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第1章 黄泉の国から来た少女
#7 杏里、息を呑む
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問題のマンションは、照和署から南に車で5分の、閑静な住宅街の中に位置していた。
「いいか、笹原。現場で密室殺人だのなんだのと、わけのわからんことほざいてみろ。罰として1週間トイレ掃除係だからな」
小さな児童公園の横にパトカーを止め、シートベルトを外しながら韮崎が釘を刺してきた。
「だって、本当にそうだったらどうするんですか? 捜査に予断は禁物って教えてくれたの、ニラさんじゃないですかぁ」
頬を膨らませる杏里。
その柔らかな頬をびよーんと引っ張ると、韮崎がヤニ臭い顔を寄せてきて、言った。
「いいか? そんなのなあ、たいてい犯人が合鍵持ってたとか、そんな単純なオチに決まってんだよ。難しい理屈をこねくりまわす必要なんてねーのさ。だいたいおまえは推理小説やテレビの刑事物の影響を受け過ぎなんだよ。刑事はもっと現実を見ろ。このくだらないリアルな世界をな」
「は、はあ」
生返事をして助手席側のドアを開ける。
ニラさんは知らないんだ、と思う。
その現実とやらの中には、零みたいな説明のつかない存在も含まれるってことを…。
車から出ると、強い日射しがシャワーのように降ってきた。
目を細め、手びさしをつくってマンションのほうを見る。
レンガ色の古びた建物だ。
マンションの入り口には、すでに黄色の立入禁止テープが張られ、制服姿の警官が左右に立っている。
埃っぽい空気に、かすかに血の臭いが混じっているように思えるのは、気のせいだろうか。
「おいこら、なにしてる! 一般人は立入禁止だ!」
韮崎の後に続いて中に入ろうとした時だった。
制服警官のひとりが、やにわに杏里の腕をつかんできた。
「あ、あの、ちょっと、違うんです」
急いでスーツの内ポケットから警察手帳を取り出すと、杏里はそれを警官に向かって突きつけた。
「これでも私、刑事なんです」
「え? あれ? こ、これは、笹原捜査官でありますか。し、失礼をいたしました!」
警察手帳を覗き込み、写真と杏里の顔を見比べると、あわてて警官が敬礼の姿勢を取った。
タイトスカートで、黄色と黒のテープを跨ぎ越すのは並大抵の苦労ではない。
どうしたものかと腕組みして首をひねっていると、さっきの警官が駆け寄ってきて、杏里のためにテープを上に持ち上げてくれた。
「どうも」
ひらひらと手を振って、ひんやりと空気の冷たいロビーに入った。
左手が管理人室。
ガラス窓越しに、高山が初老の男と話し込んでいるのが見える。
もうひとり、中年の女性が椅子に座っているが、おそらくあれが発見者なのだろう。
右手がエレベーターがあり、その上部の壁に、防犯カメラが設置されている。
ロビーを突っ切ると、正面が隣の住宅との境の壁で、その前が左右に伸びる通路になっていた。
覗いてみると、通路の左側、中央あたりでドアがひとつ開いていて、そこから人の声が聞こえている。
事件現場の104号室に違いない。
正直、殺人事件の現場は初めてである。
入ろうか、入らざるべきか。
迷っていると、韮崎の胡麻塩頭が覗いて、
「何してんだ、早く来い」
と怒られた。
「は、はい」
小走りにドアに駆け寄り、
「失礼しまーす」
そう声をかけて部屋に足を踏み入れると、ムッとするような濃厚な臭気がつんと鼻をついた。
まぎれもなく、血の臭いだった。
ハンカチで鼻を押さえ、おそるおそる周囲を見回した。
玄関を入ってすぐ左側が台所で、シンクとガスレンジの上に食器棚があり、嵌め殺しの窓を隠している。
ガスレンジの真上に見える四角いものは、換気扇のフィルターだろうか。
正面には短い廊下が伸び、左手のアコーディオンカーテンがバスとトイレの位置を示している。
韮崎は、三上と一緒に、奥の洋間に立っていた。
ふたりとも、頭にゴムの入ったビニール袋たいなものをかぶっている。
