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第1章 黄泉の国から来た少女
#14 杏里、現場に急ぐ
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韮崎が告げた住所は、照和署の管轄外だった。
ここ那古野市の繁華街に近い、中区だったからである。
『どうせ連続殺人となれば、県警本部に帳場が立って、中署との合同捜査になる。だからいいんだよ。ひと足先に顔見世しとくだけのことだ』
杏里の疑問を先読みしたかのように韮崎は言い、通話は切れた。
「おいでなすったわね」
会話を洩れ聞いて内容をいち早く理解したのだろう。
ヤチカは野球帽をかぶり直し、腕まくりしている。
「ここで待ち伏せしたらどうでしょう」
ふと思いついて、杏里は言った。
「もし同一犯なら、ここに帰ってくる可能性が高くないですか?」
「なるほどね。いいこと言うじゃない」
ヤチカがにっと笑った。
「じゃ、あなたの班の誰かを呼んで、代わってもらおうよ。か弱いあたしたちふたりでは、いざという時ちょっと心もとないし、科捜研のあたしとしては現場第一だから、呼ばれたら真っ先に駆けつけるのが筋だもの」
「わかりました」
高山先輩にしよう、と杏里は心の中で決めた。
血を見るのが苦手で殺害現場向きじゃないし、いざ犯人との乱闘になった時、体格的には申し分ない。
スマホで連絡を取ると、ふたつ返事でOKしてくれた。
『杏里ちゃんとヤチカ女史の頼みなんて、断れるわけないじゃないですか』
というわけである。
元のように小屋の戸を閉め、林に出た。
「犯人の足跡に気をつけて。なるべく、行きにつけた自分の足跡をたどって歩いて。高山君なら、言わなくてもそのへんのところ、理解してくれるとは思うけど」
見たところ、ヤチカと杏里の足跡以外にも、湿った地面には何種類か靴跡が刻まれていた。
浮浪者や子供が紛れ込んだ時につけたものもありそうだ。
「暗くなると、この林の様子じゃ、周りが一切見えなくなる。だからあの日、犯人はカップルがいなくなるのを待たず、犯行後すぐに部屋を出たんだわ」
ポルシェに戻って、シートに身体をうずめるなり、ヤチカが言った。
「何の話ですか?」
訳が分からずたずねると、
「現場が密室だった理由。もし17時30分以降に犯行が行われ、19時の間に逃走したのなら、犯人は現場を密室にする必要はなかったってこと。ドアに鍵をかけずにそのまま逃げればいいだけのことだもんね」
華麗なハンドルさばきを披露しながら、ヤチカが答えた。
「ってことは、犯行は通路にカップルがいる間か、その直前に行われたってことですか? 通路のカップルが邪魔で、玄関から逃げられなかった犯人は、なんらかの方法で…」
「そう。ご明察。おそらく、そういうこと」
「問題は、どうやって密室から逃げたかですよね…」
「ま、犯人が妖怪なら、色々方法がありそうだけどね」
「煙みたいに消えるとか、テレポートするとか?」
「そうね。それもありかもね」
「うそ。ヤチカさん、そんなの信じてないくせに」
「はは、バレたか」
ぺろっとお茶目に舌を出すヤチカ。
杏里は無性に零に会いたくなった。
思った通り、これは確実に零の得意分野だろう。
彼女がなんというか、ぜひ意見を聞いてみたい…。
デパートのひしめく栄町の繁華街を通り越し、大須観音側に入ったところに、そのアパートは位置していた。
築30年は超えていそうな、木造2階建ての建物である。
人通りが多い地域のせいか、立ち入り禁止テープの張られた玄関を遠巻きにするようにして、すでに10人以上の野次馬が集まってきていた。
ヤチカが一緒だからだろう、今度はフリーパスで中に入ることができた。
2階の奥の205号室が、問題の部屋だった。
ドアは開いていて、何人もの刑事や鑑識課員が出入りしているのが見えた。
「あ、ヤチカさん、ご苦労様です」
部屋に近づくと、中から出てきた若い刑事がヤチカをひと目見るなり眩しそうに目を細め、ぺこんと頭を下げた。
美人のヤチカは県警のトップなみに有名人なのだ。
