異世界転生して謎のリングをアソコに装着したらエロ魔導士になりましたとさ

戸影絵麻

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#41 砂漠でバカンス

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 ソフィアとふたり流水プールで遊んでいると、いつのまにか砂エイが戻ってきていた。

 ラルクは行商人たちとタコ三昧の宴会の真っ最中だ。

「お出かけ前に、チューしない?」

 プールの中で後ろからいきなり抱きついてくると、荒い息でハイレグレオタード姿のソフィアが言った。

 ソフィアの身体は細いながらも、アスリートさながらに鍛え抜かれている。

 だから抱きつかれると力が強くて意外に痛い。

「そのプルンプルン揺れるおっぱい見てたら、ムラムラしてきちゃって」

 てへっと笑ってベロっと舌を出す。

「それに、さっきの乳首ミサイルで消費したMP、補充しとかないと」

 それはそうである。

 習得レベルが上がるほど、魔法のMP消費が大きくなる。

 これはゲームもこの世界も同じなのだ。

 しかもさっきはあわてていたため、MP半減のアビリティを使い忘れてしまった。

 だから今の私は逆さに振っても何も出ないほど、MPがからっ欠なのだった。

「ちょっとだけだよ」 

 ブレスレットの表示を横目で見ながら、ソフィアの要望に応じてやる。

「ありがと」

 礼を言うなり、飢えた獣のようにソフィアがむしゃぶりついてきた。

「んぐう、うんっ」

 つま先立ちになって、私の唇を自分の唇でふさぎ、いきなり舌を入れてくる始末。

 もちろん両手は私の乳房の上だ。

 紐水着をずらしてまん丸な果肉を引っ張り出すと、すごい勢いでわしゃわしゃ揉み始めた。

 幸いなことに、ミサイルを発射した後、乳首は無事生えてきていた。

 その乳首が、ソフィアの愛撫で見る間に固く尖ってくる。

「も、もういいよ」

 股間のリングが熱くなってきているのに気づいて、私は言った。

 ソフィアの愛撫がうまいのか、MPはすでに8割方回復している。

「これ以上やってると、またレベルが上がっちゃう」

「だあめ、いいじゃない、もう少し」

 こんなところで、ヴァギナカッターやアナルシュレッダーが誤作動したらことである。

 私のあそこをくちゅくちゅかき回しているソフィアの指が、あっという間にミンチと化してしまうのだ。

 仕方ない。

 MP減るけど、あれを使ってみよう。

 私は心の中で静かに念じてみた。

 出でよ! 愛液ローション!

 と、体中の毛穴から、じわっと何かが噴き出してきた。

「わ」

 驚くソフィア。

 つるんと手が滑り、前のめりに水の中にひっくり返る。

 私はソフィアのハグを逃れると、急いでプールサイドに身体を引き上げた。

「さ、もう行かないと。よく考えたら、私たち、こんなところで遊んでる場合じゃないよね」

「え? なんで? まだいいじゃない」

 不満げに唇を尖らすソフィア。

「魔王はどうなったの? 幻界の鍵探しは? 女神ミューズのご加護は?」

 機関銃よろしく私は言った。

「あ、そうだった。忘れてた」

 ソフィアがまたてへぺろしてみせる。 

「ダメだよ。勇者様がそんなことじゃ。私たち、チートスキルないし無双もできないんだから、地道にコツコツ進まなきゃ」

 ったく。

 私は、魔王を倒さないと元の世界に帰れないのだ。

 この世界の運命よりも、正直そっちのほうが大問題なのである。

 まあ、帰るに値する世界だったかどうかは微妙ではあるけれど。

 でも、少なくともあっちには、少ないながらも友人たちと大事な家族がいるのだから。

「いつまで遊んでるつもりだ」

 その時ラルクの声がした。

「土産のタコ焼きもゲットした。砂エイもお帰り遊ばしてる。もう出かけてもいい頃だぞ」

 たまにはまともなこと言うじゃない。

「だよね」

 手を振り返した時、私はラルクに向かって無意識のうちに胸を突き出していた。

 たちまちイケメンの顔が青くなる。

「おいおい、ぶっそうなもの、こっちに向けるんじゃない」

 へんだ。

 私はむくれた。

 私を何だと思ってるの?

 歩く凶器ってか?

 ふん。

 この恩知らず。
 
 

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