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第6部 淫蕩のナルシス
#19 開かれる肉体
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「さ、いよいよね」
ヤチカがいった。
「この部屋には、こんな仕掛けもあるのよ」
立ち上がると、人形に歩み寄り、ひょいと抱き上げた。
「リリーはちょっとこっちに移動してもらうわ」
右手の壁際の家具の上に人形を坐らせると、椅子をどけ、正面の壁をあらわにした。
ヤチカが壁の隅に指を這わせると、カチっと澄んだ音がして、壁が左右にスライドし始めた。
その下から現れたのは、鏡だった、
壁一面の、大きな鏡である。
「大昔、ここで舞踏会が開かれたときの名残りかしらね」
ヤチカは鏡のわきに立つと、杏里を見つめた。
「杏里ちゃん、見てごらん。自分のはしたない姿を」
「・・・いや」
杏里は目をそむけようとした。
だが、できなかった。
ソファに身をもたせかけ、足を大きく左右に広げ、腰を前に突き出した自分が映っている。
ずれたパンティの隅から、割れ目がむき出しになっている。
そこに右手の人差し指が、第一関節まで埋もれていた。
裸の上半身は薄桃色に染まり、顔が紅潮している。
うっすらと開いた口許から、軟体動物のような舌の先が覗いていた。
あれが、わたし・・・?
そのあられもない姿に、杏里は軽いショックを覚えた。
なんて、いやらしい・・・。
「素敵よ。オナニーしてる杏里ちゃんって」
ヤチカがいった。
「そ、そんなこと、いわないで」
いやいやをするように、杏里が首を振る。
だが、言葉とは裏腹に、鏡の中のあそこはぱっくりと口を開いてしまっていた。
大殷唇が両側にめくれあがり、奇麗なピンク色の中身が丸見えになっている。
その下につぼみのように開いているのはアナルだった。
もう一度、割れ目に指を突っ込んだ。
もう、我慢ができなかった。
ずぶずぶとほとんど抵抗なく、奥まで入った。
かき回す。
快感が広がった。
突っ込み、出す。
それを繰り返す。
「いやらしい音、してるの、聞こえる?」
ヤチカの声が、朦朧となった頭の中に響いてきた。
「ね? くちゅくちゅいってるでしょ? お汁がいっぱい出てきちゃったね。もう、パンティぐしょぐしょだよ」
「あん」
手が止まらない。
指の出し入れがどんどん速くなる。
たまらず左手を乳房から離し、クリトリスに当てた。
右手の人差し指を出し入れしながら、左手の2本の指でクリトリスをこすった。
「き、気持ち、いい・・・」
すさまじい快感に杏里は喘いだ。
ねっとりと熱い液体が溢れ出し、太腿とソファを濡らす。
「もっと、もっと激しく。ほら、腰も振ってごらん」
鏡にけだもののように悶え狂う自分の姿が映っている。
「杏里、おかしくなっちゃう・・・」
すすり泣くような声で杏里は呻いた。
自分の名前を口にすると、更に快感が高まってきた。
指が動く。
充血した襞がからみついてくる。
中指も入れた。
くの字に曲げて、膣の裏側のざらざらした部分を刺激する。
「壊れちゃう・・・杏里のあそこ、壊れちゃう・・・」
溢れ出るものが止まらない。
腰を高く上げ、限界まで前に突き出した。
腰を振りながら、両手を激しく動かした。
「あ、あ、だめ」
「おかしくなってもいいのよ。もっともっと、恥知らずに、はしたなくなってごらんなさい」
ヤチカが歌うようにいう。
杏里のほうに近づいてくる。
「イクときはいくっていうのよ。わたしは、イクときの杏里ちゃんの顔が見たいの」
「あ、あ、い、いく」
足の指がつっぱった。
杏里はひときわ高く腰を突き上げると、小さく呻いてソファの上に横倒しになった。
エクスタシーに達したのだった。
横になって息を調える。
だが、まだ体の疼きは去ろうとしない。
「脱ぎましょ」
ヤチカが杏里のスカートとパンティを脱がせにかかる。
「すごいね。汗と愛液でぐっしょり」
匂いをかいで、にっと笑う。
「杏里ちゃん、いい匂いだよ」
「や、やめて、ください・・・」
ソファに手をついて、身を起こした。
「さ、立って」
ヤチカが杏里の手を取った。
「見てごらんなさい。自分の体を」
後ろに回り、杏里の裸身を鏡の前に突き出した。
つんととがった乳房。
硬く勃起した乳首。
濡れて頬に張りついた髪。
うるんだような眼。
ひくひく波打っている下腹の筋肉。
愛液で濡れた、むっちりした太腿。
その間に、ピンク色の花びらがぱっくりと口を開いている。
「好きって、いってごらん。『杏里、好き』って」
「・・・す、好き」
「誰が。誰を?」
「杏里は・・・杏里が、好き」
ああ。
股間から溢れるものを押さえきれず、杏里は身をよじった。
この身体。
タナトスに生まれた、このいまわしくも、美しい身体・・・。
「まだ、足りないようね」
耳元でヤチカが囁いた。
「今度は、どうして欲しいの? オナニーだけじゃ、さびしすぎるもんね」
「わ、私は・・・」
うつむく杏里。
痛いくらい尖った乳首。
真っ赤に充血して、開きっぱなしになっているあそこ。
肌はすべて性感帯になったようにひくついている。
「ひょっとして、触ってほしいの?」
ヤチカが顔を覗き込んできた。
「わたしに、乳首、触って欲しい? 舌で転がして欲しい? 強く吸って欲しい?」
「そ、そんな・・・」
「じゃ、いらないんだ」
ヤチカが離れていく。
「あ」
杏里は思わず手を伸ばした。
「どうしたの?」
振り向くヤチカ。
「い、いえ・・・」
杏里は顔を背けた。
私ったら、何を・・・?
