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第8部 妄執のハーデス
#23 開かれる肉花弁
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三面鏡に向けて高く掲げた尻。
そのふたつの肉の球体の表面を、半透明の触手が這いまわっている。
もう1本は下にもぐって乳房に巻きつき、きつく搾り上げながら勃起した乳首を交互に舐めている。
汗に濡れた髪が、紅潮した頬に貼りついている。
けだものと化した全裸の美少女が、鏡の中で3つに分割され、震えながら、悦びに身悶えしている。
あどけなさを残した顔が苦悶の表情を浮かべ、半ば開いた口の中で唾液に濡れたピンクの舌が蠢いた。
艶めかしい肢体が淫らにねじれるたびに、腕と太腿を伝って床に汗が落ちる。
ひねり上げられ、あられもなく突き出した乳房の頂で、乳首が恥ずかしいほど硬く尖ってしまっている。
「ああ…」
杏里の喉から切なげなため息が漏れた。
吐息が甘く薫るのがわかった。
後方に首を回さなくても、乳房と乳房の間から鏡に映る己の尻が見える。
触手に割られた尻の肉の合間から、菊の花弁のようなアナルと濡れそぼった会陰部が丸見えになっている。
それを見届けると、杏里は上半身を床にすりつけ、更に尻を高く上げた。
渇きに似た欲情に駆り立てられ、ねだるように腰を振る。
と、その思いが届いたのか、触手の動きが変化した。
獲物を狙う蛇のように鎌首を持ち上げると、しとどに濡れる杏里の”裂け目”に向かって、身をくねらせながら頭を突っ込んできたのだ。
「あはあっ」
稲妻に打たれたように硬直し、全身を震わせる杏里。
ズブズブと肉襞をかき分けて触手が入ってくる。
冷たくもなく、温かくもない、不思議な感触だ。
やがて、蜜壺の中に生ぬるい液体が満ち始めた。
杏里自身の体液ではない。
触手が何かを放出し始めたのだ。
液体に触れた部位が痙攣するように蠢動し始めた。
な、何…これ?
うつろな頭で杏里は思った。
気持ち、いい…。
まるで、そう…。
媚薬入りのローションを体の中にぶちまけられたみたい…。
「はうん」
甘ったるい声を漏らし、たまらず、床に崩れ落ちた。
仰向けになった杏里の裸体を、2本の腕よろしく触手が抱きしめてくる。
ふたつの乳房を同時にひと巻きして搾り上げながら、1本が口の中に入ってきた。
もう1本は、今度は前からに位置を変え、挿入した先端で杏里の柔らかい膣壁を巧みにこすり上げてくる。
気持ちよかった。
久々に感じる本物の快感だった。
触手の責めには痛みはなかった。
そこにあるのは絶え間ない愉悦だけ。
口の中に割り込んできた触手を、杏里は吸った。
反射的に、男性器を咥える時のように、夢中で舌をからませ、音を立てて吸っていた。
包茎のペニスのようなその先端が、杏里の口の中で震え、そして膨張した。
ぶしゅっとあふれ出る生暖かい液。
それは、精液とも愛液とも違う、奇妙な味の汁だった。
ほんのりと甘くて、しぼりたての乳のように、濃厚なのだ。
神の酒ーネクタルというものがあれば、こんな味なのかもしれない、と薄れ行く意識の中で杏里は思った。
まさに生命のエキス。
おいしい。
もう、やめられない。
無我夢中で飲んでいると、身体中が熱病にかかったようにほてってきた。
疼きが肌という肌にさざ波のように走り、杏里は身をくねらせた。
触手が放出しているのは、杏里の体内で濃縮された媚薬成分に違いなかった。
あのタフで残忍な璃子とふみが触手に貫かれただけで無抵抗になってしまったのは、このせいだったのだ。
触手とともに、杏里が美里から受け継いだ新たな能力。
それがこのエキスに違いなかった。
奇怪な2本の触手に犯され、杏里は床の上で海老のように反り返り、時折コメツキバッタのように跳ねた。
むっちりした太腿の間。
その中央の肉の”唇”はだらしなく開きっ放しになり、とめどなく熱い淫汁を垂れ流し続けている。
「だめ…もう、い、いっちゃう…」
杏里は自分でも胸を揉み、指を肥大した陰核に走らせた。
肉の芽はすでに根元まで包皮が剥け、最も敏感な部分がむき出しになっている。
濡れ光るそこを、狂ったように指の腹で撫でさする。
快感がさく裂した。
獣のように、杏里は叫んだ。
「あああああああああっ」
肉付きのいい尻が、床に当たって激しい音を立てる。
「い、いくっ!」
乳首に爪を立て、血がにじむほどひねり上げた時、エクスタシーの津波がやってきた。
杏里は後頭部と踵を支点に大きく弓なりになった。
すさまじい勢いで熱い潮が噴き出し、三面鏡いっぱいにほとばしる。
