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第1章 黄泉の国から来た少女
#13 杏里、おびえる
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「デートって、どこへ?」
ヤチカがシートベルトを締めるのを待って、杏里はたずねた。
初めて乗るポルシェは、なんだかロケットにでも搭乗したような気分で落ちつかない。
座席が思いっきり後ろに倒れていて、身体の位置がひどく低いのだ。
「猫が洞池。実はね、犯行現場でもうひとつ見つけたものがあるのよね」
「猫が洞池?」
聞いたことのある地名ではあった。
確か千種区にある中程度の規模の池だ。
天白川の水源になっているのではなかったか。
「これ見て」
ポーチを開け、ヤチカが取り出したのは小さなビニール袋。
中にゴミのようなものが入っている。
「何ですか? これ。私には、ゴミにしか見えないんですけど」
「ヒメモウセンゴケといってね、湿地帯だけに生える地衣類の一種。渥美半島のほうに普通はよく見られるんだけど、市内では猫が洞池にしか生育していない。あのへんは森が多いし、近くに変電所もあって、気候的に暖かいのよね」
「それが何か…?」
「犯行現場の玄関に、靴跡があったのは、きのう報告したよね。濡れた男物の革靴の跡。サイズは26センチ。靴自体は量産品でこれといった特徴はなかったんだけど、このヒメノモセンゴケの一部が、その足跡の中と、それからキッチンの流し台に落ちていた」
靴跡の件は杏里も了承済みだ。今朝の会議でも取り上げられたし、報告書にも載せてある。パワポに写真を貼ったのも杏里である。
だから韮崎達も、犯人は男だろうと推測して聞き込みに回っている。
「玄関のは、靴を脱いだ時に落ちたとしても、なぜ流し台に…?」
「さあね。とにかく重要なのはさ、被害者と猫が洞池には接点がないってこと。もちろん渥美半島方面にもね。それに、このコケはまだ新しい」
「ってことは、犯人ののっぺらぼうが、落としたもの?」
「たぶんね。私はそう踏んでる」
ヤチカはすでに車を車道に乗せている。
さすがポルシェ。
先を行くほかの車が面白いように道を開けていく。
その空いたスペースを、ヤチカが轟音を轟かせて突っ走る。
でも、と杏里は思う。
もしそれが本当なら、大変なことだ。
デートどころか、ヤチカは犯人の根城に向かおうとしているのである。
私、拳銃も持ってないのに…。
あるのはこの、超丈夫な身体だけ。
「あの、被害者は、子宮を摘出されてたんですよね?」
「そうね。鋭利な刃物で、会陰部から下腹を臍までザクザク切り分けて、そこからずっぽり」
あまりに露骨な表現に、思わずウっとなる杏里。
「そもそも子宮って、どんな形してるんです?」
「中学校の保健体育や理科の教科書で、見たことあるよね。前から見ると全体はハート形をしてて、上部の左右に輸卵管がくっついてる。輸卵管からは卵巣が垂れ下がってるから、一番近いのは、お祭りで使うでんでん太鼓かな」
「でんでん太鼓?」
また奇妙な比喩が飛び出してきたものだ。
「横から見ると、ゼリー飲料の袋みたいに平たくなってるんだけど、いざ卵が着床して胎児が育ってくると、それがどんどん膨らみ始めるってわけ」
「でも、そのでんでん太鼓を持ち去って、犯人は何をするつもりなんでしょう? 食べるなら、肝臓なんかのほうが、ずっと美味そうですよね」
「肝臓か。確かにそうだね。杏里ちゃん、あなた面白い」
そんな会話を交わしているうちにもポルシェは大通りをぶっ飛ばし、いつのまにやら大きな池の見える広い無料駐車場に入っていた。
通りを隔てて、右側には東山植物園の入り口が見える。
署を出てから10分とかかっていない。
「ま、犯行動機は犯人を捕まえてじかに訊いてもらうとして」
ヤチカはずんずんと池に向かって階段を下りていく。
池の周りはボート乗り場などがある遊歩道だ。
アオコの密生した池の水面は、どろりとしていてなんだか不気味な感じがする。
あののっぺらぼう…。
まさか池の中から来たなんてこと、ないよね。
そんな想像をして、杏里はかすかに身震いした。
「このへんに隠れ家があるとしたら、あそこかな」