「してほしいなら、してほしいって、はっきりいえばいいのに」
ヤチカの声に、苛立ちがにじむ。
「わたしはもう、ここでやめてもいいのよ。あなたのイクときの顔も、見ちゃったしね」
「あの、もう、少し・・・」
消え入るような声で、杏里はつぶやいた。
自分が何をいおうとしているのか、もうわからなくなっていた。
「もう少し、なんなの? どうしてほしいの?」
ヤチカの声が大きくなる。
「もう少し、その・・・」
杏里はまた震え始めていた。
寒いからでも、恥ずかしいからでもなかった。
身体が欲しがっているのだった。
「なあに?」
「もう少し・・・気持ちよく、なりたいです」
体中が、粘液にまみれた膜になったようにひりついている。
この渇きを、なんとかしてほしかった。
「じゃ、触ってほしいの?」
うなずく杏里。
「なら、いってごらんなさい。『私の乳首、触ってください』って」
「そ、そんなこと・・・」
「いえないの?」
「・・・私の、乳首・・・」
「だめ。もっと大きい声で。聞こえないよ」
杏里は目をつぶった。
そして、いった。
「私の乳首、いっぱい、触ってください」
ヤチカがいった。
「この部屋には、こんな仕掛けもあるのよ」
立ち上がると、人形に歩み寄り、ひょいと抱き上げた。
「リリーはちょっとこっちに移動してもらうわ」
右手の壁際の家具の上に人形を坐らせると、椅子をどけ、正面の壁をあらわにした。
ヤチカが壁の隅に指を這わせると、カチっと澄んだ音がして、壁が左右にスライドし始めた。
その下から現れたのは、鏡だった、
壁一面の、大きな鏡である。
「大昔、ここで舞踏会が開かれたときの名残りかしらね」
ヤチカは鏡のわきに立つと、杏里を見つめた。
「杏里ちゃん、見てごらん。自分のはしたない姿を」
「・・・いや」
杏里は目をそむけようとした。
だが、できなかった。
ソファに身をもたせかけ、足を大きく左右に広げ、腰を前に突き出した自分が映っている。
ずれたパンティの隅から、割れ目がむき出しになっている。
そこに右手の人差し指が、第一関節まで埋もれていた。
裸の上半身は薄桃色に染まり、顔が紅潮している。
うっすらと開いた口許から、軟体動物のような舌の先が覗いていた。
あれが、わたし・・・?