全身で跳ね、棒を転がすように着地した時、杏里はすでに気を失っていた。
そのふたつの肉の球体の表面を、半透明の触手が這いまわっている。
もう1本は下にもぐって乳房に巻きつき、きつく搾り上げながら勃起した乳首を交互に舐めている。
汗に濡れた髪が、紅潮した頬に貼りついている。
けだものと化した全裸の美少女が、鏡の中で3つに分割され、震えながら、悦びに身悶えしている。
あどけなさを残した顔が苦悶の表情を浮かべ、半ば開いた口の中で唾液に濡れたピンクの舌が蠢いた。
艶めかしい肢体が淫らにねじれるたびに、腕と太腿を伝って床に汗が落ちる。
ひねり上げられ、あられもなく突き出した乳房の頂で、乳首が恥ずかしいほど硬く尖ってしまっている。
「ああ…」
杏里の喉から切なげなため息が漏れた。
吐息が甘く薫るのがわかった。
後方に首を回さなくても、乳房と乳房の間から鏡に映る己の尻が見える。
触手に割られた尻の肉の合間から、菊の花弁のようなアナルと濡れそぼった会陰部が丸見えになっている。
それを見届けると、杏里は上半身を床にすりつけ、更に尻を高く上げた。
渇きに似た欲情に駆り立てられ、ねだるように腰を振る。
と、その思いが届いたのか、触手の動きが変化した。
獲物を狙う蛇のように鎌首を持ち上げると、しとどに濡れる杏里の”裂け目”に向かって、身をくねらせながら頭を突っ込んできたのだ。
「あはあっ」
稲妻に打たれたように硬直し、全身を震わせる杏里。
ズブズブと肉襞をかき分けて触手が入ってくる。
冷たくもなく、温かくもない、不思議な感触だ。
やがて、蜜壺の中に生ぬるい液体が満ち始めた。
杏里自身の体液ではない。
触手が何かを放出し始めたのだ。
液体に触れた部位が痙攣するように蠢動し始めた。
な、何…これ?
うつろな頭で杏里は思った。
気持ち、いい…。
まるで、そう…。
媚薬入りのローションを体の中にぶちまけられたみたい…。
「はうん」
甘ったるい声を漏らし、たまらず、床に崩れ落ちた。
仰向けになった杏里の裸体を、2本の腕よろしく触手が抱きしめてくる。
ふたつの乳房を同時にひと巻きして搾り上げながら、1本が口の中に入ってきた。
もう1本は、今度は前からに位置を変え、挿入した先端で杏里の柔らかい膣壁を巧みにこすり上げてくる。
気持ちよかった。
久々に感じる本物の快感だった。
触手の責めには痛みはなかった。
そこにあるのは絶え間ない愉悦だけ。
口の中に割り込んできた触手を、杏里は吸った。
反射的に、男性器を咥える時のように、夢中で舌をからませ、音を立てて吸っていた。
包茎のペニスのようなその先端が、杏里の口の中で震え、そして膨張した。
ぶしゅっとあふれ出る生暖かい液。
それは、精液とも愛液とも違う、奇妙な味の汁だった。
ほんのりと甘くて、しぼりたての乳のように、濃厚なのだ。
神の酒ーネクタルというものがあれば、こんな味なのかもしれない、と薄れ行く意識の中で杏里は思った。
まさに生命のエキス。
おいしい。
もう、やめられない。
無我夢中で飲んでいると、身体中が熱病にかかったようにほてってきた。
疼きが肌という肌にさざ波のように走り、杏里は身をくねらせた。
触手が放出しているのは、杏里の体内で濃縮された媚薬成分に違いなかった。
あのタフで残忍な璃子とふみが触手に貫かれただけで無抵抗になってしまったのは、このせいだったのだ。
触手とともに、杏里が美里から受け継いだ新たな能力。
それがこのエキスに違いなかった。
奇怪な2本の触手に犯され、杏里は床の上で海老のように反り返り、時折コメツキバッタのように跳ねた。
むっちりした太腿の間。
その中央の肉の”唇”はだらしなく開きっ放しになり、とめどなく熱い淫汁を垂れ流し続けている。
「だめ…もう、い、いっちゃう…」
杏里は自分でも胸を揉み、指を肥大した陰核に走らせた。
肉の芽はすでに根元まで包皮が剥け、最も敏感な部分がむき出しになっている。
濡れ光るそこを、狂ったように指の腹で撫でさする。
快感がさく裂した。
獣のように、杏里は叫んだ。
「あああああああああっ」
肉付きのいい尻が、床に当たって激しい音を立てる。
「い、いくっ!」
乳首に爪を立て、血がにじむほどひねり上げた時、エクスタシーの津波がやってきた。
杏里は後頭部と踵を支点に大きく弓なりになった。
すさまじい勢いで熱い潮が噴き出し、三面鏡いっぱいにほとばしる。
全身で跳ね、棒を転がすように着地した時、杏里はすでに気を失っていた。
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