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第7部 蹂躙のヤヌス
#36 卑猥な唾液
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細く固い指揮棒が奥をかき回すたび、半ば開いた杏里の秘肉の間から、透明な愛液が飛び散った。
「やめて…」
杏里はいやいやをするように首を振った。
「こんな恥ずかしいこと、させないで…」
「あなた、私を疑ってるんでしょう?」
銀縁眼鏡を光らせて、美里が言った。
「武藤類と、用務員のおじいさんを殺したのは、この私じゃないかって」
「そ、それは…」
杏里は口をつぐんだ。
自分自身、その任務をすっかり忘れてしまっていたことに、ショックを受けたからだった。
「そのことを調べるために、あなたはこの学校に派遣された。そうなんでしょう?」
その通りだった。
だが、今となっては、そんなことはもう、どうでもよくなっているのも、また事実なのだ。
現在、杏里の意識を占めているのは、美里のことだけである。
毎日のように玩具にされ、失神させられているのに、美里は杏里を抱こうともしない。
美里が杏里をオルガスムスにまで追い込むのに使うのは、手の爪とつま先くらいだ。
そのお堅いスーツを脱ごうとすらしないのである。
それが杏里には、悔しくてならない。
今の杏里が美里に対してい抱いているのは、片思いに近い激しい恋情だった。
ちゃんと私に触れてほしい。
先生も裸になって、一緒に愉悦の海に溺れてほしい。
私だけ裸に剥かれて、見世物みたいに辱められるのは、もう、いや…。
「まあ、今のあなたはそれどころじゃないようだけど」
興味を失くしたようにそれだけ言うと、美里は杏里の股間から指揮棒を抜き取った。
「あとは自分でやってなさい。あなた、オナニーは得意でしょ。きょうはなんだか気が乗らないの」
「そんな…ひどい」
杏里はうめくように言った。
これでは蛇の生殺しだ。
気が乗らないって、どういうこと?
きょうは、これでもうおしまいってことなの?
無意識のうちに、哀願するような表情になっていたらしい。
「またおねだり? しょうがない子ねえ」
美里がわざとらしくため息をついた。
「あんまり余計なことしないって約束するなら、もう少しつき合ってあげてもいいけどね」
「お、お願いします…」
私ったら、何を…?
そう思った時にはすでに遅く、言葉が先に口をついて出てしまっていた。
「このままじゃ、私、気が狂いそう…。先生、なんとか、して、ください…」
美里から手渡された指揮棒で、己の膣をこね回す。
腰をうねるようにグラインドさせながら、誘うような目で美里を見た。
「じゃあ、もっと狂わせてあげる」
美里がゆっくりと近づいてきた。
杏里ははっとなった。
キス?
期待で全身の震えが激しくなった。
先生、やっと、私に、キスを…?
が、どうやらそれは、杏里の早とちりだったようだ。
少し上体をかがめ、美里が突き出た杏里の乳房をのぞき込むようにした。
「受け止めなさい」
ぶっきらぼうに言って、ピンクのルージュの間から舌を突き出した。
その舌先を伝って、唾液の糸が伸びた。
長く糸を引いた唾液が、赤切れになった乳首の上に、ぽとりと落ちた。
「あうっ!」
とたんに、脳天まで貫く強烈な痺れを感じて、杏里は大声を上げた。
右の乳首に続いて、左の乳首にも唾液が落ちる。
唾液にまみれて、ふたつの乳首が燃えるように熱くなった。
まるで媚薬入りのローションでも塗りたくられたかのような、そんな激しい快感だった。
「あ、あ、あ、あ」
杏里は体を硬直させたまま、ぶるぶると痙攣を繰り返した。
止まっていた潮吹きが、また始まった。
ポリバケツに音を立てて愛液が溜まっていく。
誰にも触れられていないのに、乳首を起点として猛烈なエクスタシーの波が沸き上がり、たちまちのうちに杏里の全身を包み込んでしまっていた。
「牛乳を持ってきてあげる。カクテル用のね」
湯気を立てるポリバケツにちらっと視線をやって、蔑むような口調で美里が言った。
