異世界転生して謎のリングをアソコに装着したらエロ魔導士になりましたとさ

戸影絵麻

文字の大きさ
上 下
20 / 246

#19 セーラー服の魔導士

しおりを挟む
 白のスポーツブラに、同じく白い、今時珍しい、超ちっちゃいぴちぴちブルマ。

 その上に、襟の青いセーラー服の夏服と、紺のミニひだスカート。

 爆乳を包み込むには上着はあまりにも小さく、ずり上がって常時へそがでている。

 スカートにしても、私の背が高すぎるので、ほとんど股下0センチというきわどい状態だ。

 だけど、やはりこれはどこから見ても、日本の中高生の制服に間違いなかった。

「あーあ、まさか18過ぎて、またセーラー服を着ることになるとはなあ」

 店を出て、ソフィアと肩を並べて歩きながら、私はぼやいた。

「これじゃ、コスプレお姉さんかAV女優さんみたい」

 セーラー服をつき上げる爆乳が、足を踏み出すたびにぽよんぽよんと弾んだ。

 スカートもスリムなので、尻のあたりがきつくてしかたない。

「でも、似合ってるよ。むしろ、前より露出が控えめになった分、エロいかも」

 にやにや笑いながら、ソフィアが言う。

 そのソフィアのほうは、お姫様からすっかり美少女戦士に変身したって感じで、すごくかっこいい。

「100年前の5人の勇者さまって、ひょっとすると、私と同じ日本人の若者だったのかもね」

 ふと思いついて、私は言った。

「だって、どう見ても、これ、私の世界のセーラー服だもの」

「そうかもね」

 ソフィアがうなずいた。

「伝説があるの。魔王がよみがえる時、異世界から勇者が召喚され、ミューズの加護のもと、魔王を滅ぼすって」


「前も言ってたけど、そのミューズって、何なの?」

「幻界に住む光の女神様。魔王はね、すべての属性の攻撃を無効化してしまう。物理攻撃も、魔法もね。唯一、女神ミューズの洗礼を受けた者だけが、魔王にダメージを与えられるといわれてるわ」

「なんか。魔王って、RPGの大ボスみたいだね」

 私は学生の頃夢中になった、いくつかの名作ゲームを思い出した。

 レベルアップして魔法を覚えていくところなど、この世界はゲームそっくりだ。

 ならば、そのへんの樽や木箱をぶち壊せば、ギルや回復アイテムが手に入るのだろうか。

 あとでやってみよう。

「問題は、ミューズ神の住まう幻界に行くには、光の扉を開けるミューズの鍵が必要だってこと。100年前の戦いの時、勇者たちがその鍵を時の王に託したらしいんだけど、その行方が分からないのよ」

「ソフィアのいた王宮にはなかったの?」

「うん。興味があったから、周りの文官たちや官僚連中に色々訊いてみたんだけどね。いつからか、宝物庫からなくなってたっていうのよ。宮中の誰かがお金に困って闇ルートで売り飛ばしたのか、あるいは魔王の息のかかったものが王族たちの中に居て、こっそり始末してしまったのか、大方そんなところだろうとは思うんだけど」

「じゃ、まずその鍵を探さなきゃいけないね」

 元の世界に帰るためには、魔王を倒してこの世界を救わねばならないのだ。

 それが煉獄に居た三角くじの巨乳女神が出した条件だからである。

「そうね。それにはまず森に巣くうオーク軍団を殲滅して、西の街道を解放する必要があるの」

「鍵のありかはどうやって探すの?」

「西の街道をずっと行くとね。浮遊都市ポラリスにのぼる大気圏エレベーターがあるから、それでポラリスに行ってみる。きっとあそこなら、何か手掛かりがあるはずよ」

「大気圏エレベータ?」

 馬車しか交通手段がないと思ったら、そんなハイテクな装置が存在するんだ。

 なんていびつな世界なのだろう。

「先住民族アイララたちの残した遺産。このサンフローレンスには、あちこちにそういう機械が残ってるの」

「へーえ。ますますゲームかアニメの世界だね」

「そうなの? あ、要塞が見えてきた。あれだよ、あれ」

 ソフィアがロンググローブをはめた右手で、前方を指し示す。

 確かに森の木々の間に、石造りの建物が見える。

 ごうごういっているのは、滝の音のようだ。

「さ、がんばるよ!」

 ソフィアが私の手を取り、力強いまなざしで見上げてきた。

「なんとか、やってみる」

 私はうなずいた。

 自信はないけど、ここまで来たらもう逃げられないのだ。


 

 

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語

六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

OLサラリーマン

廣瀬純七
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

処理中です...