「で、どうなの? 状況は」
慣れたもので、中署の刑事に対して、ヤチカはほとんど上司のようなタメ口である。
「死にたてのほやほやって感じですね。おそらく殺されてからまだ1時間も経ってないんじゃないかな。傷口から湯気が出てますから」
「やっぱり、子宮?」
「ええ、鑑識の連中はそう言ってます。どこで嗅ぎつけたのか、照和署の韮崎って警部補が来てるんですが、その韮崎刑事が、おとといの事件にそっくりだと」
「じゃ、密室なのね?」
「ええ、まあ。ドアと窓には内側から鍵、ご丁寧にチェーンロックまで」
「発見者は?」
「被害者の大学の友人ですね。管理人と一緒に中に入って、死体を見て卒倒して、ついさっき救急車で病院に運ばれていきました」
「その子が外にいた時ね、おそらく犯行が行われたのは」
ヤチカがつぶやいた。
「だから犯人は、玄関から出られず、今度もまた別の経路で逃げるしかなかった…」
「ひょっとして、私たち」
杏里はぞくっと身を震わせた。
「犯人とすれ違いだったのかも」
「そうね。高山君に気をつけるよう、連絡入れておいて。なんなら応援も呼んだ方がいいって。ニラさんを通すと、またうるさいからね」
「はい」
スマホで呼び出すと、よほど退屈していたのか、高山はワンコールで電話口に出た。
もう小屋に到着しているという。
必要事項だけ手短に伝え、まだ何か話したそうな高山を遮って、通話を切る。
ヤチカはすでに部屋の中に入って行ってしまっていた。
ひとつ大きく深呼吸して、杏里は玄関に足を踏み入れた。
電灯がつけっ放しの三和木に上がると、またしても濃厚な血の匂いに危うくむせ返りそうになった。
部屋のつくりは三浦文代のマンションと大差ない。
違いといえば、こちらのほうがずいぶんと古く、和風であるということか。
左手が台所とトイレ。
正面が6畳ほどの和室である。
よほど家賃が安いのか、今時の集合住宅には珍しく、風呂はどうやらついていないようだ。
ヤチカはというと、奥の犯行現場には見向きもせず、台所で天井を見上げてなぜか仁王立ちになっていた。
「何を…」
声をかけようとした時、6畳間にひしめく人垣から小柄な韮崎の仏頂面が現れた。
「珍しく早かったな」
「ええ。なんせポルシェですから」
「ガイシャは鬼頭千佳、20歳。この近くにあるK女子大の3年生だ。死因は三浦文代と同じく、鋭利な刃物で下腹を切り裂かれたことによる失血死。あるいはその前にショック死していたのかもしれん。予想通り、子宮が綺麗さっぱりえぐり取られている。それ以外、暴行の形跡はない」
「足跡は?」
「外の通路にいくつか残っていたようだが、鑑識の話によると、靴は男物の既製品でサイズは26.量産品だから、そこから足を辿るのはまず無理だという話だな」
「ここの鑑識はぼんくらぞろいだからね」
横から口を挟んだのは、ヤチカである。
何のつもりか、流し台の上によじ登っている。
「何だおまえは? そんなとこで何してる? 死体は奥の部屋だぞ」
露骨に顔をしかめる韮崎。
「あたしのことより、自分の部下を心配しなさいよ。さっき高山君を犯人のアジトに置いてきたわ。ひょっとすると、ここから帰った犯人と鉢合わせする可能性があるかもね」
「な、なんだと? 犯人のアジト? どうしてそれがわかった? それに高山? 誰が勝手に人の部下を使えと言った?」
「文句はいいから、誰か早く応援に行かせなさいよ。山田さんたちの姿が見えないところをみると、また役にも立たない聞き込みに回ってるんでしょ?」
「役に立たないとは何だ。だいたい捜査っていうものはだなあ」
「はいはい、わかってます。現場百ぺんって言いたいんでしょ? でもね、あたしに言わせれば、それこそテレビの刑事ドラマの見過ぎだよ」
「うるさいわ。それで、どこにあるんだ、そのアジトってのは」
「千種区の猫が洞池です。北側の森の中に、怪しい小屋があるんです」
ふたりの言い合いに業を煮やして杏里は脇から口を挟んだ。
「よし。笹原、来い。案内しろ」
韮崎の顔が引き締まる。
「死体を見なくていいんですか?」
「見てもどうせ吐くだけだろう。ここはこの生意気女に任せておけばいい」
