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第2章 謝肉祭
♯8 薔薇色の誘惑②
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「気持ち、いいの?」
「う、うん…よどみ…すごい」
杏里がため息とともに言った。
残りの指を乳房に這わせ、リズムに合わせて揉みながら人差し指をせわしなく動かしてみる。
乳房それ自体が熱を持ち、張ってきているのがわかる。
「杏里ったら、いやらしい」
昂ぶる興奮で息を切らしながら、私は言った。
「乳首だけで、こんなに感じちゃって」
「言わないで」
杏里が薄く目を開けて私を見た。
とろけるようなまなざしをしている。
その顔を目の当たりにしたとたん、なぜだか残忍な気分がこみあげてきて、私はいきなりきつく乳首をつまみ上げた。
右に左にひねりながら強く引っ張ると、
「あんっ、だめ! そ、そんなことされたら、杏里、おかしくなりそう」
甘やいだ声を上げ、杏里が身悶えした。
乳首だけを責められ、喘ぎながら裸身をくねらせる美少女。
これまで見てきた7人の生贄たち。
さんざん見尽したエロ動画。
杏里の痴態は、そのどれをもすっかりかすませてしまうほど、淫猥でエロチックなものだった。
杏里はすっかり内股になって、股間を両手で押さえている。
よく見ると、指が動いてパンティの上から割れ目のあたりを自分でなぞっているようだ。
「杏里ってば、よくオナニーしてるんだ」
その慣れた指遣いを見て、私は訊いた。
「…いじわる」
杏里があえぐように言った。
「だって、こんなことされたら、杏里、もう…」
「もう? 何なの?」
「もう、がまん、できないもん。ほんとに、おかしくなっちゃうんだから…」
そう、うわ言のように言い、ねだるような眼でじっと私を見つめてくる。
「かんであげようか」
私はふたつの口でうっすらと微笑んだ。
「この醜い口なら、そのやらしい乳首、同時にふたつ、責められる。私にしかできない技だよ」
「いいの?」
杏里の瞳の奥の淫乱な焔が、期待でよりいっそう燃え上がる。
「杏里…かまれるの、好き」
目を閉じ、両腕をだらりと下げて、胸だけを突き出してきた。
無防備極まりない、完全な受け身の姿勢だ。
「乳首、いじめられると、杏里ね、それだけでもう…」
甘えたような声で杏里がつぶやいた。
「いっちゃうの」
私はそのふくらんだ胸元に顔を寄せた。
夢にまで見た光景だった。
それが今、現実になろうとしているのだ。
歓喜で頭がくらくらした。
興奮したせいか、杏里の体臭が強くなっている。
それを胸いっぱい吸い込み、大きくふたつの口を開けた時である。
ふいに背後でドアの開き音がして、声が降ってきた。
「何やってるんだ? おまえたち」
私は雷に打たれたように硬直した。
それは、あの小田切勇次の声だったのだ。
「う、うん…よどみ…すごい」
杏里がため息とともに言った。
残りの指を乳房に這わせ、リズムに合わせて揉みながら人差し指をせわしなく動かしてみる。
乳房それ自体が熱を持ち、張ってきているのがわかる。
「杏里ったら、いやらしい」
昂ぶる興奮で息を切らしながら、私は言った。
「乳首だけで、こんなに感じちゃって」
「言わないで」
杏里が薄く目を開けて私を見た。
とろけるようなまなざしをしている。
その顔を目の当たりにしたとたん、なぜだか残忍な気分がこみあげてきて、私はいきなりきつく乳首をつまみ上げた。
右に左にひねりながら強く引っ張ると、
「あんっ、だめ! そ、そんなことされたら、杏里、おかしくなりそう」
甘やいだ声を上げ、杏里が身悶えした。
乳首だけを責められ、喘ぎながら裸身をくねらせる美少女。
これまで見てきた7人の生贄たち。
さんざん見尽したエロ動画。
杏里の痴態は、そのどれをもすっかりかすませてしまうほど、淫猥でエロチックなものだった。
杏里はすっかり内股になって、股間を両手で押さえている。
よく見ると、指が動いてパンティの上から割れ目のあたりを自分でなぞっているようだ。
「杏里ってば、よくオナニーしてるんだ」
その慣れた指遣いを見て、私は訊いた。
「…いじわる」
杏里があえぐように言った。
「だって、こんなことされたら、杏里、もう…」
「もう? 何なの?」
「もう、がまん、できないもん。ほんとに、おかしくなっちゃうんだから…」
そう、うわ言のように言い、ねだるような眼でじっと私を見つめてくる。
「かんであげようか」
私はふたつの口でうっすらと微笑んだ。
「この醜い口なら、そのやらしい乳首、同時にふたつ、責められる。私にしかできない技だよ」
「いいの?」
杏里の瞳の奥の淫乱な焔が、期待でよりいっそう燃え上がる。
「杏里…かまれるの、好き」
目を閉じ、両腕をだらりと下げて、胸だけを突き出してきた。
無防備極まりない、完全な受け身の姿勢だ。
「乳首、いじめられると、杏里ね、それだけでもう…」
甘えたような声で杏里がつぶやいた。
「いっちゃうの」
私はそのふくらんだ胸元に顔を寄せた。
夢にまで見た光景だった。
それが今、現実になろうとしているのだ。
歓喜で頭がくらくらした。
興奮したせいか、杏里の体臭が強くなっている。
それを胸いっぱい吸い込み、大きくふたつの口を開けた時である。
ふいに背後でドアの開き音がして、声が降ってきた。
「何やってるんだ? おまえたち」
私は雷に打たれたように硬直した。
それは、あの小田切勇次の声だったのだ。
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