捜査の際、毛髪が現場に落ちないようにするための措置だった。
バッグから同じものを取り出して、髪の毛を中に押しこんだ。
杏里は軽く会釈すると、ふたりのあいだに顔を突っ込んだ。
そして、後悔した。
壁際のシングルベッド。
ヘッドボードにもたれるようにして、若い女性が座っている。
白いワンピースが、腹のあたりから真っ赤に染まり、大きくはだけられている。
無造作に投げ出した両脚の間に、大きな血だまりができていた。
どこがどうなっているのか、血だらけでよくわからない。
が、どうやら女性の下腹部は、無残にも切り裂かれているらしかった。
下着が太腿に絡まっていることからして、被害者が下半身裸であることはまず間違いない。
「ひ、ひどい…」
杏里はハンカチで鼻と口を押え、思わず呻いた。
殺されているのは、ショートカットの若い娘である。
おそらく歳は杏里より少し下くらいだろう。
眼窩から半ば眼球が飛び出しかけ、半開きの口の端からだらりと舌が垂れ下がっていた。
肌の色は、すでに汚れた石膏像のように、灰色っぽく変色してしまっている。
「管理人に頼んで、鍵を開けてもらったのですが、中に入るとこの通りでした」
沈痛な声で三上が言い、被害者に向かって合掌した。
杏里もならって両手を合わせ、こうべを垂れる。
「この感じだと、死亡推定時刻は昨夜の10時頃ってとこかな」
かがみこんで被害者の脈を取っていた韮崎が、隣に立つ三上に言った。
「それは私たちが決めること。素人は下がっててほしいわね」
と、突然頭上から声が降ってきて、杏里はすんでのところで飛び上がりそうになった。
振り向くと、紺色の作業服の鑑識課員たちを引き連れて、白衣の美女が佇んでいるのが、いきなり視界に飛び込んできた。
科捜研の七尾ヤチカである。
「さ、どいてどいて。結果はすぐに教えてあげるから。その間、あんたたちは管理人室か外の公園で油でも売ってなさい」
「ちぇ、わかったよ」
韮崎が苦虫を噛み潰したような表情で、杏里たちに顎をしゃくってみせた。
いったん外へ出ろ、の合図である。
「被害者は104号室に住むOL、三浦文代21歳、桜山町にあるフラワーショップの店員だそうです」
蒸気機関車のようにむやみに煙草をふかす韮崎と一緒に公園のベンチで待っていると、管理人からの聞き取りを終えた高山がやってきた。
「きのう無断欠勤したのを心配して、店の先輩店員が訪ねてきてみたら、ドアに鍵がかかっていた。検針計の針が動いているので不審に思って、表通り側の窓から中を覗いてみると、カーテンの隙間から血まみれのベッドが見えた、というわけですね」
先輩店員というのは、さっき管理人室にいた中年女性のことだろう。
「死亡推定時刻がわかったら、三上と高山、山田と野崎の2班に分かれて聞き込みだ。被害者は若い娘だ。しかもあの死にざまは、性犯罪の匂いがする。きのう一日、あの部屋に男の出入りはなかったか、交友関係、特に恋人、ボーイフレンドの有無など、徹底的に洗うんだ」
「あの、私は?」
「笹原は署で待機。それぞれの聞き込みで上がってきた報告をパソコンでまとめろ。まとめ終わったら、上がっていい。だが、明日朝一で会議を開くから、そのつもりで資料を作っておけ」
「ええ? それだけ?」
杏里はうんざりした。
自分だけデスクワークなんて、そんなのあんまりだ。
がらんとした捜査一課のフロアにひとりでは、また寝てしまうに決まっている。
がっくり肩を落とした時である。
「あ、ヤチカさんだ」
高山が妙に弾んだ声を出した。
見ると、白衣のポケットに両手を突っ込んだヤチカが、さっそうと公園に入ってくるところだった。
宝塚みたいな凛々しい顏に、場違いなハイヒールがよく似合っている。
「参ったわね」
韮崎に煙草をねだると、ライターで火までつけさせ、女王様みたいな貫禄で言った。
「あんな死体、初めてだわ。すっかりなくなってる。見事なお手並みね。もしかして、犯人は医療関係者かも」
「なくなってるって、何がだ?」
いぶかしげに韮崎が訊いた。
「知りたい?」
筆で描いたようなヤチカの綺麗な眉が、悪戯っぽく吊り上がる。
「後悔してもしらないわよ」
