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#100 とむらい
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戦いの興奮が去ると、ただ虚しさだけが残った。
「せめてこの人たち、火葬にしてあげようと思う」
止まったベルトコンベアーの上に、ずらりと並べられた死体を見て、私は言った。
「こんなのひどいよ。ひどすぎる」
「そうだな」
ラルクがうなずいた。
「それがいいだろう。どの道、生きている者はひとりとしていないようだ」
作業員たちは、ボスの珍朴菜が空の彼方に消えると、蜘蛛の子を散らすように逃げ出してしまった。
だから、もう、工場の中で息をしているのは私たち4人だけ。
「わたしも反省だな。つい感じちゃったりして」
ソフィアも心なしかしょんぼりしている。
「あれはしょうがないと思うよ。悪いのはこの私」
「ていうか、悪の根源は、帝国のほうなんだぜ。おまえらが落ち込むことはねえって」
一平が珍しく優しい。
「その通りだ。帝国の基地はおそらくここだけではあるまい。だが、すべてを焼き払うだけの力も時間も我々にはない。とにかく、一刻も早くポラリスに赴き、枢機卿にこのことを話してみよう」
「だね。アナン卿なら、きっと何とかしてくれるよね」
アナンって誰?
と思ったけど、まずはけりをつけないと。
私は3人の仲間を見渡した。
「さ、みんな外に出てて。後は私がやるから」
大技を連発したため、MPは残り少ない。
でも、これで全部使い切ってやろう。
それがせめてもの、私にできる死者たちへのはなむけだ。
裸のバストを突き出し、工場の動力部、タービンみたいな円筒に狙いを定めた。
乳首が引っ込み、代わりに銀色のミサイルが乳房の頂に顔を出す。
お尻の方から手を回し、発射ボタンのクリちゃんに指を乗せる。
「ファイア!」
3人が外に出たのを見計らい、私は叫んだ。
そして、すべてが灰になるまで、ありったけの乳首ミサイルを撃ち続けた。
「せめてこの人たち、火葬にしてあげようと思う」
止まったベルトコンベアーの上に、ずらりと並べられた死体を見て、私は言った。
「こんなのひどいよ。ひどすぎる」
「そうだな」
ラルクがうなずいた。
「それがいいだろう。どの道、生きている者はひとりとしていないようだ」
作業員たちは、ボスの珍朴菜が空の彼方に消えると、蜘蛛の子を散らすように逃げ出してしまった。
だから、もう、工場の中で息をしているのは私たち4人だけ。
「わたしも反省だな。つい感じちゃったりして」
ソフィアも心なしかしょんぼりしている。
「あれはしょうがないと思うよ。悪いのはこの私」
「ていうか、悪の根源は、帝国のほうなんだぜ。おまえらが落ち込むことはねえって」
一平が珍しく優しい。
「その通りだ。帝国の基地はおそらくここだけではあるまい。だが、すべてを焼き払うだけの力も時間も我々にはない。とにかく、一刻も早くポラリスに赴き、枢機卿にこのことを話してみよう」
「だね。アナン卿なら、きっと何とかしてくれるよね」
アナンって誰?
と思ったけど、まずはけりをつけないと。
私は3人の仲間を見渡した。
「さ、みんな外に出てて。後は私がやるから」
大技を連発したため、MPは残り少ない。
でも、これで全部使い切ってやろう。
それがせめてもの、私にできる死者たちへのはなむけだ。
裸のバストを突き出し、工場の動力部、タービンみたいな円筒に狙いを定めた。
乳首が引っ込み、代わりに銀色のミサイルが乳房の頂に顔を出す。
お尻の方から手を回し、発射ボタンのクリちゃんに指を乗せる。
「ファイア!」
3人が外に出たのを見計らい、私は叫んだ。
そして、すべてが灰になるまで、ありったけの乳首ミサイルを撃ち続けた。
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