そのあられもない姿に、杏里は軽いショックを覚えた。
なんて、いやらしい・・・。
「素敵よ。オナニーしてる杏里ちゃんって」
ヤチカがいった。
「そ、そんなこと、いわないで」
いやいやをするように、杏里が首を振る。
だが、言葉とは裏腹に、鏡の中のあそこはぱっくりと口を開いてしまっていた。
大殷唇が両側にめくれあがり、奇麗なピンク色の中身が丸見えになっている。
その下につぼみのように開いているのはアナルだった。
もう一度、割れ目に指を突っ込んだ。
もう、我慢ができなかった。
ずぶずぶとほとんど抵抗なく、奥まで入った。
かき回す。
快感が広がった。
突っ込み、出す。
それを繰り返す。
「いやらしい音、してるの、聞こえる?」
ヤチカの声が、朦朧となった頭の中に響いてきた。
「ね? くちゅくちゅいってるでしょ? お汁がいっぱい出てきちゃったね。もう、パンティぐしょぐしょだよ」
「あん」
手が止まらない。
指の出し入れがどんどん速くなる。
たまらず左手を乳房から離し、クリトリスに当てた。
右手の人差し指を出し入れしながら、左手の2本の指でクリトリスをこすった。
「き、気持ち、いい・・・」
すさまじい快感に杏里は喘いだ。
ねっとりと熱い液体が溢れ出し、太腿とソファを濡らす。
「もっと、もっと激しく。ほら、腰も振ってごらん」
鏡にけだもののように悶え狂う自分の姿が映っている。
「杏里、おかしくなっちゃう・・・」
すすり泣くような声で杏里は呻いた。
自分の名前を口にすると、更に快感が高まってきた。
指が動く。
充血した襞がからみついてくる。
中指も入れた。
くの字に曲げて、膣の裏側のざらざらした部分を刺激する。
「壊れちゃう・・・杏里のあそこ、壊れちゃう・・・」
溢れ出るものが止まらない。
腰を高く上げ、限界まで前に突き出した。
腰を振りながら、両手を激しく動かした。
「あ、あ、だめ」
「おかしくなってもいいのよ。もっともっと、恥知らずに、はしたなくなってごらんなさい」
ヤチカが歌うようにいう。
杏里のほうに近づいてくる。
「イクときはいくっていうのよ。わたしは、イクときの杏里ちゃんの顔が見たいの」
「あ、あ、い、いく」
足の指がつっぱった。
杏里はひときわ高く腰を突き上げると、小さく呻いてソファの上に横倒しになった。
エクスタシーに達したのだった。
横になって息を調える。
だが、まだ体の疼きは去ろうとしない。
「脱ぎましょ」
ヤチカが杏里のスカートとパンティを脱がせにかかる。
「すごいね。汗と愛液でぐっしょり」
匂いをかいで、にっと笑う。
「杏里ちゃん、いい匂いだよ」
「や、やめて、ください・・・」
ソファに手をついて、身を起こした。
「さ、立って」
ヤチカが杏里の手を取った。
「見てごらんなさい。自分の体を」
後ろに回り、杏里の裸身を鏡の前に突き出した。
つんととがった乳房。
硬く勃起した乳首。
濡れて頬に張りついた髪。
うるんだような眼。
ひくひく波打っている下腹の筋肉。
愛液で濡れた、むっちりした太腿。
その間に、ピンク色の花びらがぱっくりと口を開いている。
「好きって、いってごらん。『杏里、好き』って」
「・・・す、好き」
「誰が。誰を?」
「杏里は・・・杏里が、好き」
ああ。
股間から溢れるものを押さえきれず、杏里は身をよじった。
この身体。
タナトスに生まれた、このいまわしくも、美しい身体・・・。
「まだ、足りないようね」
耳元でヤチカが囁いた。
「今度は、どうして欲しいの? オナニーだけじゃ、さびしすぎるもんね」
「わ、私は・・・」
うつむく杏里。
痛いくらい尖った乳首。
真っ赤に充血して、開きっぱなしになっているあそこ。
肌はすべて性感帯になったようにひくついている。
「ひょっとして、触ってほしいの?」
ヤチカが顔を覗き込んできた。
「わたしに、乳首、触って欲しい? 舌で転がして欲しい? 強く吸って欲しい?」
「そ、そんな・・・」
「じゃ、いらないんだ」
ヤチカが離れていく。
「あ」
杏里は思わず手を伸ばした。
「どうしたの?」
振り向くヤチカ。
「い、いえ・・・」
杏里は顔を背けた。
私ったら、何を・・・?
「してほしいなら、してほしいって、はっきりいえばいいのに」
ヤチカの声に、苛立ちがにじむ。
「わたしはもう、ここでやめてもいいのよ。あなたのイクときの顔も、見ちゃったしね」
「あの、もう、少し・・・」
消え入るような声で、杏里はつぶやいた。
自分が何をいおうとしているのか、もうわからなくなっていた。
「もう少し、なんなの? どうしてほしいの?」
ヤチカの声が大きくなる。
「もう少し、その・・・」
杏里はまた震え始めていた。
寒いからでも、恥ずかしいからでもなかった。
身体が欲しがっているのだった。
「なあに?」
「もう少し・・・気持ちよく、なりたいです」
体中が、粘液にまみれた膜になったようにひりついている。
この渇きを、なんとかしてほしかった。
「じゃ、触ってほしいの?」
うなずく杏里。
「なら、いってごらんなさい。『私の乳首、触ってください』って」
「そ、そんなこと・・・」
「いえないの?」
「・・・私の、乳首・・・」
「だめ。もっと大きい声で。聞こえないよ」
杏里は目をつぶった。
そして、いった。
「私の乳首、いっぱい、触ってください」
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