遊歩道に降りたヤチカが腕を伸ばして指し示したのは、北の端にあるこんもりとした林である。
林の向こうは高等学校の敷地になっていて、白い校舎が晩春の午後の陽射しに照り映えていた。
「ヤチカさん、はじめっからここに来るつもりだったんですね」
ヤチカのジャンプスーツとスニーカーに目をやって、杏里は言った。
どうりで今日は、トレードマークの白衣を着ていないわけだ。
「そうよ。予定では、三上君か高山君を借りるつもりだったんだけど、出払ってるのならしょうがない。でも、あなたと来られて、かえってラッキーだったかな」
そうだろうか。
どう考えても、これはあのふたりに向いた任務だろう。
少なくとも、女の杏里にぴったりとはとても思えない。
第一この格好では、得意のキックボクシングも満足に活かせないのだ。
立入禁止の立札を無視して遊歩道から林の中に足を踏み入れると、とたんに足元がじめじめして歩きにくくなってきた。
地面一帯が、雨が降っているわけでもないのに、ひどくぬかるんでいるのである。
「あるある、ヒメモウセンゴケ」
水たまりをよけて歩きながら、ヤチカが嬉しそうに言う。
「あれじゃないですか」
あるものを目に留めて、杏里は言った。
木々の間から、何かが垣間見える。
どうやら小屋の一部のようだ。
「うは。いかにもって感じよね」
ふたりの前に現れたのは、半ば傾きかけた木造の建物だった。
元はボート小屋か、あるいは貸し釣り道具屋だったのだろう。
長い間に池の面積が縮小して、小屋だけここに取り残されたような、そんな感じだった。
「誰もいないっぽい」
木戸の隙間に耳をつけていたヤチカが小声で言った。
「入ってみよう」
ヤチカがそろりそろりと引き戸を開けにかかった。
「は、はい」
ここまで来てしまったら、もううなずくしかない。
これも不法侵入になるのだろうか。
そんなことを思いながら、杏里はヤチカに続いた。
中は湿気が多く、所々で床板が反り返っていた。
薄暗いが、外の光が天井近くの明かり採りの窓から射し込んでいるので、何も見えないというわけではない。
「なんだろ」
床の中央でヤチカが立ち止まった。
正面の壁に、祭壇が設けられている。
消えた蝋燭。
台の上に並んだ、蜜柑や林檎などのお供え物。
両側に榊みたいな枝の束も立っている。
御神体代わりに、羊皮紙みたいな紙が貼ってある。
縦横50㎝ほどのその古びた紙に描かれているのは、己の尻尾を咥えた蛇だ。
「ウロボロス…」
ヤチカがつぶやいた。
「でも、ウロボロスを信仰する宗教なんて、聞いたことがない…」
「ヤチカさん、それより、これ」
気色の悪いものを発見して、杏里はかすれた声を上げた。
祭壇の右横に、くしゃくしゃの袋みたいなものが落ちている。
肌色の、人が一人中に入れそうなほど、大きな袋である。
「何かしら」
ビニール手袋を嵌め、ヤチカがそれをそっと拾い上げた。
「これは…」
両手で広げたところで、呻くようにつぶやいた。
「皮ね。しかも、人間の皮」
「こ、怖いこと言わないで」
悲鳴を上げ、思わず後じさる杏里。
それはなるほど、ヒトの形をしていた。
手もあれば、脚もある。
まるで空気の抜けたヒト型の風船だ。
「新たな被害者でしょうか? ひょっとして、中身を食べられたとか」
「というより、脱皮したんじゃないかと思う」
皮を裏返したり逆さにしたり、丹念に観察しながら、ヤチカが答えた。
「脱皮?」
想像を絶する返事に、今度こそ杏里は言葉を失くしてしまった。
そ、そんな、蛇じゃあるまいし。
人間が、脱皮するだなんて…。
「驚いたなあ。妖怪って、本当にいるのかもね」
「妖怪?」
杏里にとっての妖怪とは、アニメでお馴染みの可愛いキャラクターたちだ。
こんな不気味なもの、見たこともないし見たくもない。
「これが妖怪でなくって、いったい何? 大収穫ね。科捜研総動員で調査する価値がありそうだわ」
ポーチから特大サイズのビニール袋を取り出し、いそいそと広げながら、ヤチカが言った。
「あの、のっぺらぼうのもの、でしょうか?」
杏里が訊きかけた時だった。
だしぬけに、スーツのポケットでスマホが鳴った。
耳に当てると、韮崎のだみ声が飛び込んできた。
『笹原、今どこにいる? 事件だ! まだヤチカと一緒なら、ふたりですぐに来い!』
「え?」
事件?
