激甚のタナトス ~世界でおまえが生きる意味について~【官能編】

戸影絵麻

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第7部 蹂躙のヤヌス

#28 インキュバス②

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 テーブルの上に仰向けにされ、両手を頭上に伸ばした杏里。
 小柄ながら豊満なその裸体の上に、美里の手が伸びてくる。
 仰向けになってすらもなお盛り上がったその胸の頂上に屹立する乳首。
 そこを尖った爪ではじかれると、杏里は電撃を受けたように痙攣した。
「ここがあなたのウィークポイント?」
 無感動な声音で言いながら、美里が乳首を弄り始めた。
 ふたつ同時に右に左にひねられると、蜜壺の奥に、たちまちのうちに淫汁が満ちるのがわかった。
 どこがどう違うのか、わからない。
 だが、美里の指使いには、他の誰とも違う独特のリズムがあるようだった。
 いじられているうちに、身体中の血液が乳首に集まっていくのがわかった。
 ひと言で言って、気持ちよすぎるのである。
 ぎゅっと目を閉じ、押し寄せる快楽の波に耐える杏里。
 美里の愛撫を受け、乳首はどんどん硬く、そして大きくなっていく。
 その根元を2本の指でつまみ、美里がぐっと強く引っ張った。
 乳首に引っ張っぱられ、柔らかな乳房全体が変形して、つきたての餅のように盛り上がる。
「くう」
 断続的に襲い来る快感のさざ波に、杏里は歯を食いしばって耐えた。
 上半身が、乳首を支点にして、少しずつ持ち上げられていく。
 今にも千切れそうなほど、乳首が伸びている。
 本来なら相当な激痛を感じるはずなのに、逆にものすごい快感を覚えて、杏里は打ち震えた。
 膣口がだらしなく開き、たまった汁をあふれ出た。
 身体が反り返り、背中が浮いた。
 だめ。
 心の中で、懸命に己に言い聞かせる。
 こんなことで、何感じちゃってるの?
 杏里、しっかりしなさい!
 い、いくら、気持ちよくっても…。
 私は、こんなところで負けるわけには、い、いかないん…だから…。
 美里が勃起し切った乳首を取っ手のようにつかみ、杏里の身体を引きずった。
 全体重が乳首にかかり、杏里はうめいた。
「ああんっ」
 身体がテーブルを離れ、下半身ががくんと下に落ちる。
 それでも床に倒れないのは、美里に乳首をつかまれているからだった。
 杏里は乳首と踵だけで、かろうじて身体を支える格好になっている。
 美里は杏里の大きく尖った乳首を人差し指と中指でがっしりと挟み込み、自由な親指で乳頭をぐりぐり刺激する。
 ゴムのように乳房が伸び、あまりの快感に杏里はたまらず首をのけぞらせた。
 半ば開いた足の間から、だらだらと熱いものが流れ出している。
 太腿の内側を伝う液体は、かなりの量だ。
 あまりに徹底した乳首責めだった。
 最も感じる乳首をこうまで責め立てられては、もう理性がもたなかった。
 平らな腹を波うたせ、むっちりした杏里の太腿がぴくぴく痙攣する。
 我ながら情けないと思う。
 だが、もはや身体がいうことを聞かなくなっていた。
 媚薬の効果もあるのだろう。
 杏里の肉体は,今やすっかり美里のラフプレイに慣らされ、それを悦んで受け容れてしまっているのだ。。
「あなた、喜んでるじゃないの」
 美里があざけるように言った。
「口ほどにもない。そんなに感じて、もう降参?」
 あっと思った時には、どすんと床に放り出されていた。
 薄目を開けると、冷ややかなまなざしで美里がこちらを見下ろしていた。
 きっちりとスーツを着込んだまま、息ひとつ乱していない。
 美里がスリッパを脱いだ。
「このクズ」
 杏里の足を蹴って股を広げさせると、緩んだ股間に足の指を食い込ませてきた。
「あなたには、これがお似合いね」
 美里の足の指が、乱暴に襞を押し分けて膣の中にめり込んでくる。
「はんっ」
 杏里の腰が動き始めた。
 美里の足の指の動きに合わせて、腰をくねらせた。
 理性のタガが、完全に外れてしまっていた。
 屈服の証拠を自ら演じてみせるようなものだった。
 杏里が下半身をくねらすたびに、またぞろ汁があふれ出してきた。
 床に透明な淫汁がしたたり落ち、杏里の尻の周りに水たまりをつくり始めている。
「あう…あん」
 徐々に尻を上げ、腰を突き出し始める杏里。
 瞳がとろんとした鈍い光を帯び、薄く開いた口から薄桃色の舌の先をのぞかせている。
「この売女」
 美里が杏里を突き転がし、うつ伏せにした。
 まん丸の尻があらわになった。
 その双丘の割れ目に、ストッキングに包まれた美里の足の指が食い込んだ。
 アナルに指を挿入され、
「あ…」
 杏里が大きくのけぞった。
 思わず自ら尻を高く上げ、アナル挿入を受け容れた。
 じゅるっと音がして、股間から白い泡の混じった汁が噴き出した。
「くふう」
 床に腹這いになる杏里。
 頭の芯が痺れて、まともにものを考えられなくなっていた。
「はあ、はあ、はあ」
 己の淫汁にまみれながら、杏里は緩慢に手足を蠢かせている。
「いきなさいよ」
 美里が足の指に力を込めた。
 濡れそぼった肉襞が、ぬるりとそれを奥までくわえ込む。
「はうあ…」
 杏里は舌を垂らし、喘いだ。
 ただただ気持ちよかった。
 美里の匂いと自分の匂いが混じり合うなかで、服を着たままの女教師に足で弄ばれる全裸の少女。
 それが今の杏里だった。
 恍惚としているうちに、不思議なことが起こった。
 身体中の穴という穴に、何かが入ってくる。
 朦朧とした意識の中で、生々しく杏里は感じ取っていた。
 耳の穴、口、膣、アナルを、目に見えない何か太くて熱いものに、奥までずぶずぶ同時に貫かれるのを…。


 
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