「生意気女って、あたしのこと?」
流し台の上から、ヤチカが杏里に向かってウインクしてみせた。
韮崎は応えなかった。
ここ那古野市の繁華街に近い、中区だったからである。
『どうせ連続殺人となれば、県警本部に帳場が立って、中署との合同捜査になる。だからいいんだよ。ひと足先に顔見世しとくだけのことだ』
杏里の疑問を先読みしたかのように韮崎は言い、通話は切れた。
「おいでなすったわね」
会話を洩れ聞いて内容をいち早く理解したのだろう。
ヤチカは野球帽をかぶり直し、腕まくりしている。
「ここで待ち伏せしたらどうでしょう」
ふと思いついて、杏里は言った。
「もし同一犯なら、ここに帰ってくる可能性が高くないですか?」
「なるほどね。いいこと言うじゃない」
ヤチカがにっと笑った。
「じゃ、あなたの班の誰かを呼んで、代わってもらおうよ。か弱いあたしたちふたりでは、いざという時ちょっと心もとないし、科捜研のあたしとしては現場第一だから、呼ばれたら真っ先に駆けつけるのが筋だもの」
「わかりました」
高山先輩にしよう、と杏里は心の中で決めた。
血を見るのが苦手で殺害現場向きじゃないし、いざ犯人との乱闘になった時、体格的には申し分ない。
スマホで連絡を取ると、ふたつ返事でOKしてくれた。
『杏里ちゃんとヤチカ女史の頼みなんて、断れるわけないじゃないですか』
というわけである。
元のように小屋の戸を閉め、林に出た。
「犯人の足跡に気をつけて。なるべく、行きにつけた自分の足跡をたどって歩いて。高山君なら、言わなくてもそのへんのところ、理解してくれるとは思うけど」
見たところ、ヤチカと杏里の足跡以外にも、湿った地面には何種類か靴跡が刻まれていた。
浮浪者や子供が紛れ込んだ時につけたものもありそうだ。
「暗くなると、この林の様子じゃ、周りが一切見えなくなる。だからあの日、犯人はカップルがいなくなるのを待たず、犯行後すぐに部屋を出たんだわ」
ポルシェに戻って、シートに身体をうずめるなり、ヤチカが言った。
「何の話ですか?」
訳が分からずたずねると、
「現場が密室だった理由。もし17時30分以降に犯行が行われ、19時の間に逃走したのなら、犯人は現場を密室にする必要はなかったってこと。ドアに鍵をかけずにそのまま逃げればいいだけのことだもんね」
華麗なハンドルさばきを披露しながら、ヤチカが答えた。
「ってことは、犯行は通路にカップルがいる間か、その直前に行われたってことですか? 通路のカップルが邪魔で、玄関から逃げられなかった犯人は、なんらかの方法で…」
「そう。ご明察。おそらく、そういうこと」
「問題は、どうやって密室から逃げたかですよね…」
「ま、犯人が妖怪なら、色々方法がありそうだけどね」
「煙みたいに消えるとか、テレポートするとか?」
「そうね。それもありかもね」
「うそ。ヤチカさん、そんなの信じてないくせに」
「はは、バレたか」
ぺろっとお茶目に舌を出すヤチカ。
杏里は無性に零に会いたくなった。
思った通り、これは確実に零の得意分野だろう。
彼女がなんというか、ぜひ意見を聞いてみたい…。
デパートのひしめく栄町の繁華街を通り越し、大須観音側に入ったところに、そのアパートは位置していた。
築30年は超えていそうな、木造2階建ての建物である。
人通りが多い地域のせいか、立ち入り禁止テープの張られた玄関を遠巻きにするようにして、すでに10人以上の野次馬が集まってきていた。
ヤチカが一緒だからだろう、今度はフリーパスで中に入ることができた。
2階の奥の205号室が、問題の部屋だった。
ドアは開いていて、何人もの刑事や鑑識課員が出入りしているのが見えた。
「あ、ヤチカさん、ご苦労様です」
部屋に近づくと、中から出てきた若い刑事がヤチカをひと目見るなり眩しそうに目を細め、ぺこんと頭を下げた。
美人のヤチカは県警のトップなみに有名人なのだ。
「で、どうなの? 状況は」
慣れたもので、中署の刑事に対して、ヤチカはほとんど上司のようなタメ口である。
「死にたてのほやほやって感じですね。おそらく殺されてからまだ1時間も経ってないんじゃないかな。傷口から湯気が出てますから」