杏里は後ろから頭をどやされたようなショックで、しばし茫然となった。
この期に及んで事件とは。
こっちはこっちで大変なのに…。
が、韮崎の次の台詞は、杏里を更に驚倒させるだけの破壊力を秘めていた。
いつもの早口で、興奮も露わに韮崎はこうまくしたてたのだ。
『被害者は、また下半身を切り裂かれている。三浦文代の事件と同一犯の可能性が高い。いいか笹原、よく聞け。これはな、連続殺人だったんだよ』
ヤチカがシートベルトを締めるのを待って、杏里はたずねた。
初めて乗るポルシェは、なんだかロケットにでも搭乗したような気分で落ちつかない。
座席が思いっきり後ろに倒れていて、身体の位置がひどく低いのだ。
「猫が洞池。実はね、犯行現場でもうひとつ見つけたものがあるのよね」
「猫が洞池?」
聞いたことのある地名ではあった。
確か千種区にある中程度の規模の池だ。
天白川の水源になっているのではなかったか。
「これ見て」
ポーチを開け、ヤチカが取り出したのは小さなビニール袋。
中にゴミのようなものが入っている。
「何ですか? これ。私には、ゴミにしか見えないんですけど」
「ヒメモウセンゴケといってね、湿地帯だけに生える地衣類の一種。渥美半島のほうに普通はよく見られるんだけど、市内では猫が洞池にしか生育していない。あのへんは森が多いし、近くに変電所もあって、気候的に暖かいのよね」
「それが何か…?」
「犯行現場の玄関に、靴跡があったのは、きのう報告したよね。濡れた男物の革靴の跡。サイズは26センチ。靴自体は量産品でこれといった特徴はなかったんだけど、このヒメノモセンゴケの一部が、その足跡の中と、それからキッチンの流し台に落ちていた」
靴跡の件は杏里も了承済みだ。今朝の会議でも取り上げられたし、報告書にも載せてある。パワポに写真を貼ったのも杏里である。
だから韮崎達も、犯人は男だろうと推測して聞き込みに回っている。
「玄関のは、靴を脱いだ時に落ちたとしても、なぜ流し台に…?」
「さあね。とにかく重要なのはさ、被害者と猫が洞池には接点がないってこと。もちろん渥美半島方面にもね。それに、このコケはまだ新しい」
「ってことは、犯人ののっぺらぼうが、落としたもの?」
「たぶんね。私はそう踏んでる」
ヤチカはすでに車を車道に乗せている。
さすがポルシェ。
先を行くほかの車が面白いように道を開けていく。
その空いたスペースを、ヤチカが轟音を轟かせて突っ走る。
でも、と杏里は思う。
もしそれが本当なら、大変なことだ。
デートどころか、ヤチカは犯人の根城に向かおうとしているのである。
私、拳銃も持ってないのに…。
あるのはこの、超丈夫な身体だけ。
「あの、被害者は、子宮を摘出されてたんですよね?」
「そうね。鋭利な刃物で、会陰部から下腹を臍までザクザク切り分けて、そこからずっぽり」
あまりに露骨な表現に、思わずウっとなる杏里。
「そもそも子宮って、どんな形してるんです?」
「中学校の保健体育や理科の教科書で、見たことあるよね。前から見ると全体はハート形をしてて、上部の左右に輸卵管がくっついてる。輸卵管からは卵巣が垂れ下がってるから、一番近いのは、お祭りで使うでんでん太鼓かな」
「でんでん太鼓?」
また奇妙な比喩が飛び出してきたものだ。
「横から見ると、ゼリー飲料の袋みたいに平たくなってるんだけど、いざ卵が着床して胎児が育ってくると、それがどんどん膨らみ始めるってわけ」
「でも、そのでんでん太鼓を持ち去って、犯人は何をするつもりなんでしょう? 食べるなら、肝臓なんかのほうが、ずっと美味そうですよね」
「肝臓か。確かにそうだね。杏里ちゃん、あなた面白い」
そんな会話を交わしているうちにもポルシェは大通りをぶっ飛ばし、いつのまにやら大きな池の見える広い無料駐車場に入っていた。
通りを隔てて、右側には東山植物園の入り口が見える。
署を出てから10分とかかっていない。
「ま、犯行動機は犯人を捕まえてじかに訊いてもらうとして」
ヤチカはずんずんと池に向かって階段を下りていく。
池の周りはボート乗り場などがある遊歩道だ。
アオコの密生した池の水面は、どろりとしていてなんだか不気味な感じがする。
あののっぺらぼう…。
まさか池の中から来たなんてこと、ないよね。
そんな想像をして、杏里はかすかに身震いした。
「このへんに隠れ家があるとしたら、あそこかな」
遊歩道に降りたヤチカが腕を伸ばして指し示したのは、北の端にあるこんもりとした林である。
林の向こうは高等学校の敷地になっていて、白い校舎が晩春の午後の陽射しに照り映えていた。
「ヤチカさん、はじめっからここに来るつもりだったんですね」
