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#47 お試し! 新魔法
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頭の中のスクリーンで明言している魔法は、珍しくただひとつ。
エクスタシー・ハリケーン(範囲)
必要P:60
消費MP:120
おお。
悦楽に溺れそうになりながら、私は感嘆の声を上げた。
なんてすばらしい。
いきなり範囲魔法ではないか。
それにしても、MP120というのは、これまでになくヘビィである。
スライムの群れをなんとか引きはがし、ブレスレットを目の前に持ってきた。
エロ魔導士のMP回復量は、味わった快楽の度合いに比例する。
スライムの大群による全身愛撫の効果はすごかった。
ゼロに近かったMPが、わずか数分で800近くまで回復してきていた。
スキルポイントも200ある。
さっき川で人食い魚と大鰐を倒した分が貯まっているのだ。
これなら間に合う。
習得できる。
私は頭の中でポイントを振り分けた。
-習得しましたー
声が言った。
いつまでも体にスライムをへばりつかせていては、この先何が起こるかわからない。
体の中に潜り込んできて内臓を食い散らかすつもりなのか、はたまた全身に貼りついて血を吸うつもりなのか。
魔物どもの目的など、どうせろくなもんじゃないに決まっている。
ここは迷わず新魔法を試してみるべきだろう。
ええい! じゃま!
上半身に貼りついているスライムを更に数匹引きはがすとと、自由になった両手を高々と差し上げ、私は詠唱した。
「行け! エロ魔法、エクスタシー・ハリケーン!」
と、風が起こった。
生暖かい風だ。
風は旋回を始めると、スライムにたかられた私とソフィアを包みこんだ。
勢いはないが、なんだか生臭いような、淫靡な匂いのする風である。
たとえて言えば、スルメイカの匂いに似ていた。
「な、なに、これ? 効果あるの?」
首を傾げた時である。
ふいに私の身体に取りついていたスライムたちが、ばらばらと地面に落ち始めた。
どれも丸くなって、ぴくぴく身体を震わせている。
「うそ。効いた」
私は茫然となった。
でも、なぜ?
スライムたちの身に何が起こったのか、さっぱりわからない。
それが判明したのは、ソフィアの様子を見た瞬間である。
「あ、あ、あふ、ああん」
スライムから解放されたにもかかわらず、ソフィアが地面を転がって身悶えしている。
「しょ、翔子、なんなの? これ? なんだか、すっごく気持ちいいんだけど」
目をウルウルさせて、自分で自分の胸をわしわし揉みしだいている。
おそるべし、エクスタシー・ハリケーン。
これは、その名の通り、周囲にいるすべての生き物にエクスタシーをもたらす、淫らな風魔法だったのだ。
エクスタシー・ハリケーン(範囲)
必要P:60
消費MP:120
おお。
悦楽に溺れそうになりながら、私は感嘆の声を上げた。
なんてすばらしい。
いきなり範囲魔法ではないか。
それにしても、MP120というのは、これまでになくヘビィである。
スライムの群れをなんとか引きはがし、ブレスレットを目の前に持ってきた。
エロ魔導士のMP回復量は、味わった快楽の度合いに比例する。
スライムの大群による全身愛撫の効果はすごかった。
ゼロに近かったMPが、わずか数分で800近くまで回復してきていた。
スキルポイントも200ある。
さっき川で人食い魚と大鰐を倒した分が貯まっているのだ。
これなら間に合う。
習得できる。
私は頭の中でポイントを振り分けた。
-習得しましたー
声が言った。
いつまでも体にスライムをへばりつかせていては、この先何が起こるかわからない。
体の中に潜り込んできて内臓を食い散らかすつもりなのか、はたまた全身に貼りついて血を吸うつもりなのか。
魔物どもの目的など、どうせろくなもんじゃないに決まっている。
ここは迷わず新魔法を試してみるべきだろう。
ええい! じゃま!
上半身に貼りついているスライムを更に数匹引きはがすとと、自由になった両手を高々と差し上げ、私は詠唱した。
「行け! エロ魔法、エクスタシー・ハリケーン!」
と、風が起こった。
生暖かい風だ。
風は旋回を始めると、スライムにたかられた私とソフィアを包みこんだ。
勢いはないが、なんだか生臭いような、淫靡な匂いのする風である。
たとえて言えば、スルメイカの匂いに似ていた。
「な、なに、これ? 効果あるの?」
首を傾げた時である。
ふいに私の身体に取りついていたスライムたちが、ばらばらと地面に落ち始めた。
どれも丸くなって、ぴくぴく身体を震わせている。
「うそ。効いた」
私は茫然となった。
でも、なぜ?
スライムたちの身に何が起こったのか、さっぱりわからない。
それが判明したのは、ソフィアの様子を見た瞬間である。
「あ、あ、あふ、ああん」
スライムから解放されたにもかかわらず、ソフィアが地面を転がって身悶えしている。
「しょ、翔子、なんなの? これ? なんだか、すっごく気持ちいいんだけど」
目をウルウルさせて、自分で自分の胸をわしわし揉みしだいている。
おそるべし、エクスタシー・ハリケーン。
これは、その名の通り、周囲にいるすべての生き物にエクスタシーをもたらす、淫らな風魔法だったのだ。
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