「いいから、話せ」
苛々と韮崎が言う。
「子宮」
ヤチカが短く答えた。
「あの子、子宮をまるごと繰り抜かれてるの」
「いいか、笹原。現場で密室殺人だのなんだのと、わけのわからんことほざいてみろ。罰として1週間トイレ掃除係だからな」
小さな児童公園の横にパトカーを止め、シートベルトを外しながら韮崎が釘を刺してきた。
「だって、本当にそうだったらどうするんですか? 捜査に予断は禁物って教えてくれたの、ニラさんじゃないですかぁ」
頬を膨らませる杏里。
その柔らかな頬をびよーんと引っ張ると、韮崎がヤニ臭い顔を寄せてきて、言った。
「いいか? そんなのなあ、たいてい犯人が合鍵持ってたとか、そんな単純なオチに決まってんだよ。難しい理屈をこねくりまわす必要なんてねーのさ。だいたいおまえは推理小説やテレビの刑事物の影響を受け過ぎなんだよ。刑事はもっと現実を見ろ。このくだらないリアルな世界をな」
「は、はあ」
生返事をして助手席側のドアを開ける。
ニラさんは知らないんだ、と思う。
その現実とやらの中には、零みたいな説明のつかない存在も含まれるってことを…。
車から出ると、強い日射しがシャワーのように降ってきた。
目を細め、手びさしをつくってマンションのほうを見る。
レンガ色の古びた建物だ。
マンションの入り口には、すでに黄色の立入禁止テープが張られ、制服姿の警官が左右に立っている。
埃っぽい空気に、かすかに血の臭いが混じっているように思えるのは、気のせいだろうか。
「おいこら、なにしてる! 一般人は立入禁止だ!」
韮崎の後に続いて中に入ろうとした時だった。
制服警官のひとりが、やにわに杏里の腕をつかんできた。
「あ、あの、ちょっと、違うんです」
急いでスーツの内ポケットから警察手帳を取り出すと、杏里はそれを警官に向かって突きつけた。
「これでも私、刑事なんです」
「え? あれ? こ、これは、笹原捜査官でありますか。し、失礼をいたしました!」
警察手帳を覗き込み、写真と杏里の顔を見比べると、あわてて警官が敬礼の姿勢を取った。
タイトスカートで、黄色と黒のテープを跨ぎ越すのは並大抵の苦労ではない。
どうしたものかと腕組みして首をひねっていると、さっきの警官が駆け寄ってきて、杏里のためにテープを上に持ち上げてくれた。
「どうも」
ひらひらと手を振って、ひんやりと空気の冷たいロビーに入った。
左手が管理人室。
ガラス窓越しに、高山が初老の男と話し込んでいるのが見える。
もうひとり、中年の女性が椅子に座っているが、おそらくあれが発見者なのだろう。
右手がエレベーターがあり、その上部の壁に、防犯カメラが設置されている。
ロビーを突っ切ると、正面が隣の住宅との境の壁で、その前が左右に伸びる通路になっていた。
覗いてみると、通路の左側、中央あたりでドアがひとつ開いていて、そこから人の声が聞こえている。
事件現場の104号室に違いない。
正直、殺人事件の現場は初めてである。
入ろうか、入らざるべきか。
迷っていると、韮崎の胡麻塩頭が覗いて、
「何してんだ、早く来い」
と怒られた。
「は、はい」
小走りにドアに駆け寄り、
「失礼しまーす」
そう声をかけて部屋に足を踏み入れると、ムッとするような濃厚な臭気がつんと鼻をついた。
まぎれもなく、血の臭いだった。
ハンカチで鼻を押さえ、おそるおそる周囲を見回した。
玄関を入ってすぐ左側が台所で、シンクとガスレンジの上に食器棚があり、嵌め殺しの窓を隠している。
ガスレンジの真上に見える四角いものは、換気扇のフィルターだろうか。
正面には短い廊下が伸び、左手のアコーディオンカーテンがバスとトイレの位置を示している。
韮崎は、三上と一緒に、奥の洋間に立っていた。
ふたりとも、頭にゴムの入ったビニール袋たいなものをかぶっている。
捜査の際、毛髪が現場に落ちないようにするための措置だった。
バッグから同じものを取り出して、髪の毛を中に押しこんだ。
杏里は軽く会釈すると、ふたりのあいだに顔を突っ込んだ。
そして、後悔した。
壁際のシングルベッド。
ヘッドボードにもたれるようにして、若い女性が座っている。