「やっぱり、子宮?」
「ええ、鑑識の連中はそう言ってます。どこで嗅ぎつけたのか、照和署の韮崎って警部補が来てるんですが、その韮崎刑事が、おとといの事件にそっくりだと」
「じゃ、密室なのね?」
「ええ、まあ。ドアと窓には内側から鍵、ご丁寧にチェーンロックまで」
「発見者は?」
「被害者の大学の友人ですね。管理人と一緒に中に入って、死体を見て卒倒して、ついさっき救急車で病院に運ばれていきました」
「その子が外にいた時ね、おそらく犯行が行われたのは」
ヤチカがつぶやいた。
「だから犯人は、玄関から出られず、今度もまた別の経路で逃げるしかなかった…」
「ひょっとして、私たち」
杏里はぞくっと身を震わせた。
「犯人とすれ違いだったのかも」
「そうね。高山君に気をつけるよう、連絡入れておいて。なんなら応援も呼んだ方がいいって。ニラさんを通すと、またうるさいからね」
「はい」
スマホで呼び出すと、よほど退屈していたのか、高山はワンコールで電話口に出た。
もう小屋に到着しているという。
必要事項だけ手短に伝え、まだ何か話したそうな高山を遮って、通話を切る。
ヤチカはすでに部屋の中に入って行ってしまっていた。
ひとつ大きく深呼吸して、杏里は玄関に足を踏み入れた。
電灯がつけっ放しの三和木に上がると、またしても濃厚な血の匂いに危うくむせ返りそうになった。
部屋のつくりは三浦文代のマンションと大差ない。
違いといえば、こちらのほうがずいぶんと古く、和風であるということか。
左手が台所とトイレ。
正面が6畳ほどの和室である。
よほど家賃が安いのか、今時の集合住宅には珍しく、風呂はどうやらついていないようだ。
ヤチカはというと、奥の犯行現場には見向きもせず、台所で天井を見上げてなぜか仁王立ちになっていた。
「何を…」
声をかけようとした時、6畳間にひしめく人垣から小柄な韮崎の仏頂面が現れた。
「珍しく早かったな」
「ええ。なんせポルシェですから」
「ガイシャは鬼頭千佳、20歳。この近くにあるK女子大の3年生だ。死因は三浦文代と同じく、鋭利な刃物で下腹を切り裂かれたことによる失血死。あるいはその前にショック死していたのかもしれん。予想通り、子宮が綺麗さっぱりえぐり取られている。それ以外、暴行の形跡はない」
「足跡は?」
「外の通路にいくつか残っていたようだが、鑑識の話によると、靴は男物の既製品でサイズは26.量産品だから、そこから足を辿るのはまず無理だという話だな」
「ここの鑑識はぼんくらぞろいだからね」
横から口を挟んだのは、ヤチカである。
何のつもりか、流し台の上によじ登っている。
「何だおまえは? そんなとこで何してる? 死体は奥の部屋だぞ」
露骨に顔をしかめる韮崎。
「あたしのことより、自分の部下を心配しなさいよ。さっき高山君を犯人のアジトに置いてきたわ。ひょっとすると、ここから帰った犯人と鉢合わせする可能性があるかもね」
「な、なんだと? 犯人のアジト? どうしてそれがわかった? それに高山? 誰が勝手に人の部下を使えと言った?」
「文句はいいから、誰か早く応援に行かせなさいよ。山田さんたちの姿が見えないところをみると、また役にも立たない聞き込みに回ってるんでしょ?」
「役に立たないとは何だ。だいたい捜査っていうものはだなあ」
「はいはい、わかってます。現場百ぺんって言いたいんでしょ? でもね、あたしに言わせれば、それこそテレビの刑事ドラマの見過ぎだよ」
「うるさいわ。それで、どこにあるんだ、そのアジトってのは」
「千種区の猫が洞池です。北側の森の中に、怪しい小屋があるんです」
ふたりの言い合いに業を煮やして杏里は脇から口を挟んだ。
「よし。笹原、来い。案内しろ」
韮崎の顔が引き締まる。
「死体を見なくていいんですか?」
「見てもどうせ吐くだけだろう。ここはこの生意気女に任せておけばいい」
「生意気女って、あたしのこと?」
流し台の上から、ヤチカが杏里に向かってウインクしてみせた。
韮崎は応えなかった。
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