「飲んだら、自分のお汁の味はどんなだったか、あとで詳しく教えてよ。ね、卑猥で可愛い、私の雌猫ちゃん」
「やめて…」
杏里はいやいやをするように首を振った。
「こんな恥ずかしいこと、させないで…」
「あなた、私を疑ってるんでしょう?」
銀縁眼鏡を光らせて、美里が言った。
「武藤類と、用務員のおじいさんを殺したのは、この私じゃないかって」
「そ、それは…」
杏里は口をつぐんだ。
自分自身、その任務をすっかり忘れてしまっていたことに、ショックを受けたからだった。
「そのことを調べるために、あなたはこの学校に派遣された。そうなんでしょう?」
その通りだった。
だが、今となっては、そんなことはもう、どうでもよくなっているのも、また事実なのだ。
現在、杏里の意識を占めているのは、美里のことだけである。
毎日のように玩具にされ、失神させられているのに、美里は杏里を抱こうともしない。
美里が杏里をオルガスムスにまで追い込むのに使うのは、手の爪とつま先くらいだ。
そのお堅いスーツを脱ごうとすらしないのである。
それが杏里には、悔しくてならない。
今の杏里が美里に対してい抱いているのは、片思いに近い激しい恋情だった。
ちゃんと私に触れてほしい。
先生も裸になって、一緒に愉悦の海に溺れてほしい。
私だけ裸に剥かれて、見世物みたいに辱められるのは、もう、いや…。
「まあ、今のあなたはそれどころじゃないようだけど」
興味を失くしたようにそれだけ言うと、美里は杏里の股間から指揮棒を抜き取った。
「あとは自分でやってなさい。あなた、オナニーは得意でしょ。きょうはなんだか気が乗らないの」
「そんな…ひどい」
杏里はうめくように言った。
これでは蛇の生殺しだ。
気が乗らないって、どういうこと?
きょうは、これでもうおしまいってことなの?
無意識のうちに、哀願するような表情になっていたらしい。
「またおねだり? しょうがない子ねえ」
美里がわざとらしくため息をついた。
「あんまり余計なことしないって約束するなら、もう少しつき合ってあげてもいいけどね」
「お、お願いします…」
私ったら、何を…?
そう思った時にはすでに遅く、言葉が先に口をついて出てしまっていた。
「このままじゃ、私、気が狂いそう…。先生、なんとか、して、ください…」
美里から手渡された指揮棒で、己の膣をこね回す。
腰をうねるようにグラインドさせながら、誘うような目で美里を見た。
「じゃあ、もっと狂わせてあげる」
美里がゆっくりと近づいてきた。
杏里ははっとなった。
キス?
期待で全身の震えが激しくなった。
先生、やっと、私に、キスを…?
が、どうやらそれは、杏里の早とちりだったようだ。
少し上体をかがめ、美里が突き出た杏里の乳房をのぞき込むようにした。
「受け止めなさい」
ぶっきらぼうに言って、ピンクのルージュの間から舌を突き出した。
その舌先を伝って、唾液の糸が伸びた。
長く糸を引いた唾液が、赤切れになった乳首の上に、ぽとりと落ちた。
「あうっ!」
とたんに、脳天まで貫く強烈な痺れを感じて、杏里は大声を上げた。
右の乳首に続いて、左の乳首にも唾液が落ちる。
唾液にまみれて、ふたつの乳首が燃えるように熱くなった。
まるで媚薬入りのローションでも塗りたくられたかのような、そんな激しい快感だった。
「あ、あ、あ、あ」
杏里は体を硬直させたまま、ぶるぶると痙攣を繰り返した。
止まっていた潮吹きが、また始まった。
ポリバケツに音を立てて愛液が溜まっていく。
誰にも触れられていないのに、乳首を起点として猛烈なエクスタシーの波が沸き上がり、たちまちのうちに杏里の全身を包み込んでしまっていた。
「牛乳を持ってきてあげる。カクテル用のね」
湯気を立てるポリバケツにちらっと視線をやって、蔑むような口調で美里が言った。
「飲んだら、自分のお汁の味はどんなだったか、あとで詳しく教えてよ。ね、卑猥で可愛い、私の雌猫ちゃん」
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