白いワンピースが、腹のあたりから真っ赤に染まり、大きくはだけられている。
無造作に投げ出した両脚の間に、大きな血だまりができていた。
どこがどうなっているのか、血だらけでよくわからない。
が、どうやら女性の下腹部は、無残にも切り裂かれているらしかった。
下着が太腿に絡まっていることからして、被害者が下半身裸であることはまず間違いない。
「ひ、ひどい…」
杏里はハンカチで鼻と口を押え、思わず呻いた。
殺されているのは、ショートカットの若い娘である。
おそらく歳は杏里より少し下くらいだろう。
眼窩から半ば眼球が飛び出しかけ、半開きの口の端からだらりと舌が垂れ下がっていた。
肌の色は、すでに汚れた石膏像のように、灰色っぽく変色してしまっている。
「管理人に頼んで、鍵を開けてもらったのですが、中に入るとこの通りでした」
沈痛な声で三上が言い、被害者に向かって合掌した。
杏里もならって両手を合わせ、こうべを垂れる。
「この感じだと、死亡推定時刻は昨夜の10時頃ってとこかな」
かがみこんで被害者の脈を取っていた韮崎が、隣に立つ三上に言った。
「それは私たちが決めること。素人は下がっててほしいわね」
と、突然頭上から声が降ってきて、杏里はすんでのところで飛び上がりそうになった。
振り向くと、紺色の作業服の鑑識課員たちを引き連れて、白衣の美女が佇んでいるのが、いきなり視界に飛び込んできた。
科捜研の七尾ヤチカである。
「さ、どいてどいて。結果はすぐに教えてあげるから。その間、あんたたちは管理人室か外の公園で油でも売ってなさい」
「ちぇ、わかったよ」
韮崎が苦虫を噛み潰したような表情で、杏里たちに顎をしゃくってみせた。
いったん外へ出ろ、の合図である。
「被害者は104号室に住むOL、三浦文代21歳、桜山町にあるフラワーショップの店員だそうです」
蒸気機関車のようにむやみに煙草をふかす韮崎と一緒に公園のベンチで待っていると、管理人からの聞き取りを終えた高山がやってきた。
「きのう無断欠勤したのを心配して、店の先輩店員が訪ねてきてみたら、ドアに鍵がかかっていた。検針計の針が動いているので不審に思って、表通り側の窓から中を覗いてみると、カーテンの隙間から血まみれのベッドが見えた、というわけですね」
先輩店員というのは、さっき管理人室にいた中年女性のことだろう。
「死亡推定時刻がわかったら、三上と高山、山田と野崎の2班に分かれて聞き込みだ。被害者は若い娘だ。しかもあの死にざまは、性犯罪の匂いがする。きのう一日、あの部屋に男の出入りはなかったか、交友関係、特に恋人、ボーイフレンドの有無など、徹底的に洗うんだ」
「あの、私は?」
「笹原は署で待機。それぞれの聞き込みで上がってきた報告をパソコンでまとめろ。まとめ終わったら、上がっていい。だが、明日朝一で会議を開くから、そのつもりで資料を作っておけ」
「ええ? それだけ?」
杏里はうんざりした。
自分だけデスクワークなんて、そんなのあんまりだ。
がらんとした捜査一課のフロアにひとりでは、また寝てしまうに決まっている。
がっくり肩を落とした時である。
「あ、ヤチカさんだ」
高山が妙に弾んだ声を出した。
見ると、白衣のポケットに両手を突っ込んだヤチカが、さっそうと公園に入ってくるところだった。
宝塚みたいな凛々しい顏に、場違いなハイヒールがよく似合っている。
「参ったわね」
韮崎に煙草をねだると、ライターで火までつけさせ、女王様みたいな貫禄で言った。
「あんな死体、初めてだわ。すっかりなくなってる。見事なお手並みね。もしかして、犯人は医療関係者かも」
「なくなってるって、何がだ?」
いぶかしげに韮崎が訊いた。
「知りたい?」
筆で描いたようなヤチカの綺麗な眉が、悪戯っぽく吊り上がる。
「後悔してもしらないわよ」
「いいから、話せ」
苛々と韮崎が言う。
「子宮」
ヤチカが短く答えた。
「あの子、子宮をまるごと繰り抜かれてるの」
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