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第2章 謝肉祭
#22 実験①
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「あ、待って」
スマホを構えた私を、片手をあげて杏里が遮った。
「胸が苦しくて、なんだか落ち着かないの」
見ると、確かに乳房が裏地のパットより大きすぎるせいか、腋の下のほうに肉の一部が押し出されてしまっている。
「それなら、お客様」
声がした。
振り向くと、離れたところから杏里を見守っていた、あの茶髪の店員がすぐ傍まで寄ってきていた。
他に客がいないから暇を持て余しているというより、いかにも杏里に話しかけたくて仕方ないといった感じである。
「パットを取ったらいかがでしょうか。これ、水洗いしやすいように着脱式になってますから」
つけまつげバリバリの目を杏里に向けて、上ずった声でせかせかと店員が言った。
「ちょっとよろしいですか」
杏里が答えるより早く、手を伸ばして水着をめくると、器用にパットだけ抜き取ってしまう。
「あ、楽になったみたい」
杏里が顔をほころばせた。
「よろしければ、こちらも」
何を思ったのか、今度は杏里の足元にかがみこみ、水着のVゾーンに端から指を差し入れると、股間をガードしていた白い裏地も取ってしまった。
「いかがです?」
頬を上気させて、店員が言う。
「とってもよくお似合いですよ。あ、少し、形を調えますね」
営業用スマイルも忘れ、震える手で杏里の体をなでるように触り出す。
最後に名残り惜しげに乳首に触れると、はっと我に返ったように後ろに退いた。
「いい感じ」
杏里がにっこり笑って、腰に手を当て、ポーズを取った。
その姿に、私は唖然とした。
「杏里、なんか、すごいことになってるんだけど…」
身体にフィットした水着は、杏里の見事な曲線を、微細な筋肉の盛り上がりまで正確にトレースしているのだが、パットと股間の裏地を取り除いてしまったせいで、本来は見えてはいけない部分までしっかり浮き立たせてしまっているのである。
まず、丸い胸の頂に突き出た乳首。
それから、太腿と太腿のつけ根のところの盛り上がりと、その間に入った縦一本の筋。
たさでさえエロチックな杏里がこの格好でプールサイドに立ったら、ほぼ百パーセントの確率で暴動が起こるに違いない。
スマホを構えた私を、片手をあげて杏里が遮った。
「胸が苦しくて、なんだか落ち着かないの」
見ると、確かに乳房が裏地のパットより大きすぎるせいか、腋の下のほうに肉の一部が押し出されてしまっている。
「それなら、お客様」
声がした。
振り向くと、離れたところから杏里を見守っていた、あの茶髪の店員がすぐ傍まで寄ってきていた。
他に客がいないから暇を持て余しているというより、いかにも杏里に話しかけたくて仕方ないといった感じである。
「パットを取ったらいかがでしょうか。これ、水洗いしやすいように着脱式になってますから」
つけまつげバリバリの目を杏里に向けて、上ずった声でせかせかと店員が言った。
「ちょっとよろしいですか」
杏里が答えるより早く、手を伸ばして水着をめくると、器用にパットだけ抜き取ってしまう。
「あ、楽になったみたい」
杏里が顔をほころばせた。
「よろしければ、こちらも」
何を思ったのか、今度は杏里の足元にかがみこみ、水着のVゾーンに端から指を差し入れると、股間をガードしていた白い裏地も取ってしまった。
「いかがです?」
頬を上気させて、店員が言う。
「とってもよくお似合いですよ。あ、少し、形を調えますね」
営業用スマイルも忘れ、震える手で杏里の体をなでるように触り出す。
最後に名残り惜しげに乳首に触れると、はっと我に返ったように後ろに退いた。
「いい感じ」
杏里がにっこり笑って、腰に手を当て、ポーズを取った。
その姿に、私は唖然とした。
「杏里、なんか、すごいことになってるんだけど…」
身体にフィットした水着は、杏里の見事な曲線を、微細な筋肉の盛り上がりまで正確にトレースしているのだが、パットと股間の裏地を取り除いてしまったせいで、本来は見えてはいけない部分までしっかり浮き立たせてしまっているのである。
まず、丸い胸の頂に突き出た乳首。
それから、太腿と太腿のつけ根のところの盛り上がりと、その間に入った縦一本の筋。
たさでさえエロチックな杏里がこの格好でプールサイドに立ったら、ほぼ百パーセントの確率で暴動が起こるに違いない。
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