ヤチカのジャンプスーツとスニーカーに目をやって、杏里は言った。
どうりで今日は、トレードマークの白衣を着ていないわけだ。
「そうよ。予定では、三上君か高山君を借りるつもりだったんだけど、出払ってるのならしょうがない。でも、あなたと来られて、かえってラッキーだったかな」
そうだろうか。
どう考えても、これはあのふたりに向いた任務だろう。
少なくとも、女の杏里にぴったりとはとても思えない。
第一この格好では、得意のキックボクシングも満足に活かせないのだ。
立入禁止の立札を無視して遊歩道から林の中に足を踏み入れると、とたんに足元がじめじめして歩きにくくなってきた。
地面一帯が、雨が降っているわけでもないのに、ひどくぬかるんでいるのである。
「あるある、ヒメモウセンゴケ」
水たまりをよけて歩きながら、ヤチカが嬉しそうに言う。
「あれじゃないですか」
あるものを目に留めて、杏里は言った。
木々の間から、何かが垣間見える。
どうやら小屋の一部のようだ。
「うは。いかにもって感じよね」
ふたりの前に現れたのは、半ば傾きかけた木造の建物だった。
元はボート小屋か、あるいは貸し釣り道具屋だったのだろう。
長い間に池の面積が縮小して、小屋だけここに取り残されたような、そんな感じだった。
「誰もいないっぽい」
木戸の隙間に耳をつけていたヤチカが小声で言った。
「入ってみよう」
ヤチカがそろりそろりと引き戸を開けにかかった。
「は、はい」
ここまで来てしまったら、もううなずくしかない。
これも不法侵入になるのだろうか。
そんなことを思いながら、杏里はヤチカに続いた。
中は湿気が多く、所々で床板が反り返っていた。
薄暗いが、外の光が天井近くの明かり採りの窓から射し込んでいるので、何も見えないというわけではない。
「なんだろ」
床の中央でヤチカが立ち止まった。
正面の壁に、祭壇が設けられている。
消えた蝋燭。
台の上に並んだ、蜜柑や林檎などのお供え物。
両側に榊みたいな枝の束も立っている。
御神体代わりに、羊皮紙みたいな紙が貼ってある。
縦横50㎝ほどのその古びた紙に描かれているのは、己の尻尾を咥えた蛇だ。
「ウロボロス…」
ヤチカがつぶやいた。
「でも、ウロボロスを信仰する宗教なんて、聞いたことがない…」
「ヤチカさん、それより、これ」
気色の悪いものを発見して、杏里はかすれた声を上げた。
祭壇の右横に、くしゃくしゃの袋みたいなものが落ちている。
肌色の、人が一人中に入れそうなほど、大きな袋である。
「何かしら」
ビニール手袋を嵌め、ヤチカがそれをそっと拾い上げた。
「これは…」
両手で広げたところで、呻くようにつぶやいた。
「皮ね。しかも、人間の皮」
「こ、怖いこと言わないで」
悲鳴を上げ、思わず後じさる杏里。
それはなるほど、ヒトの形をしていた。
手もあれば、脚もある。
まるで空気の抜けたヒト型の風船だ。
「新たな被害者でしょうか? ひょっとして、中身を食べられたとか」
「というより、脱皮したんじゃないかと思う」
皮を裏返したり逆さにしたり、丹念に観察しながら、ヤチカが答えた。
「脱皮?」
想像を絶する返事に、今度こそ杏里は言葉を失くしてしまった。
そ、そんな、蛇じゃあるまいし。
人間が、脱皮するだなんて…。
「驚いたなあ。妖怪って、本当にいるのかもね」
「妖怪?」
杏里にとっての妖怪とは、アニメでお馴染みの可愛いキャラクターたちだ。
こんな不気味なもの、見たこともないし見たくもない。
「これが妖怪でなくって、いったい何? 大収穫ね。科捜研総動員で調査する価値がありそうだわ」
ポーチから特大サイズのビニール袋を取り出し、いそいそと広げながら、ヤチカが言った。
「あの、のっぺらぼうのもの、でしょうか?」
杏里が訊きかけた時だった。
だしぬけに、スーツのポケットでスマホが鳴った。
耳に当てると、韮崎のだみ声が飛び込んできた。
『笹原、今どこにいる? 事件だ! まだヤチカと一緒なら、ふたりですぐに来い!』
「え?」
事件?
杏里は後ろから頭をどやされたようなショックで、しばし茫然となった。
この期に及んで事件とは。
こっちはこっちで大変なのに…。
が、韮崎の次の台詞は、杏里を更に驚倒させるだけの破壊力を秘めていた。
いつもの早口で、興奮も露わに韮崎はこうまくしたてたのだ。
『被害者は、また下半身を切り裂かれている。三浦文代の事件と同一犯の可能性が高い。いいか笹原、よく聞け。これはな、連続殺人だったんだよ』
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