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#106 浮遊都市ポラリスの秘密⑥
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「いててててっ! いくらなんでも乗り心地悪すぎでしょ、このムカデ!
このままではお尻が変形してしまう。
が、いくらギャンギャンわめいても、ムカデ電車はのらりくらりと平原を蛇行するだけである。
しかも、遅いのなんのって!
これじゃ、歩いたほうが早いじゃん!
ちなみに、周りの風景はというと、地平線が見えるほどのっぺりしていて、建物の影すらもない。
地面は大理石みたいな物質でできていて、のぞくと顔が映るほどぴかぴかに磨き込まれている。
しかし、あのロボット浣腸が言っていた市街というのは、いったいどこにあるのだろう?
あるとしたらこの人工の平原の地下ということか。
とにかく早く着いてほしい。
こんな電車ごっこはもうコリゴリだ。
と、いい加減うんざりしていたら、ふいに地面に開口部が現れ、私たちを乗せたムカデはそこを下って行った。
下りのスロープを降り切ると、そこは米軍基地の格納庫みたいな場所だった。
ムカデが止まったので、尻を押さえて私は座席から飛び降りた。
「コチラデス」
声がしたので顔を上げると、別のロボット浣腸が、目の高さに浮いていた。
全員が降車したのを見届けて、するすると宙を移動し始める。
エアロックふうの分厚い扉の脇で停止し、浣腸が言った。
「オ入リクダサイ」
ここから先は私たちだけで行け、ということらしい。
中に入ると、病院の中みたいな通路が伸びていた。
明るくて清潔で、殺風景。
突き当りに部屋があった。
手術室みたいに広い部屋。
「衣服ヲ脱イデ、コノ中ヘ」
声をかけてきたのは、またしても別のロボット浣腸である。
見ると、壁際にカプセルホテルのカプセルみたいなものがずらりと並んでいる。
「え? 別々なのかよ?」
何を期待していたのか、一平が不満の声を上げた。
「これが終わればパラダイスなんだから、少しは我慢しなさいよ」
「ちなみに一平ちゃん、あんた先に裸になって中に入ってね。くれぐれも、あたしたちのヌードを鑑賞してから最後にゆっくりと、なんてことは考えないように」
ソフィアがすかさず釘を刺す。
「ちぇ」
ふてくされて、のろのろ服を脱ぎ出す一平。
いつから風呂に入っていないのか、身体中垢で真っ黒だ。
「じゃ、俺もお先に」
ラルクが物分かりの良さを発揮して、一平に続いてカプセルの中に入って行った。
「じゃ、行くね」
ソフィアが言い、防具とアンダーウェアを脱ぎ捨てる。
私も心置きなくセーラー服を脱ぐことにした。
カプセルの中に横たわると、プシューッという音とともに、自動的に透明ガラスの蓋が閉まった。
同時に、足のほうから生温かい液体が上がってくる。
そのうち、なぜだか乳首と股間がむずむずしてきた。
まるでタコかイカの触手にでも触られているようだ。
ちょ、ちょっと、何よこれ?
私はあわてふためいた。
ま、まずい。
これじゃ、
き、気持ちよくなっちゃうじゃない!
-ただいま体内を殺菌中ー
どこからか声がした。
-動かないでくださいー
動くなって言ったって…。
あ、あ、あ。
だめそこは。
私、ち、乳首、弱いんだってば!
このままではお尻が変形してしまう。
が、いくらギャンギャンわめいても、ムカデ電車はのらりくらりと平原を蛇行するだけである。
しかも、遅いのなんのって!
これじゃ、歩いたほうが早いじゃん!
ちなみに、周りの風景はというと、地平線が見えるほどのっぺりしていて、建物の影すらもない。
地面は大理石みたいな物質でできていて、のぞくと顔が映るほどぴかぴかに磨き込まれている。
しかし、あのロボット浣腸が言っていた市街というのは、いったいどこにあるのだろう?
あるとしたらこの人工の平原の地下ということか。
とにかく早く着いてほしい。
こんな電車ごっこはもうコリゴリだ。
と、いい加減うんざりしていたら、ふいに地面に開口部が現れ、私たちを乗せたムカデはそこを下って行った。
下りのスロープを降り切ると、そこは米軍基地の格納庫みたいな場所だった。
ムカデが止まったので、尻を押さえて私は座席から飛び降りた。
「コチラデス」
声がしたので顔を上げると、別のロボット浣腸が、目の高さに浮いていた。
全員が降車したのを見届けて、するすると宙を移動し始める。
エアロックふうの分厚い扉の脇で停止し、浣腸が言った。
「オ入リクダサイ」
ここから先は私たちだけで行け、ということらしい。
中に入ると、病院の中みたいな通路が伸びていた。
明るくて清潔で、殺風景。
突き当りに部屋があった。
手術室みたいに広い部屋。
「衣服ヲ脱イデ、コノ中ヘ」
声をかけてきたのは、またしても別のロボット浣腸である。
見ると、壁際にカプセルホテルのカプセルみたいなものがずらりと並んでいる。
「え? 別々なのかよ?」
何を期待していたのか、一平が不満の声を上げた。
「これが終わればパラダイスなんだから、少しは我慢しなさいよ」
「ちなみに一平ちゃん、あんた先に裸になって中に入ってね。くれぐれも、あたしたちのヌードを鑑賞してから最後にゆっくりと、なんてことは考えないように」
ソフィアがすかさず釘を刺す。
「ちぇ」
ふてくされて、のろのろ服を脱ぎ出す一平。
いつから風呂に入っていないのか、身体中垢で真っ黒だ。
「じゃ、俺もお先に」
ラルクが物分かりの良さを発揮して、一平に続いてカプセルの中に入って行った。
「じゃ、行くね」
ソフィアが言い、防具とアンダーウェアを脱ぎ捨てる。
私も心置きなくセーラー服を脱ぐことにした。
カプセルの中に横たわると、プシューッという音とともに、自動的に透明ガラスの蓋が閉まった。
同時に、足のほうから生温かい液体が上がってくる。
そのうち、なぜだか乳首と股間がむずむずしてきた。
まるでタコかイカの触手にでも触られているようだ。
ちょ、ちょっと、何よこれ?
私はあわてふためいた。
ま、まずい。
これじゃ、
き、気持ちよくなっちゃうじゃない!
-ただいま体内を殺菌中ー
どこからか声がした。
-動かないでくださいー
動くなって言ったって…。
あ、あ、あ。
だめそこは。
私、ち、乳首、弱いんだってば!
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