」
真っ赤になって怒る幽霊。
でも。どうして幽霊が赤くなれるわけ?
血も通ってないのに。
それに、やっぱ、できるの、エッチなことばかりじゃない!
「十分だ。とにかく、バリアから娘の意識を逸らせればいい。そして、翔子。ここが肝心だから、よく聞け」
ラルクが今度は正面から私を見つめてきた。
「バリアが一瞬でも途切れたら、その隙をついてエロ魔法全開で攻撃だ。敵をかく乱したところで、美尻ボンバーでとどめを刺す。どうだ? やれるな?」
「任せて」
私は、真っ赤なビスチェから絞り出されたつんつんの巨乳を張った。
「今度こそ、4人とも天国に送ってやるわ。エクスタシーという名の、本物の天国へね」
私の問いに、ラルクが一平を指さしてみせた。
「これだ」
「無理無理無理無理!」
まっぴらごめんと言いたげに、両手をひらひらと振りながら、じりじりと一平があとじさる。
私も首を振った。
ラルクったら、何を言い出すかと思ったら。
「そりゃそうよ。私の乳首ミサイルでも壊せないバリアなんだよ。一平の手裏剣ごときが効くとは思えない」
「確かに物理攻撃はダメだろう。どうやらエロ魔法も通さないらしい。だが」
よく見ると、ラルクが指で示しているのは、一平の右肩あたりである。
そこにちょこんととまっているのは、子泣きジジイに激似のコボちゃんだ。
「幽霊なら、話は別だ」
「およ? わしのことか?」
大きな頭をゆらゆらさせて、うとうとしていたコボちゃんが、カッと目を見開いた。
「そうだ。コボルト王、あなたのことだ。あなたは管制センターの自動ドアを通り抜け、軌道エレベーター管制室の鋼鉄の扉すらも難なくすり抜けた。そのあなたなら、あのドームの中に入れるはずだ。そうじゃないか?」
なるほど。
私はラルクの聡明さに舌を巻いた。
さすがサポ読書家。
考えることだけは、私の先を行っているようだ。
「そんなことは朝飯前じゃが…、で、入って何をすればいいのじゃ?」
コボちゃんがつぶらな瞳でラルクを見た。
「バリアを張っている娘の気を逸らしてほしい。ほんとは、殺してきてくれると、手間が省けるんだが」
「それは無理じゃ。なんせ肉体がないからのう。それにわしのテレキネシスは、箸より重い物は持てぬ」
箸ってあんた、コボルトなんでしょ?
なんでそんなたとえ知ってるの?
ついついそう突っ込みたくなったが、ここはグッと我慢することにした。
「このじっちゃん、エッチなことしかできないんだって。スカートめくりとかさ」
一平がバカにしたように笑う。
「し、失礼な! 乳だって揉めるし、なんならあそこもイジイジしてやれるぞ!」
真っ赤になって怒る幽霊。
でも。どうして幽霊が赤くなれるわけ?
血も通ってないのに。
それに、やっぱ、できるの、エッチなことばかりじゃない!
「十分だ。とにかく、バリアから娘の意識を逸らせればいい。そして、翔子。ここが肝心だから、よく聞け」
ラルクが今度は正面から私を見つめてきた。
「バリアが一瞬でも途切れたら、その隙をついてエロ魔法全開で攻撃だ。敵をかく乱したところで、美尻ボンバーでとどめを刺す。どうだ? やれるな?」
「任せて」
私は、真っ赤なビスチェから絞り出されたつんつんの巨乳を張った。
「今度こそ、4人とも天国に送ってやるわ。エクスタシーという名の、本物の天国へね」
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