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#2 王女ソフィア
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我に返ると、とんでもない格好になっていた。
私は唖然とした。
ほとんど裸同然なのだ。
紐だけでできた水着みたいなものが、かろうじておっぱいの先っちょと、股間のあそこを隠しているだけなのである。
しかも、驚くほどスタイルがよくなっている。
あの女神にも劣らぬほどの爆乳。
くびれ腰。
発達した尻。
長い脚。
これではまるでアマゾネスだ。
でも。
あとの装備はどちらかというと魔法使いっぽい。
なぜか手には杖、頭には三角帽子をかぶっていて、背中にはマントを羽織っている。
「あ、エロ魔導士さまだ!」
馬車のほうから声がした。
見ると馬車は今や植物の化け物にひっくり返され、押しつぶされようとしている。
叫びながらこちらにかけてくるのは、おそらく御者だろう。
「エロ魔導士様! お願いです! 姫を、姫をお助けください!」
エロ魔導士?
誰のこと?
周りを見回してみても、私のほか誰もいない。
「え? 私なの?」
びっくりしてつぶやいた。
確かにこの格好、かなりエロい。
そしてこの杖。
なるほど。
これが私のジョブというわけか。
そうとわかれば容赦しないぞ。
「とりゃあ!」
私は三段跳びの要領で、大ジャンプを敢行した。
宙で一回転して、杖を突き出した。
植物なら、火が有効に違いない。
「ファイア!」
叫んだ。
杖が火を噴いた。
化け物がめらめらと燃え出した。
キックをかまし、転倒した馬車の脇に着地する。
「ありがとう」
御簾を開けると、息を呑むほど美しい少女が顔を出した。
「私はソフィア。エロ魔導士、あなた、名前は?」
「矢守翔子。19歳。処女」
「ヤモリ? 変なの」
「ていうか、ここはどこ?」
「は?」
「私、日本から来たんだけどね。ここがどこかわかんなくて」
「日本ってなに?」
話がかみ合わない。
でも、言葉が通じるのは、なぜだろう。
「いいわ。雇ってあげる」
ため息をつくと、少女が言った。
「あなた、変だけど、役には立ちそうだし」
「そりゃどうも」
とりあえず、バイト先は決まったようだった。
私は唖然とした。
ほとんど裸同然なのだ。
紐だけでできた水着みたいなものが、かろうじておっぱいの先っちょと、股間のあそこを隠しているだけなのである。
しかも、驚くほどスタイルがよくなっている。
あの女神にも劣らぬほどの爆乳。
くびれ腰。
発達した尻。
長い脚。
これではまるでアマゾネスだ。
でも。
あとの装備はどちらかというと魔法使いっぽい。
なぜか手には杖、頭には三角帽子をかぶっていて、背中にはマントを羽織っている。
「あ、エロ魔導士さまだ!」
馬車のほうから声がした。
見ると馬車は今や植物の化け物にひっくり返され、押しつぶされようとしている。
叫びながらこちらにかけてくるのは、おそらく御者だろう。
「エロ魔導士様! お願いです! 姫を、姫をお助けください!」
エロ魔導士?
誰のこと?
周りを見回してみても、私のほか誰もいない。
「え? 私なの?」
びっくりしてつぶやいた。
確かにこの格好、かなりエロい。
そしてこの杖。
なるほど。
これが私のジョブというわけか。
そうとわかれば容赦しないぞ。
「とりゃあ!」
私は三段跳びの要領で、大ジャンプを敢行した。
宙で一回転して、杖を突き出した。
植物なら、火が有効に違いない。
「ファイア!」
叫んだ。
杖が火を噴いた。
化け物がめらめらと燃え出した。
キックをかまし、転倒した馬車の脇に着地する。
「ありがとう」
御簾を開けると、息を呑むほど美しい少女が顔を出した。
「私はソフィア。エロ魔導士、あなた、名前は?」
「矢守翔子。19歳。処女」
「ヤモリ? 変なの」
「ていうか、ここはどこ?」
「は?」
「私、日本から来たんだけどね。ここがどこかわかんなくて」
「日本ってなに?」
話がかみ合わない。
でも、言葉が通じるのは、なぜだろう。
「いいわ。雇ってあげる」
ため息をつくと、少女が言った。
「あなた、変だけど、役には立ちそうだし」
「そりゃどうも」
とりあえず、バイト先は決まったようだった。
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