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#53 迷宮の女王③
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隠しても仕方がないので、打ち明けることにしよう。
私の立てた作戦というのは、こうだ。
私の覚えているエロ魔法は、そのほとんどが『対人間用』である。
効く範囲といえば、せいぜいがオークやトロルまで。
つまり、哺乳類ならなんとかなるけれど、爬虫類や軟体動物、昆虫などには効果がないというわけだ。
唯一、エクスタシー・ハリケーンだけは無属性でスライムにも効き目があった。
でも、前にも言ったようにあれの欠点は、私以外の味方にも効果を及ぼしてしまうということだ。
だとすれば、ソフィアやラルクがそばにいるときには使えない。
つまり、エロ魔法はアリ人間だらけのこのアリ塚の中ではほとんど無用の長物。
そういうことになる。
ところが、である。
ただひとり、エロ魔法が効きそうな相手がすぐそばにいるのだ。
そう。
闇の錬金術師、アラクネだ。
見たところ、ボンテージっぽいコスチュームに身を包んだアラクネは、小悪魔そのものでかなり色っぽい。
バストを強調したエナメルの胴着。
むっちりした足を包む網タイツ。
Tバックからはみ出したプリプリのおケツ。
はっきりいって、かなり好きそうに見える。
どころか、はっきり言って色魔だろう。
パッと見、歳は私より若そうだけど、あの体つきなら十分エロ魔法の威力を堪能してくれるに違いない。
そうこうしているいちにも、女王アリが動き始めた。
ステージのように広い玉座から身を乗り出して、私のほうにでかい頭を近づけてくるのだ。
身体が大きすぎるせいか、こいつだけ二足歩行のヒューマノイド型ではなく、完全に蟻の格好をしている。
卵でも詰まっているのか、でっぷり太った腹を6本の足でも支えきれず、玉座にどよんと寝そべっている。
いやなのは、顎が立派な牙になっていることだった。
あれにはさまれたら、おそらく血と内臓がぴゅーっと飛び出て、私は生きながらミンチにされるに違いない。
まずは気づかれないよう、ささやかなやつから。
私はアラクネのプリケツを凝視しながら、心の中で魔法を唱えた。
エロ魔法のいいところは、詠唱時間がゼロであるところ。
呪文も何もなく、ただ相手の身体をオカズにして、エロいことを想像すればいいだけなのである。
「ん?」
アラクネが、ふいに両腕で胸を抱いた。
不思議そうに自分の身体を見回している。
私はほくそ笑んだ。
エロ魔法第一弾。
『全身さわさわ』が発動したのである。
創造の中で、アラクネを裸にする。
むちむちの身体を、両手でじっくり撫でまわしてやる。
「はう」
吐息が聞こえてきた。
効いているのだ。
よし、次だ。
アビリティ全開!
MP半減&W魔法!
そして、出でよ! エア・クンニ&エア・パイずり!
「あああああああ!」
アラクネがステージの端で硬直した。
己の乳をコスチュームの上からつかみ、すごい勢いでモミモミ揉み始めた。
チャンス。
私は両手首を縛られたまま、ゆっくりとアラクネに近寄った。
そして、猫なで声で言った。
「ねえ、あなた。もっと気持ちいいこと、したいと思わない?」
私の立てた作戦というのは、こうだ。
私の覚えているエロ魔法は、そのほとんどが『対人間用』である。
効く範囲といえば、せいぜいがオークやトロルまで。
つまり、哺乳類ならなんとかなるけれど、爬虫類や軟体動物、昆虫などには効果がないというわけだ。
唯一、エクスタシー・ハリケーンだけは無属性でスライムにも効き目があった。
でも、前にも言ったようにあれの欠点は、私以外の味方にも効果を及ぼしてしまうということだ。
だとすれば、ソフィアやラルクがそばにいるときには使えない。
つまり、エロ魔法はアリ人間だらけのこのアリ塚の中ではほとんど無用の長物。
そういうことになる。
ところが、である。
ただひとり、エロ魔法が効きそうな相手がすぐそばにいるのだ。
そう。
闇の錬金術師、アラクネだ。
見たところ、ボンテージっぽいコスチュームに身を包んだアラクネは、小悪魔そのものでかなり色っぽい。
バストを強調したエナメルの胴着。
むっちりした足を包む網タイツ。
Tバックからはみ出したプリプリのおケツ。
はっきりいって、かなり好きそうに見える。
どころか、はっきり言って色魔だろう。
パッと見、歳は私より若そうだけど、あの体つきなら十分エロ魔法の威力を堪能してくれるに違いない。
そうこうしているいちにも、女王アリが動き始めた。
ステージのように広い玉座から身を乗り出して、私のほうにでかい頭を近づけてくるのだ。
身体が大きすぎるせいか、こいつだけ二足歩行のヒューマノイド型ではなく、完全に蟻の格好をしている。
卵でも詰まっているのか、でっぷり太った腹を6本の足でも支えきれず、玉座にどよんと寝そべっている。
いやなのは、顎が立派な牙になっていることだった。
あれにはさまれたら、おそらく血と内臓がぴゅーっと飛び出て、私は生きながらミンチにされるに違いない。
まずは気づかれないよう、ささやかなやつから。
私はアラクネのプリケツを凝視しながら、心の中で魔法を唱えた。
エロ魔法のいいところは、詠唱時間がゼロであるところ。
呪文も何もなく、ただ相手の身体をオカズにして、エロいことを想像すればいいだけなのである。
「ん?」
アラクネが、ふいに両腕で胸を抱いた。
不思議そうに自分の身体を見回している。
私はほくそ笑んだ。
エロ魔法第一弾。
『全身さわさわ』が発動したのである。
創造の中で、アラクネを裸にする。
むちむちの身体を、両手でじっくり撫でまわしてやる。
「はう」
吐息が聞こえてきた。
効いているのだ。
よし、次だ。
アビリティ全開!
MP半減&W魔法!
そして、出でよ! エア・クンニ&エア・パイずり!
「あああああああ!」
アラクネがステージの端で硬直した。
己の乳をコスチュームの上からつかみ、すごい勢いでモミモミ揉み始めた。
チャンス。
私は両手首を縛られたまま、ゆっくりとアラクネに近寄った。
そして、猫なで声で言った。
「ねえ、あなた。もっと気持ちいいこと、したいと思わない?」
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